ああ探偵事務所 刑事の部下×先輩
更新日: 2011-05-02 (月) 17:33:47
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| 放送が終了した(嗚呼)がつく探偵ドラマ・刑事の部下×先輩モナ
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| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 最終回以降の妄想らしいぞ。
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| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ナンカゲツマエノハナシダ
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以前も、同じカポーで投稿させてもらいました。
放送終了記念に、自分の最後の萌えをはき出せてください。
たとえ終了して時間が経ちすぎていても・・・。
「先輩、落ち込まないでくださいよ」
「あ~、俺がいつ~、落ち込んだんだ~?」
昼夜問わず、犯罪がある限り喧騒が消えることのないカナヅチ警察署。
それでも『仮眠室』と銘うってある6畳の部屋は警察署内の奥にあり地下の拘留所と並んで静かな場所であった。
そして今仮眠室を占領しているのは、マツモトとソネのカナヅチ署の名物コンビであった。
180cmを越す大男二人がせんべい布団の上で向かい合い座っている光景は少々暑苦しいものがある。
けれど今の二人にそんな客観的な視線を考えることは出来なかった。マツモトの一世一代のプロポーズは、思い人であるリョウコ嬢の心を掴む事は出来ず
別れ際に物分りの良いふりをして強がっては見たものの、時の流れは容赦なくマツモトに「振られた」という事実を突きつけてくるのだった。
一方のソネは心の痛みを大量のアルコールで誤魔化そうと懸命にビール缶を空にしていくマツモトに付き合いながら必死に慰め役を勤めていた。
「おらぁな~、ぜんっぜん辛くなんかないんだぞ~~」
「先輩、もうそれくらいにして、寝ましょうよ」
「やだ、まだ飲んでやるーーーー!!」
マツモトはそう叫ぶとまた一気にビールをのどに流し込んでいく。
ソネは何度かマツモトの自棄酒に付き合って入るものの今夜の席は簡単には収拾がつきそうにもない。
ソネはマツモトがどれだけ本気だったのか、傍にいて嫌と言う位に知っていた。
彼女の頼みならたとえ火の中水の中と言っても言い過ぎではなかっただろう。
あのコスプレ好きのちょっとだけ人より推理力があるかもしれないヘボ探偵への過剰な噛み付きも、
彼女の気持ちが常にあの探偵に向けられていることへの嫉妬だということもソネは知っていた。
いくら彼女への思いを募らせても、振り向いてもらえないことは彼が一番知っている。
だからソネはマツモトの手から強引にビールを取り上げることが出来なかった。
「何でリョーコさんは、あんな奴の事が好きなんだよーー」
雄たけびにも近い、嘆き声。ソネははいはいと彼の背中を摩りながら宥めるしか出来なかった。
「先輩、ほら落ち着いてくださいよ」
「っ、俺がいつ取り乱してんだよ」
「もう、取りあえず座って。天井に向かって叫んでもどうにもなりませんから」
「・・・おいソネ」
「はい?」
「お前は妙に冷静だな・・・というか何か嬉しそうじゃないか?」
「え、と・・・そんなことは、無いと」
「いいや、お前なんか口元緩んでるぞ!!お前、お前はひどい奴だなー
人が振られてるのを見て笑うか、可笑しいのかお前は」
(まぁ、少しは)
ソネはそう言いたくても絶対に言葉にはしない。
気のせいですよと誤魔化しながら、マツモトをせんべい布団の上に座らせる。
正直な話、ソネはマツモトが振られて同情よりも嬉しさのほうが大きかった。
