ウルトラマン 巨人←孤門、孤門×姫矢
更新日: 2011-05-02 (月) 17:38:37
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| 土曜日の朝7時半からの粒等屋巨人サンですモナー
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| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 前半が巨人←孤/門で後半が孤/門×女臣矢の百合風味
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| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 時期的に一部代名詞だけで進んでるよゴルァ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ ) 読みにくくてスマソだゴルァ…
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
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何もない、ただ真っ暗な空間に浮かんでいる「自分」を知覚した途端、
孤/門にはそこが「夢の中」だとわかった。
ビース/トとの戦闘の後、現場付近を捜索中に巨人の正体?と思える人物と遭遇した。
人間が巨人に変身するなんて自分でも信じられないような話だとは思ったが、巨人が
出現した現場で「彼」に会うのは2度目だし、巨人と同じ位置に傷を負い血を流して
いた「彼」を見たときに、理屈ではない部分で孤/門はそれに納得した。
「彼」の眼が、それを確信させた。
強い意志の光と、同時に深い悲しみを宿した瞳。自分と副隊長の乗った戦闘機がCICの
指令によって巨人を攻撃した時に、こちらを見上げた巨人の貌に見たのと同じ悲しみ。
何故だかはわからないしきっとうまく説明も出来ないだろうが、でも孤/門が「彼」を
巨人だと理解するにはそれだけで充分だった。
そんな孤/門とはまったく違った理由から同じ結論に達し、即座に射殺しようとした副隊長から
「彼」を守るよう謎の石柩が飛来し、傷ついた「彼」を収容した。ランチャーの攻撃にも
びくともしなかったその不思議な石柩に思わず触れてしまった時、まるで電流のように
様々な記憶が孤/門の身体に流れ込み、弾き飛ばされて気絶してしまい…
そして今、自分はここにいるんだと、夢の中特有の不思議な感覚で孤/門は理解した。
上も下もなく、ふわふわと浮かんでいるような感覚。真っ暗だが恐ろしい感じはなく、
遠くや近くで美しい蒼いオーロラのようなものが舞っている不思議な空間。
やがて。唐突にその中に光り輝く巨人が出現した。
底知れない強さを秘めた巨体が淡く発光し、静に自分を見下ろしている。
「ウ/ル/ト/ラ/マ/ン/…」
孤/門は驚いてその姿を見上げたが、恐怖は感じなかった。
ヒトの貌と極めてよく似ているが、全ての無駄を殺ぎ落としたようなシンプルな線のみで
構成されている超人からは本来は「表情」を読み取ることなど不可能なはずなのだが、
でも孤/門にはその貌の上に巨人の悲しみのようなものを感じることができた。
やはり巨人は「彼」だったのだろうか。だから、同じように悲しみを感じることが
できるのだろうか?
さっき(?)遭遇した「彼」の傷ついた獣のようなそれとは違うもののようにも感じるが、
それはいま目の前にいるのがヒトの姿ではなく巨人だからなのかも知れない…。
だが、その違いを考えるよりも先に、まずは彼に謝らなければならない。自分達を助けて
くれた巨人を、命令だったとは言え攻撃してしまったのだ。組織としては間違った行動では
なかったかも知れないが、でもそれは自分の本意ではなかった。
例えチームの誰も信じてくれなくても、自分だけは巨人が人類の味方であり、自身を危険に
晒してでもヒトを守っていてくれていると解っている-----。
孤/門がどうしてもそれを伝えたくて焦って口を開こうとした時、ゆっくりと巨人がうなづいた。
口に出さずともわかる。全てわかっているから安心せよと、その表情のないはずの巨大な貌が
語っていた。
悲しみを内に隠した、やさしく包み込むようなやわらかい波動が孤/門を包む。
自分の気持ちが伝わったことを悟り、孤/門がほっとした時、
彼ヲ タノム
巨人の意識が、たどたどしい言葉となって孤/門の心に語りかけてきた。
「えっ?」
驚いて目を見開く孤/門の目の前にそっと巨人の手が差し伸べられ、その手のひらの上に
「彼」が浮かんでいた。固く瞳を閉じ、小さく身体を丸めたまるで胎児のようなその姿に、
思わず息を呑む。そこにあるのは「彼」の姿であると同時に、石柩に触れたときに自分に
流れ込んできた圧倒的な悲しみと絶望的な孤独そのもののように見えたからだ。
肉体ノ傷ハ 修復デキテモ 彼ノ心ヲ癒スコトハデキナイ…
再び巨人の意識が孤/門に直接語りかけてくる。その思考には助けたくても助けられない者の
辛さと哀しさが溢れていて、孤/門の心を突いた。レスキュー時代に何度も何度も経験した
もどかしさと自分を責めた思い出が重なる。目の前に助けを求めている者がにいるのに
助けることが出来ない辛さは、誰よりも知っているつもりだった。
いつのまにか、手を伸ばせばすぐに届くところに「彼」が浮かんでおり、反対に巨人の姿は
やさしい闇に溶け込むように見えなくなっていた。
彼ヲ タノム
もう一度、巨人の”声”が聞こえ、その気配が完全に消えていくと、
孤/門は「彼」と二人だけで取り残された。
「彼」は、自分で自分の肩を抱き込むようにして眠っている。だが、眉間に深く刻まれた皺から
その眠りが決して安らかなものではないことは容易に知れた。
しばらくためらった後に、孤/門はそっと手を伸ばして「彼」に触れてみた。
瞬間、石柩に触れたときと同じ記憶が洪水のように自分を取り巻いて再び押し流されそうになる。
噎せ返るように濃密なジャングルの緑と飛び散る血の赤。目の前で機関銃や手榴弾に
なぎ倒され引きちぎられて死んでいく人々。そこここに転がるかつてヒトであったものたち。
その地獄絵図の中にあって、まるでなにかに憑かれたように夢中でシャッターを切っている「彼」…
やがて、「彼」の名前を叫びながら一人の少女が逃げ惑う人々の中からこちらへ走って来た。
恐怖の色を浮かべていた瞳は「彼」を見つけて安堵する。かすかな微笑さえ浮かべてこちらへ
駆け寄ってくる少女をファインダーの中に捕らえながら「彼」の意識が狂ったように叫んでいた。
こっちへ来ちゃ駄目だ!来るな!来るな!クルナ……!!
