告白
更新日: 2011-04-25 (月) 14:58:47
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| 生
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| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 対談後にどーたらっていう
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| | |> PLAY. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
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お疲れさまでした、とはにかむように笑って帰っていく姿に、目は当然のごとく釘付
けだ。まったくおかしな話だ。真っ白な肌、整った顔立ち。本人はあんな風に言っ
ていたが、僕が彼だったら手当たり次第に遊ぶ。できる限りたくさんの女の子を、
毎晩好きにしてしまいたい。
最大限さりげなさを装って彼の隣につくと、思ったよりも警戒心のない目で見られ
た。僕のことを散々変わり者だというように言ったくせに。ああずるい。ストレートに
惚れてしまいそうだ。件の女の子の無駄な胸の脂肪(にも関わらず自分も含め若
い男の目を釘付けにしてやまないそれ)もついていないのに。
「今日はねえ、ほんとにびっくりしたよ。よく喋るね」
「そりゃ、気になる人が相手ですから」
ふうん、と大して興味もなさそうな反応が返ってくる。こうされるともう、この人は僕を
たぶらかしてるんじゃないかと思ってしまう。外国人のごついボディーガードを、
今こそ呼んだ方がいい。呼ばれても困るけど。
「今日は、彼女、きてるんですか」
「ん、今日はきてない」
照れたのか少し歯切れが悪くなった彼を見て、僕はついついにやけそうになった。
とはいえさっきからにやけていたような気もする。手遊びをしながら楽屋へと向か
う彼の横にぴったりついて歩く。その距離感に慣れているのか彼は僕と他愛ない
会話を続ける。やっぱり女の子には事欠かないんじゃないか。こういうのに慣れて
ているじゃないか。うらやましくてたまらない。
「じゃあ、楽屋でも一人ですね」
流石に怪しい奴だと思われたかと彼を覗き込んでみるが、彼は平然とうん、とだけ
答えた。しばらく会っていなかったとはいえ古い付き合いはお得だ。
楽屋の前までついたとき、彼は隣に立ったままの僕を見た。立ちどまって黙って
いる僕がペットの犬にでも見えたのか、彼はおかしそうに笑った。その見上げてい
るのに見下すような視線。今夜はこれで十分だと思ったのに、次の一言にまた打
ちのめされそうになった。入る? と言うのだ、この人は。
衝撃で自分でも何を言ったかわからない返事をして、僕は彼の楽屋に侵入した。
正規の入り口から入ったに違いないが、確実にこれは侵入だ。
ハンガーにかけられたコートを手に取って彼は言う。
「もう僕帰るけど、駄目?」
「駄目です。僕、好きなんです」
彼は流石に首をかしげて、いぶかしげに僕を見た。化粧を取るとわりかし幼く見える。
キャリアウーマンや年上の女に恋をする男はこんな気持ちかもしれない。ともすると、
詞ももっと浮かんできそうだ。何だ、もう少し早く彼と連絡を取って、会っておけば
よかったじゃないか。
「どういう意「だからセックスしたいんです。とにかく」
食い気味に言うと、いよいよ彼はその目に、似合わない取ってつけたような警戒
心をにじませた。
「それは」
「はい?」
「好きって言わないかもしれない。どっちかっていうと、『やれそう』とか『やりたい』
て感じかな」
反論はできない僕を尻目に、彼はテーブルに置いたリップクリームを手に取った。
最早これ見よがしとしか思えない仕草でそれを使った後、鏡越しに僕を見て彼は
言った。
「まあ、恋愛なんて結局わからないからなんだけど…もし僕が好きなら」
微笑む彼の表情を見て、僕はぞっとした。もっと言えば、表情に含まれた彼特有と
も言える無邪気さに。彼の二の句は大体わかる。それは僕の期待している言葉じゃ
ない。僕の「好き」の定義は彼のそれより随分汚いのだから。
「事務所にCDおくってきてよ。新しいの、聴きたい」
これだから彼はずるいのだ。ずるくてひどくて悪気がなくて、やれそうで、
やれないのだ。やれそうでやれないといえば、彼の言うところの、コギャル?
可笑しい。
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| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ 攻(?)の方実はよく知らないのに
| | | | ピッ (・∀・ ) 変態にしてしまった
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
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