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Right Here,Right Now

大阪府大芸人、身売り編。
枕営業のお相手は、さて、どなたでしょう。

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

Right Here,Right Now

 「なあ、ぼく、マカダミアナッツが食べたいんやッ。コンビニやスーパーで売ってるようなやつは嫌やで。めっちゃ上等のやつ」
 年若い愛人にねだられるままに、一粒で目玉が飛び出るような値段の最高級の食材を、わざわざ海外から取り寄せてやった。
 愛人は、そのマカダミアナッツに勝るとも劣らない、白く滑らかな上半身を露に、下は黒のレギンスだけを穿いて、血のように赤いカーペットの上に四つん這いになっている。鎖で繋がれ、首には大きな金の鈴の付いた首輪を嵌めている。
 我ながら滑稽なほどの悪趣味だが、お互い、割り切ってやっているつもりだ。こんなのはただのごっこ遊び、もっと身もフタもなく言えば、ネタに過ぎない。女相手には、どうしても格好をつけてしまって、なかなかここまでできないものだ。たまにはアホになってもええやないか、と思う。
 王者は安楽椅子に掛け、無造作に掌に転がした白い木の実を少しずつ食べさせてやる。愛人はその手に唇を寄せ、はあ美味しい、と呟きながら、嬉しそうに木の実を齧る。猫が好物を食べる時、ニャフニャフと喜声を発することがあるが、その様子を彷彿とさせる。もし彼に尻尾があれば、きっと悩ましく媚を含んでくねらせているに違いない。
 「飴ちゃんやろっか?」
 食事が済むと、王者はチュッパチャップスの包み紙を剥いて、膝立ちにさせた愛人のかわいらしい口に有無を言わさず含ませた。マカダミアナッツの繊細な後味を惜しげもなくぶち壊しにするように、一頻り、安物の飴で口腔を犯す。引き抜く。今度は自分が舐める。二人の唾液にてらてら光るどぎついチェリーピンクの飴で、全くの無防備だった愛人の乳首をつんつん、と突いた。
 「あっ・・・・やん」
 不意打ちに、愛人の体がぴくりと反応する。ぴたり、と飴を押しつけ、輪を描くようにしながら乳輪をなぞる。中央にぷっくりと屹立した乳首をくりくりと捏ね回して辱めると、首の鈴を鳴らして身悶えし、甲高い快楽の悲鳴を上げた。
 「ああんっ!いいっ、おっぱい、いいッ」
 王者は笑って、再び飴を咥えた。愛人は彼の膝に縋りついてきて、猫がゴロゴロと喉を鳴らして擦り寄る時のように、甘え、懐く。王者は細い目を一層細め、愛人の柔らかな髪に指を絡ませ、撫でてやる。
 「兄さん、好き。大好きや~」
 「そうか、そうか。ほんまにかわいいやっちゃ」
 王者の膝を撫で回しながら、ふと、愛くるしい顔を憎々しげに歪めて、愛人が毒づく。
 「・・・・ほんまは宇治原なんか大っ嫌い。セックスは下手やしさ」
 王者は苦笑する。
 「そこまで俺の機嫌取ろうと無理せんでええ。嘘ついたら閻魔さんに、かわいいベロを引っこ抜かれるぞ」
 「ほんまです。ぼくは頭のええ人が好きなんや。あんな勉強だけできる奴より、ほんまは兄さんの方が頭がええんです」
 本気なのか芝居なのか、ちょっとむきになって、小鼻を膨らませてみせる。
 嘘でもそう言われると悪い気はしないが、そこは自分たるもの、容易く有頂天になったりはしない。
 「俺も昔はそう思ってたこともあった。でも、この年になったら、やっぱり学校の勉強は大事やな思うわ。何やかやいうて、そういう意味では俺はおまえらに一目も二目も置いとるんや」
 「そんな、兄さん、勿体ない」
 王者の顔つきがすっと変わり、厳しいとすら言える表情になる。
 「やめとけ。閻魔さんはごまかせても、俺はごまかせへんぞ。おまえは心も体もあいつの虜や。それは一生変わらんやろうな」
 「へえ?」
 愛人は不敵に微笑んで、傲岸不遜にも言ってのける。
 「じゃあ、閻魔大王ならぬ師匠は、ぼくをどうしはります?」
 「パンツ脱がして、ぼんぼんちゃんにしたるわ」
 真顔で答えた王者に、愛人は平然と、小首を傾げてみせた。
 「どうぞ」

