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夏戦争 健二×侘助×佳主馬×理一

はじめて投稿させていただきます。
題材は夏戦争。
CPにより、題名も変えてあります。

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 |_____レ"

「よう婿殿、花札でもやらないか?」
ちょうど風呂から上がり、縁側で寛いでいたところに
そう声を掛けてきたのは、侘助だった。
思わぬ誘いに驚く健二。
「僕とですか?でも僕…あまり強くないですよ
やるんだったら、夏樹先輩とかの方が―」
「いやぁ、こいつは婿殿でなければ駄目なんだよ」
笑いながら、健二にそう言い放つ侘助。
健二の返事を待たずに、侘助は既にこいこいの準備を整えていた。
何故、自分でなければ駄目なのか、その時はまだ意味が分からなかった。

「あれ、佳主馬。どうかしたのか?
誰かを探してるのかい」
「あ、理一おじさん。
うん、健二さんを探してるんだけど、知らないかな?」
廊下で鉢合わせになった二人。
佳主馬は健二を探しているが、理一は一体なにをしているのだろうか。
「理一おじさんこそ、何やってるの?」
「ちょっと言えないこと」
佳主馬は余計な詮索はすまいと、これ以上問いただすのはやめることにした。
「まったく、一体どこでなにをやってるんだろう。
…あれ?あれは健二さんの服だ。あんなところでなにを―」
駆け寄っていった二人は、思わず絶句した。
 そこにいたのは、勝ち誇った表情を浮かべた侘助と、ほとんど裸の状態になった健二だった。

「あ、佳主馬君!理一さん!助けてください!!」
雨に濡れた子犬のように目を潤ませながら、二人に助けを乞うた。
「涼しそうな格好だね、健二君」と微笑ましそうに話しかける理一と
「どうしてこうなったの」と憐れむように話しかける佳主馬。
健二は、侘助が野球拳形式のこいこいをやろうと誘ってきて、
乗り気ではなかったにも関わらず、半ば強引に参加させられてしまったのだという旨を
二人に説明した。
「侘助おじさん、一枚も脱いでないよね?健二さん弱すぎ」
「あー、暑い暑い。上着だけでも脱ぎたいところだ」
侘助はからかうようにそうひとりごちた。
そんな健二を少し気の毒に思ってか、理一が名乗りを上げた
「よし、侘助。僕と勝負しないか?僕が勝ったら、健二君の服を返してもらう
そして、もちろん君にも服を脱いでもらうけどね」
「シシシシ…冗談。もう婿殿からは十分に剥ぎ取らせてもらったし、
勝ち逃げは俺の性分だ、ここいらで幕引きとさせて―」
「まだ全部を剥ぎ取ったってわけじゃあないじゃないか?
それでは勝ちとは呼べないんじゃないか?まったく中途半端な男なんだなぁ、お前は」
その言葉にカチンと来たのか、立ち退こうとした侘助は再び臨戦態勢にはいった。
思わぬ事態に慌てふためく健二と、呆れ果てながら溜息をつく佳主馬。
「さ、張り切っていこうか、健二君」
「ま、風邪引かないように頑張ってね」
「お前もだ、佳主馬。こっちに来い」
侘助に引っ張られて、強引に参加させられることになった佳主馬。
抗議の声を喚き散らす佳主馬をよそに、勝負が始まった。

健二は理一の着ていたジャンパーを羽織っていた。冷え込んでしまわないようにという理一の配慮だ。
流石に大きいが、この気遣いは嬉しかった。
それから二人は、勝負の最中にも関わらず、話し込んだりした。
「夏樹ちゃんとはどうだい?」
思わぬ話かけに驚く健二。
確かにあれ以来、二人の仲は一気に進展し、男衆からは目をつけられ、
学校内では肩身の狭い思いをしているくらいだ。
「夏樹ちゃんから聞いているよ。健二君と一緒にいると楽しいって。
…っと、青丹だ!」
相手の役に軽く舌打ちを打つ侘助と、感嘆の声を上げる健二。
「こいこいするか?」
「もちろん、こいこいだ」
賭けごとにも関わらず、どこか楽しんでいる風な両者だった。

