MW 結城×賀来 「拘束」
更新日: 2011-01-12 (水) 00:29:51
1乙
お邪魔します。
実写版無宇で、銀行員×神父です
エンディングその後捏造
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
全身がとても重かったが、身動きが取れないのは違う理由からだった。
両腕と両足が拘束され、大の字のまま寝かされている。
両目も覆われていて視界が暗い。
病院でないことはそれで分かった。
刑務所の類でないことも、分かる。
匂いがする。
「気付いたか。」
声と共に近づいてくる気配。
足音。
その存在全てに安堵している自身を、もう諦めている。
何をされても、どんなことをさせられても。
俺は離れることなどできない。
「気分はどうだ神父様。…ああ、もう教会へは戻れないか。」
「…無事だったんだな」
「お陰さまでな。」
ぎっ、とスプリングの軋む無機質な音がして、匂いと気配とが濃くなる。
そばに、隣にいるのだ。
「どこか痛むか。」
「どうして助けた…」
「奴らに回収されて、お前にベラベラ話されでもしたら迷惑だからな。」
「そんな、ことしない」
「知ってるさ。…なんだ、愛してるとでも囁かれたかったか?」
「ふざッ…」
言葉と同時に脚を撫であげられ、身体が過剰に反応する。
「脚と、腕を折ったな。肋骨はヒビだ。大きく吸ってみろ、…痛むだろ。ここだ。」
薄い生地の上から触れられて、心臓が騒ぐ。
神経がすべてそこに集中するのを止められず、呼吸が浅くなってゆく。
強く押され、鈍く痛む。
「ぐ…」
「俺がお前に裏切られたときの胸の痛みはこんなもんじゃなかったなぁ、神父さん?」
「裏切ってなんか…!」
頬を張られて言葉が途切れる。
「……裏切ってなんかない…俺がそんなこと出来るわけ、ないだろ」
「それは、――そういう意味で?」
反応を始めている股間を揶揄され、しかしその言葉にもぞくぞくと背筋が震えた。
「本当にお前はどうしようもないな。この状況で勃つか?」
「、あ」
「勝手に感じてんじゃねぇよ」
蔑むように笑われて、その視線を全身に感じて。
どうしようもなくなって、腿を擦り合わせる。
止まらないのだ。
視界を塞がれても尚、足の指の先まで視線を感じる。
舐めるようなそれは俺にとって、その指で、舌で触れられることとなんら変わりなかった。
「っは、う…」
「…苦しそうだな。」
「んあ…ゆう…」
「どうした、発作かな?なあ?言ってくれなきゃ分からない。」
柔らかい声音でからかうように鼓膜までも愛撫される。
耳の中でドクドクと心臓が騒ぎ、呼吸もままならない。
は、は、は、は、と俺の無様な息だけが妙に響いている気がする。
「どうして欲しい。言ってみろよ。」
耳に直接吹き込まれた。
近い。
近い。
近い。
近い。
近い。
「あ…さわりたい…」
「…ん?」
「触り、たい、さわりたい、さ、触りたい触りたい触りたい、触りたい…ッ」
拘束されている腕を無理やり伸ばそうとして、折れているらしい左腕が悲鳴を上げる。
けれど痛みより触れられないことが苦しい。
ギッギッギッと耳障りな音がするたびに、腕が痛む。
同時にもどかしさでどうにかなってしまう。
「待てだ待て。落ちつけよ。折れてるんだから。」
頭の中は眼前にいるであろう男のことでいっぱいになる。
身体も満たしてほしい。
それだけになる。
だから待てと言われれば、従うことしか出来ない。
「良い子だな…ご褒美だ」
楽しそうな声と共に、唇に指先が触れた。
一瞬で離れてしまったそれを、意識するより先に舌が追いかける。
必死に舐ると、腰が溶けるように疼いて熱は上がる一方だ。
人差し指と中指で舌を擦り撫でられ、それだけで達してしまうのではないかと思った。
「んう…あ」
濡れた指が顎を伝い、首筋に流れる。
「触ってやる。触らせてやる。…満足だろ?」
「はあ、あ、はぁ…あ!」
「どこを解いてほしい。目か?腕か?脚か?」
他の誰にも触らせたことのないところを弄られる。
脇腹も脚の付け根も。
触られればどうしようもなく反応する。
「やめ…あ、」
「勝手に暴走して、こんな怪我して。馬鹿だなお前は…」
ヒビが入ったという肋骨に再び指が這った。
今度は直に。
ぐ、と押され、やはり痛みを感じる。
そして欲情する。
痛みも快楽も同義だ。
与えるもの全て俺にだけ向いていてほしい。
だから。
「復讐なんて…もうやめよう」
「……何度も言うが説教はもういい。黙れ。」
違う。
そうじゃない。
きっと俺の言葉が正しく伝わることはないんだろうなと思いながら。
その思考も、ぐずぐず蕩けていく身体と共に崩れてゆく。
「あし…あ、あしほどいて…」
「なんだって?」
「足とって…!」
「ああそれか。…目じゃなくて?」
嬉しそうな声音に、苛立ちながら涙が出る程に感じた。
「そういえば…確か前に一度あったな。両足拘束したままだと、上手く入らないんだっけ?」
言うのも聞くのも憚られるような猥雑な言葉が、行為の先を促したくて舌の上で暴れる。
それを奪い取るように、柔らかな舌が差し込まれた。
もう誰も殺すな。
もう誰も抱くな。
言えたら楽になるのか、もっと苦しくなるんだろうか。
今はとにかく気持ち良くなりたくて、ひとつに雑ざりたくて、必死に脚を絡めた。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!シリギレトンボ!キチクッテ、ムズカシイネ!
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