loved like the kitten
更新日: 2011-04-25 (月) 15:07:15
※生注意※
オサーン盤で紫×赤
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
叫ちゃんはほんまネコやなと、常々思う。
タチネコのネコやない。
にゃおーんのネコや。
いつかその小さな頭から、かわいらしいネコ耳が生えてくるんやなかろうか、とか。
小さなお尻のちょい上から、もうそろそろ尻尾が生えてきてもええんやなかろうか、とか。
ふとしたときに確かめたなって、ひよこみたいにふうわふうわした頭をかき回してみたり、あっさりと腕に収まる腰を撫でてみたりしたなんねん。
本人には言わへんけどな。
ものごっつ冷たい目で見られるのがオチや。
いや、かわいそうな子を見る目かもしれへん。
今だってそうや。
肉の薄い、でもごつごつした感触は感じられへん細い脚を両肩に抱え上げて、下っ腹を何度も何度も舌で往復すると、これまた薄い腹をひくひく震わせて、気持ちよさそうにのどを鳴らしよる。
大事なトコには触ってへんのに、淡い下生えぎりぎりを舌がたどると、腰を揺らめかせながら俺の頭をぎっと挟み込みよる。
力なく俺の肩に置かれとった手は、だんだん丸くなって、短く切られた爪がわずかにその切っ先を肉に立てたり。
かと思えば、柔らかな手のひらが少しだけ胸を押し返してきたり。
あんときのネコもそうやった。
まだ俺がガキで、ひいばあちゃんもおって、でも家におかんはおらんやった頃。
近所の神社に住みついとったネコはやたら人馴れしとって、味噌汁の出汁用やった煮干しを何の気なしにやったら、えらい懐いてきよった。
捨てネコやったんかもしれん。
もしくは、迷いネコか。
腹を見せて寝っ転がるし、その腹を撫でても逃げへん変わりモンやった。
撫でられると嬉しそうにのどを鳴らして目を細めて、離さんごと両脚でしっかりと俺の手を抱え込んで、ちょっと爪を立てたり押し返したりしよった。
そんで、気が済んだら指をガブー。
初めて噛まれたときは変わり身の早さにびっくりしたわ。
甘噛み程度の力でも、まさかいきなり噛まれるとは思っとらんしな。
いつ行ってもおる訳やなかったけど、気が向いたときに寄ってきては餌をねだる奔放さが当時飼っとった犬とは大違いで、台所からこっそり煮干しをくすねては、孤独で自由なそいつに会いに行くのは密かな楽しみやった。
叫ちゃんを見てると、あんときのネコをちょっとだけ思い出す。
自由で、気ままで、奔放で、だからこそ孤独で。
愛されることを知っとって、愛されてないとあかんくて、よう知らんヤツにも愛想いいくせに、ほんまに心を許したらわがまま放題。
俺かてわがまま放題やけど、叫ちゃんにはかなわんで。
と言うか、叫ちゃんのそれとはまた種類が違う。
叫ちゃんのわがままはごくごく限られた人間に対してだけ向けられる甘えで、甘えていい相手を本能で見極めとるっちゅうのがしたたかでやらしいんよな。
「い、ちろ、も…、いいっ、て」
指一本でいつまでも中を広げとったら、焦れた叫ちゃんから催促のお言葉をいただいた。
一緒に、細い脚をクロスして背中を抱え込まれる感触。
いやいや、まだまだでしょう。
「一本じゃ足りひん?」
「じゃなくてっ」
わかっとるよ。
ちょっと間が空いたもんな。
早く欲しくてたまらんって、ちっちゃなお口がきゅうきゅう吸いついてきよる。
「今挿れたらキツイの叫ちゃんやで?」
殊更優しい声音で囁いてあげるだけで、叫ちゃんは何も言えへんくなる。
その隙に、シーツに転がしていたローションを手に取って、健気に勃ち上がる隆起に垂らした。
冷たさに驚いて跳ねる身体を押さえつけ、更に垂らす。
