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太/陽/に(゚Д゚) Dック×Gプシー

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   /  つ◇   ( ・∀・)ミ  (`   )    < 太/陽/に(゚Д゚) Dック×Gプシーだモナ。
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  └──────│ ビデオ『Gプシー出/生/の/秘/密/編』の後あたりだよ。
            │ エチもないし中途半端な話だけど。
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「ハラさーん」
今日もまた、ひょろりと細長い奴にでっかい犬がついて歩いている。
元気よく振られる尻尾が目に見えるようだ。
奴がちらりと大型犬を振り返り、肩越しに何か一言二言話すと、
犬は嬉しそうに「はい!」と返事をして離れていった。
昼飯の約束ができたのがそんなに嬉しいのか犬よ。いやRガーよ。
サイジョウはなんとも複雑な気持ちで手元の資料に目を戻した。

細長くて無口な男は、フタを開けてみればとことん真面目な奴だった。
単独常習犯だと聞いていたが、タケモトと組まされても受け入れる柔軟さも、
他人の意見を尊重する謙虚さも持ち合わせている。勘の鋭さや行動力も捜査官として申し分ない。
ノザキやイシヅカもハラに信頼を置き始めているし、むやみに鋭かった目元も柔らかくなって、
実は目が大きいんだなんてことにも最近気づいた。
まあ静かな顔して何をするかわからないのが困ったところではあるが。
ただ、プライベートな部分は多くを語らないために未だ謎が多い。
こちらを拒みはしないものの、自分から輪に入ってくることはあまりなく、
どちらかといえばそっと後ろに控えている。
右胸心の特異体質のことも、聞いたのは本人の口からではない。
サイジョウとイワキはたまたま左胸の手術痕を目撃していたが、そのときもハラは何も話さなかった。

そのハラの生い立ちを一/係全員が耳にしたのは、やはりヤマムラからだった。
『事件に巻き込まれ両親は死亡。一人残されたハラは見も知らぬ他人に預けられた』
ヤマムラは多くは語らなかったが、決して幸せな子供時代ではなかったことが伺える。
その場の誰も、言葉を発しなかった。

図らずもハラの幼少期を知ることとなった二つの事件。

二人きりの姉妹が起こした殺人事件は、円満に解決と誰もが思った。
その裏に隠されたトリックをただ一人見抜いたのは、勘の鋭さだけではないだろう。

異常なまでにハラに敵愾心を燃やすかつての同級生が、ただ彼を貶めたいがために起こした誘拐事件。
犯人を確保し遠ざかるパトカーを、ハラは無言のままどこか哀しい目で見送っていた。

姉妹の育った家の跡をを訪ね、近隣の聞き込みをしながらひとり何を思っていたのだろう。
ひたむきに自分の信念を貫いてきた少年時代が招いた事件は、どれだけハラを苛んだのだろう。
それでもハラは、何も語ろうとはしなかった。
トウドウをはじめ一/係のメンバーは、ただ静かに彼を見守った。

それから数日後の晩、宿直に当たっていたサイジョウは、同じく宿直のイワキを先に食事に行かせて一人座っていた。
今日は昼間から暴力団同士の小競り合いで傷害事件が起き、近隣の所轄まで出動しての逮捕劇があった。
総動員でどうにか事態を収拾し、今はハラとイシヅカが主犯の護送に行っている。
今夜くらい静かに過ぎてくれと電話に念じながら、それでも事件は起きるんだよな、とため息が漏れる。
そこへドアが開き「ただいま戻りました」と柔らかい声がした。
「よう、お疲れ。Gリさんは直帰だよな」
「ええ。Dックは当直でしたっけ」
「おうよ。護送、無事に済んだか」
「はい。これが城/西署の承諾書類です。報告書はすぐ書きますから」
「明日でいいじゃないの。事務の人間も帰ってるぜ」
「やれることはすぐ済ませたいんですよ」
てきぱきと書類を取り出すハラに、サイジョウはやれやれと腰を落とした。
背もたれにゆっくり背を預け、静かに口を開く。
「でさ、お前ちゃんと治療は受けたよな?」

淀みなく走っていたペンが止まる。一瞬の沈黙の後、ハラは左腕を軽く持ち上げ、
きっちり巻かれた包帯を示して見せた。
「全治一週間。腕の筋にも異状ありません」
「よし」
暴れまわる組員たちと乱戦気味の現場で、ナイフを取り出した一人とハラが対峙した。
目を見つめたままじっと直立して隙を伺うハラに、興奮状態のその男は闇雲に切りかかった。
ハラはなぜか身体を僅かにひねっただけで避け、結果、左手に刃を受けてしまった。
「Gプシー!」
「ハラさん!」
ぱっと散った赤い色に、切りかかった男の手が止まる。そこへ容赦ない右ストレートが炸裂した。
駆け寄ったサイジョウとタケモトの前で、ハラは涼しい顔でのびた男に手錠をかけていた。

「まあね、ヤクで頭いかれてる相手を止めるにはいい作戦かもしれないよ」
サイジョウはあくまで静かに続ける。
「軽症で済むようにちゃんと計算してたしな」
ハラは黙ったまま再び報告書に集中している。
「だがね、それを見せられるほうの身にもなって欲しいんだな」
またペンが止まった。
「あのあとラッキョが大騒ぎして大変だったんだぞー。いつかハラさん死んじゃうかもしれない!とか言い出しやがってさ」
「…すみませんでした」
小さな声が返る。無言のままのサイジョウに、ハラはちらりと上目遣いで表情を伺った。
じっと見つめる視線に、居心地悪そうに目をそらす。
その様子に苦笑しながら、サイジョウは以前に聞いたノザキの言葉を思い出していた。

