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御久先 早流

流は中学は竹と早戸とは別れてたって設定で・・・。

 幼馴染の流と再会したのは高校の入学式の日だった。 
 およそ3年ぶりに会う流は声をかけると少しだけ口元を綻ばせて微笑った。
 高校生活なんてくだらないと思っていたけど、
流と一緒なら少しは楽しくなるかもしれないなんて思った。
 竹はしきりと流に昔話をしたり入学式が終わったらどっかいこうだの
嬉しそうに話し掛けていた。
 流はそんな竹の話にああとかうんとか相槌くらいしか返事を返さなかったが、
どこか優しそうな目で竹を見ていた。
「何?」
 ふいに流と目が合い尋ねられて、俺は流をじっと見ていたことに気がついた。
「いや、なんでもねー・・・。」
 その後、早く体育館へ入れと先公達に促された俺達は仕方なく
体育館へ向かった。
「行こう、流!」
 竹はそういって、流にまとわりついたまま、流の腕を取って
体育館へ向かった。
 竹と流の後ろを歩きながら俺は、
今まで男に対して持った事のない感想を持った自分に対して疑問を感じていた。
 竹は、可愛いと思う。多分他の奴らもそう思ってる。きっと間違ってない。
 でも、流は綺麗だと思った。
 薄い肩も目も唇も綺麗だと思った。


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