とろりと粘性の高い液体がゆるゆると竿を伝って流れ落ち、薄暗い灯下でも淡いピンクをまとった雄芯はきらきらして見えよる。
重力に従って孔の縁を濡らしたローションを指先ですくい、まとめて二本差し込んだ。
第一関節を過ぎた辺りで止めて、くるりと一転。
焦れては浮く腰はあえて無視して、流れる液体がシーツにたどり着く前に人差し指でひと拭い。
指の腹を押しつけながら会陰を撫で上げれば、もどかしさを呼ぶらしい浅い部分に奥へと直結した刺激がないまぜになって、せがむように腰が揺れた。
悩ましげに揺れるスレンダーな身体はそらもうかぶりつきたいくらい美味しそうやけど、俺かて勢いだけが取り柄のガキやあらへん。
指をしゃぶる入り口が立てる音はくちりくちりといささか恥ずかしげで、決して少なくはない経験がまだまだ足りてへんよって教えてくれた。
準備万端、いつでもウェルカム状態なら、もっと深くて、もっと重くて、身体にまとわりついて離れへん、底なし沼から響いてきたみたいな、やぁらしい音がすんねん。
何せ、誰もが認めるほど超ご多忙、ウチで一番生き急いどるフロントマンや。
身体が資本の商売にあって、万が一にでも負担のかかるようなことはさせられへん。
ま、セックス自体が負担かかるって言われたら、そこは目をつぶってもらわなしゃあないけどな。
お互い溜めっぱなしの方が、精神的にも肉体的にもよろしくないやろ。
おっさんいうても枯れるほどの歳やあらへんし。
きゅううと締めつけるだけやった入り口が誘い込むように柔らかくほぐれてきたところで、指を三本に増やしてゆっくりと奥まで押し込んだ。
擦り上げながら内側を侵しても、イイところはかすめるだけ。
序盤からトばしたらもったいない。
ようやく時間の取れた、久々の長い夜なんや。
頭の上でぱさぱさ乾いた音がしよるのは、叫ちゃんの痛んだ髪がシーツを叩いとるから。
少しずつピッチの上がる息づかいに混じる小さな衣擦れの音は、身体の内側を押し広げられたせいですがるものを求めた指先の訴え。
咥え込んだ指先を望む一点に押し当てようとしてくねる腰は、逃げを打つ段階などとうに過ぎとる。
ひゅうと息の詰まる音と同時に、指の根本がくんと引き絞られた。
その先は熟しきった桃みたいにぐずりと指を迎え入れ、粘っこく水気のある音を腹の内側から響かせよる。
ああ、この音や。
熟れ落ちる寸前の果物を握り潰したような、その果物に取り込まれるような。
重くて、深くて、粘ついとって、理性も本能もなんもかんもが一緒くたに引きずられる、底なし沼に誘われる音や。
叫ちゃんが望む一点をくんと押し上げてから指を引き抜き、手を伸ばして枕を掴む。
両脚を抱えながら枕を腰の下に差し入れて身体を引き寄せると、こちらをひたと見つめる叫ちゃんの視線とかちおうた。
薄く開いた唇。
朱の走る頬。
ちょっとだけ寄せられた眉間。
うっすらと水の膜が張ったふたつの目が、期待に揺れる欲の光で全てのいじらしさを裏切っとる。
おまけのように、赤い舌をちろりと出して、乾いた下唇を舐めた。
「…かなわんな」
「?…何、が?」
見とる人間がどんだけ煽られるかなんて百も承知のくせして、何が?なんてすっとぼけてみせる。
さすがは稀代のヴォーカリスト様や。
俺が惚れただけはあるで。
入り口に猛った息子を押し当て、肉付きの薄い脚を抱えなおす。
「ぎょうさん、ミルク飲ましたるで」
ほんの一瞬、目を見開いた腕の中のネコはすぐに顔をほころばせ、親父くさいと笑いながら両腕を俺に向かって伸ばした。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
京言葉わかりませんでしたすみません
あれこれ捏造もすみません
いたしてるだけですみません
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