一方、無理矢理参加させられた佳主馬は、むすっとした態度で相手方を見つめていた。
理一とばかり楽しそうに話す健二。
話す内容には夏樹姉ちゃんとはどうだ、学校ではどうだ、などというものも。
佳主馬にはそれが気に入らない。
そんな佳主馬に気付いた侘助は、そっと話しかける。
「どうした?むすっとして、婿殿が理一と仲良くしてるのが気に入らないのか」
「違うよ」
「本当に?」
「本当だもん」
素直じゃないねぇ、と半ば呆れた表情を見せる侘助だった。
「お、猪鹿蝶だ」
「理一さん、すごい!!花札強いんですね!!」
目を輝かせながら理一を見つめる健二に、佳主馬はもう我慢がならなくなった。
「おじさん!僕もやるよ!!あんな二人に負けないでね!」
「よし、その意気だぞ、佳主馬!
理一、こいこいするか?」
「もちろんだ」
「よし佳主馬、負けたらお前が脱げよ」
「うん!!…え?なに―」
呆然とする佳主馬に自身の手札を見せる。それから、その手札と場に
置いてある札も見合わせる。カスにもならない、負けが確定している。
「よし行くぞ!」
「来い来い!」
佳主馬は恨めしそうに侘助を睨んでいた。
そんな佳主馬を見て、何事かと不思議に思う健二だった。

どれくらい経っただろうか―。
ジャンパーを着ているにもかかわらず、健二の風呂上がりの体は
すっかり冷え込んでしまい、体を震わせている。
佳主馬の方を見やると、ぶかぶかのタンクトップを下までおろし、
露出した下半身を隠して、膝を抱えながら恥ずかしそうにしていた。
先程の勝負で侘助が負けてしまい、何故か、佳主馬が脱がなくてはならなかったからだ。
抵抗し嫌がる佳主馬を理一が取り押さえ、侘助が楽しそうにズボンを剥ぎ取ったのだ
「面倒だ」と侘助が呟くと、ついでと言わんばかりに佳主馬の下着も脱がし始めた。
そんな光景をただ見ているしかない健二に、佳主馬は救いの眼差しを向けた。
その目は、捨てられた子犬の目のように潤んでいた。

佳主馬は、今度は健二に向って恨めしそうな表情を見せた。
それに気付きながら、あえて佳主馬から目線をそらした。
さて、他の二人、侘助と理一はどうなったかというと―
侘助はとうとう負けてしまい上着を脱ぎ捨て、上半身を露出させている。少し肌寒そうにしている。
理一の方は何度か負けてしまい、上着とズボンを脱ぎ捨てている。だが、こちらの方は存外、平気そうにしている。
そんな理一を見て、侘助は悔しそうにしている。それは、へっちゃらそうにしているからというだけの理由ではない。
確かに、へっちゃらそうにしているという点を除いても、割れた腹筋に逞しい二の腕、腿、端正に整えられた
素晴らしい体つきをしている。佳主馬もそれには関心を寄せ、小さく感嘆の声を漏らした。
流石は自衛官といったところか―。
「どうする?もう降参するか」
「まだまだ脱ぐところがあるだろ?丸裸にしてやるぜ!」
もうやめてくれ―健二と佳主馬はそう思った。
もっとも、二人はそんなことはつゆ知らず、お構いなしに勝負を続行した。

「どうだ、一気に勝負をつけないか?」
「これで勝ったら、負けた方は身につけている服を全て脱ぐってことかい?
うん、いいだろう。」
「よし、そうこなくっちゃな!」
勝ち逃げが性分の侘助とは思えないくらいにえらく好戦的だ。
理一は普段の理性的で落ち着いた雰囲気からは想像できないほどに楽しそうだ。
健二はもう流れに身を任せることにした。
佳主馬は抗議の声をあげるも、あえなく却下されてしまった。
二人はまず親と子を決めた。親は理一となった。
双方とも役を作ろうと躍起になるも、なかなか出来ない。
そして―。
「…こいつは―」
「親権…ってやつですよね?」
「と、いうことは」
「理一おじさんの勝ち…」
健二はほっと胸を撫で下ろした。これでようやく服を着ることができる。
佳主馬は嫌そうにしながらも、唯一身につけているタンクトップを脱ごうとした。
「か、佳主馬君!いいよ!風邪を引いたらいけないし…」
「だってそういう約束だし…健二さんたちが勝ったんだし…」
そうぶつぶつと呟き、顔を赤らめながら、健二をじーっと見つめる。

「あんたたち…一体何やってんのよ?」
そんな彼らに声をかけたのは陣内理香だった。
しかし、そこにいるのは彼女だけではない。
陣内万助や万作、それに三輪直美といった面々が勢ぞろいしている。
「理一…あんた、何ちゅう格好を…!」
理一は、「ハハ」と愛想笑いをして、誤魔化そうとしている。
その時、侘助がいきなり立ち上がった。
「俺も男だ。理一、よーく見ておけよ!」
「よし、その意気だ!」
侘助はすかさず服に手をかけた。

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        //, 停   ||__           (´∀`⊂|  < この体勢は
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         | |      /  , |           (・∀・; )、 < 無理があるからな
       .ィ| |    ./]. / |         ◇と   ∪ )!
      //:| |  /彳/   ,!           (  (  _ノ..|
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続きはまた後ほど。
未熟な出来ではありますが、どうかもう少しだけ、ご容赦下さい。


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