 首輪と鈴はそのままに、鎖を外した愛人をベッドに横たえた。自分はスーツを着たまま、レギンスと下着を脱がせて丸裸にする。
 既に頭をもたげつつあった部分に触れ、潤った先端を吸うと、むっちりとした白い肢体がのたうち、美しい顔に息を呑むほど淫靡な色が滲む。
 愛人の胸を両手で掴み、揉みながら、王者が残念そうに言う。
 「おまえに、乳とオメコさえあったらなあ。ほんまに、どんだけええやろう」
 意外なほど、愛人は傷ついた顔をした。つんけんした口調で言う。
 「兄さん、ぼくは男です。無茶言わんといて下さい」
 「何や、怒ったんか」
 不貞腐れて答えない愛人を抱き寄せ、頬に口づける。
 「嘘や嘘や。冗談や。女なんかな、もう星の数ほどもヤリ尽くして飽き飽きや。おまえかてせやろ?」
 「さあ?」
 愛人は謎めいた笑みを見せて、王者の上に馬乗りになる。
 「ほんまのこと言いなさい。女なんかより、ぼくの方がずっとええでしょ?」
 ベルトを外し、一物だけを引き出すと、さして慣らしもせずに、自分から腰を沈めて行った。馴染みの快楽、しかし、女によって与えられるものとはまた違ったそれに、王者は溜め息をつき、愉悦の笑みを洩らす。
 「懐かしいな、ウヱストサイドの頃が」
 自在に緩急をつけ、自分の上で前後左右に揺れる愛人の顔や姿態をじっくりと鑑賞しながら、王者が不意に言う。
 「おまえ、ほんまにきれいやったな。小鳥みたいに囀っとったな」
 「まーた、似合わんこと言うて。絶世の美少年やったぼくも、もうええ加減オッサンですわ。兄さんはまた、ぼくなんかよりずっと若くてきれいな男の子をプロデュースして、大儲けしはったらええでしょ」
 「何やきもち妬いてんねん。言うとくけどな、あれはただの商売や。男はおまえだけやし、これからも増やすつもりはないで」
 王者は腰を突き上げるようにしながら、愛人のそそり立った部分を掴み、擦り上げた。愛人は熱い息を吐き、ふるふると腰を震わせ、石臼を碾くような動きで王者の愛撫に応える。続いて上下に、リズミカルに弾む。鈴がけたたましく鳴り響く。そのまま、二人して絶頂に達するまで、寄せては返す荒々しく心地よい波のうねりに身を委ねる。
 一息つき、愛人に腕枕をしながら、王者が言う。
 「・・・・おまえが全裸でな、ガラスのプールで泳いでる所を、酒でも飲みながら見てたい」
 「また、ベタやなあ。まあ、花冠してる所が見たいとか言われるよりマシやけど」
 「あかんか?」
 「ぼく、泳げへんのですよ」
 「そらあかんな。じゃあ、ブルマ姿にして、器械運動さしたい」
 「変態ですやん」
 「そう言われる思たけど、俺がやれ言うたら、どんな恥ずかしいことでもするやろ?」
 愛人はきらりと瞳を光らせる。
 「ええ。それはもう」
 彼は今、冷静に状況を読もうと努めている所だ。自分と相方、二人、とりあえず現状は安定しているものの、今、ここから、どうなるか、どこへ行けるかわからない。この浮き沈みの激しい業界を、何としてでも漕ぎ渡らなくてはならない。それには、時代を支配する権力と影響力に近づくことがどうしても必要だ。
 相手が望めば、肌を重ねることもする。天から与えられたこの美貌と、子供の頃から血の滲むような努力をして身に着けた愛嬌は、最大限、活用すべきものだ。
 相方は確かにとても賢いが、残念ながら、そういう意味での知恵はあまりない。ここは自分が、二人分の知略策略を巡らせ、生き馬の目を抜く芸能界を巧く立ち回る方法を考え続けなければならない。
 そして、やがては目の前の男のような富と名声を手に入れたい。
 それも、どちらかが置き去りにされるのではなく、いつまでも二人で――。
 王者は、何か思いつめたような眼差しで自分を見ている愛人に気づく。そのくりくりとした愛らしい瞳の中に、傲慢で野心的な何かを見て取る。
 三十年も昔、京都のしがないチンピラだった頃の――、自動車整備工のような繋ぎを着て、リーゼントヘアで舞台に立ち、観客を驚かせ、爆笑させたあの頃の――、自分と同じ、何かだ。
 自分だけが栄光の階段を駆け上がって行く一方、曾ての相方は零落し、街のどん底を這いずり、既に鬼籍の人となった。気の毒だとは思うが、結局、彼にはこの非情な世界を生き抜くだけの力と運がなかったのだ。
 「俺に任しとけ。おまえの気持ちがある限り、おまえらを悪いようにはしいひん」
 しゃがれた声で、王者は呟くように言う。
 この世は彼の為にある。彼には神にも等しい力があるのだ。何もかもが、一点の欠けも曇りもない満月のように、そう、完璧だ。
 「恩に着ます。師匠」
 娘っ子やオバサンの心を鷲掴みにして放さない、天使のような営業スマイルでそう言うと、愛人は、そっと王者の唇に自分の唇を重ね合わせた。

ども、ありがとうございましたー。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!

二十九日のお誕生日に投下したかったのに、アクセス規制で残念無念。

しかし、保管庫のレギュラーインデックスはきっちり実名でカプ表記するルールなので、
どうしても間の抜けた印象になるなあ。構造上仕方ないことですが。

  • 素敵でした。続きが見てみたい・・・ -- 2010-01-12 (火) 04:53:05

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