仕事帰りに二人で飲んだ夜だった。ハラの話題になると、ノザキは言葉を切って考え込むような表情で呟いた。
「なあDック、私は、ハラはとても優しい奴だと思うんだよ」
大らかな父親のような存在のノザキには、ハラもぽつぽつと過去を話すことがあったらしい。
『自分に嘘はつきたくなかった。だから刑事になったんです』
ハラはそう語ったという。
「あまり、恵まれない生活だったようだからなあ。辛いことも一杯あったと思うんだ。
 それでもあいつは逆境に、自分に負けたくないからこの道を選んだ。辛い思いをたくさんして、
 そうしてなお人を守る仕事を選んだんだ。あいつは優しいんだよ。優しいから、強くいられるんだ」
目元を少々赤くしながら、ノザキは熱のこもった口調で続けた。
「だがな、だからこそ心配なんだよ。自分の信念に負けたくない一心で無茶をしたんじゃ本末転倒じゃないか」
個性の塊のような一/係の刑事たちを見守ってきたノザキの言葉は暖かかった。
「私たちで支えてやりたいなあ。ハラがそれを受け入れてくれればもっと嬉しいんだが」

愛してはくれなかった養母の最期のときまで仕送りを続け、今もひっそり墓参りをしているらしい。
生真面目な彼らしい行動だ。
自分が決めたこと、信じたことは何があろうと曲げない。それはただの自信過剰にも映るだろう。
だが、そうすることで自分自身を支えなくてはいけなかったのかもしれない。
誰も傍にいないから、そうやっていかなければ倒れてしまう。
どんなに逆境でも、自分の人生を否定したら負けてしまう。
そうしてひとりで歩いてきたハラは間違いなく強い。強いが、痛々しい。
受け入れられることも理解されることも、初めから望まないまま生きてきて、
そして今のハラがあるのならそれは哀しすぎる。
どこの署でもひとりだったハラが、ここ七/曲署でも何も望んでいないのだろうかと考えると、
サイジョウは胸が痛んだ。

気づけば言葉が零れていた。
「なあ、やっぱり俺たちも必要ないか…?」
ハラが肩をぴくりと震わせ、ゆっくりと顔を上げた。目を見開いた表情のまま固まっている。
ああやっぱり目でかいわ、と妙なことに感心しながらサイジョウはなおも続けた。
「お前、うちに来てからだいぶ喋るようになったしさ、突っ走ってばかりじゃないのもわかった」
突然何を言い出すのかと、ハラは困惑したように眉を寄せた。
「でもさ、もーちょっと自分大事にしろ、な?」
「Dック…?」
「俺さ、お前がいつか大怪我しそうな気がするんだよね」
サイジョウの目は穏やかだが真剣だった。
「俺は…死にませんよ。最初にそう言ったでしょう」
「まあなー。あんだけでかい手術痕見せられてピンピンしてんだから、
 医大くずれとしちゃ恐れ入るしかないんだけどな」
「Dック…!」
淡々とした言葉にハラが言い返そうとしたとき、どかどかと大股の足音と共にドアが勢いよく開いた。
「Dック!戻りました、メシどうぞ! ようGプシー、戻ってたのか」
「おうRッキー、んじゃ頼むな。Gプシー、食ってこうぜ」
でかい髭面が賑やかに入ってきて空気が一変する。咄嗟に切り替えられず言葉の出ないハラを、
サイジョウはさりげなく背を叩いて促した。

署の外へ一歩出ると、澄んだ夜空が広がっている。
人通りの少ない道を歩きながら、先に口を開いたのはハラだった。
「“必要ない”って、どういうことですか、Dック」
「あ?」
「さっきの話です」
「ああ、それか」
笑い混じりの口調のまま、サイジョウはくるりとハラに向き合った。

「俺たちはお前が必要だけどさ、お前はどうなのかわからないよ」

思いがけず真っすぐに本音をぶつけられ、ハラは立ちつくした。
心底困ったような顔は、初めて見る表情だった。
皆からの封筒を渡されたとき、泣き出しそうな顔をしていたとトウドウが言っていたのを思い出す。
「いつかはさ、もっと話してくれるかな。話せることだけでいいんだけどさ」
大きな目が揺れている。サイジョウは柔らかく笑って歩み寄る。
「みんな、心配してる。わかってるんだよな?」
ぽんぽんと肩を叩いて俯いた顔を覗き込んだ。ちいさく「はい」と言葉が返った。
「コレだけは言っとくぞ。お前に何かあったら、まずラッキョが騒ぐぞ。それからチョーさんが泣くぞ」
「……」
「ボスも、ヤマさんもGリさんも、それから俺も泣くぞ」
「Dック…」
「俺は泣くのはいやだ。泣かれるのは悪くな…いやいやそれもまずいか」
「Dック、あの──」
「わかったか?」
「…はい」
「よし」
サイジョウは心持ち高い位置にある癖っ毛をくしゃくしゃと撫で、ハラを引っ張って歩き出した。
自分には誰も近づけてくれないくせに、人には命がけになれる奴なんて都合がよすぎる。
危なくて見ていられない。

その後、二人でラーメンを啜りつつゆっくり語り合おうというサイジョウの目論見は、
またも傷害事件発生の一報により破られるのだった。

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                 ピッ ∧_∧  ホントニ チュートハンパダナ
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まとまりのない話で申し訳ないです。
この時期の、まだイマイチ溶け込めてないGプシーがとにかく可愛いくて書きました。
本人気づいてないが実はみんなに愛されててホスィ
801萌えとは違いますが、みんなのお爺ちゃんなチョーさんも大好きです。


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