だが記憶の中の少女は走りつづけ、そして「彼」の目の前で吹き飛ばされて死んだ。
壊れた人形のように千切れ飛んでいく少女の細い身体。「彼」の頬やカメラに飛び散り
こびりつくまだ暖かい血肉とふりそそぐ土砂。
喉を裂くような獣の咆哮が「彼」の口から迸り、その心を灼き尽くした。
残酷な記憶は途切れることなく繰り返され、何度も何度もその場面を「彼」に見せつけている。
いつの間にか、孤/門は涙を流していた。「彼」は、自分を責め続けているのだ。
己の罪を許せず、決して忘れてはならない戒めとして、逃れられない記憶の海に沈みこみ
自分自身を責め続けている。
そしてその罪を-少女を助けることが出来ずその死をすら切り売りしてしまった罪を購うために、
巨人となって闘っている。ビース/トと闘う時の衝撃と痛みはそのまま「彼」の贖罪であり、
自分が受けるべき罰だと思っている。
森で遭遇した時に「彼」の瞳の中にあった悲しみは、傷だらけになってそれでもただ一匹だけで
彷徨い闘う獣のそれだったのだ。生まれつきのプライドの高さとそして優しさのせいで、自分を
許すことのできない哀しい魂。
「もういいよ…そんなに自分を責めなくてもいいんだ…」
身体を丸めたままの「彼」をぎこちなく、だがしっかりと抱きしめながら、孤/門が語りかける。
罪の意識を背負いボロボロになっても闘い続け、その上守っているはずの人間にまで
攻撃されてしまった「彼」は、どれほど辛かっただろうか…。
その場にいながら、「彼」を守ることの出来なかった自分が不甲斐なくて情けなくて、
孤/門は涙を止めることができなかった。
絞り出すように語る孤/門の腕の中で、「彼」がわずかに身じろぎをする。
固く閉じられていた瞳が開く気配を感じながらも孤/門は「彼」を抱き止める腕を緩めることは
できなかった。
「彼」の感情と記憶が自分に流れ込んできたのと同様に、自分の気持ちが「彼」に伝われば…とばかり、
その身体に腕をまわし自分の胸元に抱きこむようにしていっそう強く押し付けた。
一瞬、びくりと身体を震わせて逃げようとした「彼」だったが、やがてゆっくりとその身体から
強張りが抜け落ち、己の両肩を掴んでいた手が解かれ、ためらいながらも孤/門の背中にまわされた。
ゆっくりと、ふたつの鼓動が溶け合うように重なる。
「僕は必ず君を見つけて、会いに行く。だから、待っていて欲しい。
君はもう一人じゃないって知って欲しいんだ…」
静に、だが決然とした声で孤/門が告げ、腕の中の「彼」の顔を覗き込もうとしたその時----
最初に目に入ったのは、見慣れない天井だった。
視覚を刺激しないようにわざと落とされた照明と、壁面に埋め込まれた医療機器の
パネル類、そして独特の薬臭い空気。あぁ、ここは医務室のベッドの上なのか、
とやっと孤/門は理解した。
どうやら謎の石柩に触れて弾き飛ばされ、気を失ってしまったらしい。
こりゃ、また副隊長に怒られちゃうな、きっと。
溜息をつきながらもゆっくりと上半身を起こした孤/門は、ふと両手に目を落とした。
なにかが、足りない。
なにか、とても大切な何かを確かにこの手に掴んでいたのに。それがどうしても思い出せない。
忘れてはいけない、大事なことだったのに----。
目覚めとともにすり抜けていった夢の断片を引き寄せようと、必死で薄れゆく記憶を手繰る。
光の巨人。謎の石柩。流れ込んできた「彼」の記憶と感情。血と泥と緑のニオイ。
ためらいがちに背中に回された誰かの腕のぬくもり……。
さまざまなピースが交じり合い、溶け、流れて行き、そして。
そして、ふいに思い出した。
「彼」だ!「彼」を探さなくちゃいけない!約束したんだ、絶対に見つけるって!
孤/門はもう一度、自分の掌を見つめ、ぐっと握り締めると次の瞬間にベッドを飛び降り、
自室へと走り出していた。絶対に、絶対に見つけてみせる。
あの孤独の闇に、「彼」を置いたままにはしておけない。僕は、約束したんだから!
しかし、孤/門が「彼」---姫/矢/准の孤独な魂に触れるのはもう少し先の話になる。
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| やっと終わりモナー
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| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 夢オチかよ!
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| | □ STOP. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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| | | | ピッ (´∀` )(・∀・l|l)(゚Д゚;)
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全然エロー入ってなくてスミマセン…
つうかこの二人、早く本編でもっと接触してクレ!
新入隊員・孤/門くんは休みのたびに女臣矢を探しに行け(゚Д゚)ゴルァ!!
彼女とおデートなんてしてんじゃねぇぞ(゚Д゚)ゴルァ!!
ちなみに中でまったく触れてませんが女臣矢タンは近頃のヒーローモノには珍しい
悪人ヅラな野郎です…人間にもビ/ー/ス/トにも悪の巨人にもいぢめられてばっかりです…
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