理由は簡単。ソネはマツモトが好きだったのだ。
それは友情やこの特殊な職業に芽生える信頼、尊敬、そういった類の好意ではなく男女の愛情に限りなく近い、
性欲ともイコールで結べるような好意だった。
最初のきっかけなんて忘れてしまった。気がつけばどうしようもなくこの空回りしやすい熱血漢の先輩に恋をしていたのだ。
今まで散々聞きたくも無い彼の恋の話に耳を傾けたのも、彼の傍に少しでも長くいる口実がほしかったのだ。
でなければ好きな相手の恋愛話など耳に入れたくも無いのが心情というものだろう。
しかし今日、彼は振られた。好きな人の悲しげな顔を見るのは辛いけれどやっぱりその人の心が自分以外の誰かに向き続けていた今の状況は楽しいものではなった。
性格が悪いといわれても、この位思うくらいは許してほしい。
「何だよ、お前って冷たい奴だな~」
「酷いっすよ先輩」
「んだよ、うらっ飲め付き合え、今夜は無礼講だ」
「はいはい、でも明日響きますよ」
「知るか、振られた俺に、明日なんか、明日なんか・・・・・・」
「ありますよ、朝日が昇れば明日が来るんですから」
「俺の太陽はなぁ、あのヘボ探偵に、とられ・・・」
自分で自分を落ち込ませたのか突然黙り込みしゅんと項垂れる。
ソネは彼を慰める次の言葉を、必死になって探してみるけど、どうにも自分の語彙は貧相なもので使い回しの、常套句しか思い浮かばなかった。
「なぁ、ソネ……」
「はい?」
項垂れていた彼が、ポツリと自分の名を呼んだ。
今までに無かった新鮮な響きに、失礼だとは分かっていても少しだけ、新しい彼を見ることが出来たと、喜んでしまう。
「お前は、好きで好きで仕方が無い人って…いるわけねーよなー、お前みたいな奴に」
「………」
表情とテンションだけがくるくると回って、しおらしかった筈の彼はまた豪快に笑ってはビールを煽った。
しかしソネは、「いるわけねーよなー」の言葉に敏感に反応してしまった。
おそらくソレは普段なら、苦笑いで済ませるようなものだったのだろうが、アルコールの力も手伝ってか、
ソネはビール缶を握るマツモトの手を握り力任せに彼の体ごと自分の方へと引き寄せた。
「っ…何すんだよ、ソネ…」
「俺にだっていますよ、好きで好きで仕方が無い人くらい」
「え?」
マツモトの身体はソネの腕の中に納められる形を取られ、姿勢を崩してどうにか座っている姿勢をとる形となったマツモトの視線は
図らずもソネの顔を何時もより更に低い場所から見上げる状態になった。
マツモトは見上げた其処に、普段知っている自分よりも図体がでかくて熱血漢な後輩を見つけることが出来なかった。
其処にいたのは、真剣なまなざしで自分を見つめる一人の男がいた。
驚きの余りマツモトは、無意識ながらも唾を飲み込む。心臓は早鐘のようにマツモトの頭に鼓動を響かせる。
「…ソ、ネ……」
「俺は…」
アルコールで火照った頬に添えられた、大きなソネの手。緊張のために冷たくなってしまったのだろうか?冷たいはずなのに手は湿っている。
ソレを知ったマツモトはソネの腕から逃れることも、ソネの真っ直ぐ自分を見つめてくる視線からも逃れることが出来なかった。
「俺は、先輩が好きです」
「……あ……」
ソネの唇が、マツモトの唇に重ねられた。同じビールを飲んでいたソネの唇もやっぱりビールの味がして、けれどそのかすかに残るビールの味が強烈にマツモトの身体を痺れさせる。
マツモトが抵抗も出来ずに居ると、ソネは重ねていただけのキスを更に深いものへと変えていく。その間マツモトは苦しげに身体を寄せたりするだけで、やはり抵抗は無かった。
ソネはコレがマツモトの心の弱った部分につけこんだ行為だと分かっていながらも、今までに経験したことの無い、喜びに満たされた気分だった。
そしてマツモトの手が背中に回ったときこの至福の時の終わりを覚悟したソネだが、その背中に回された腕は自分の背中に縋るように回されたものであることを知ると、
マツモトが抵抗してきた時には素直に引こうと決めていたソネの決意が、理性と一緒に吹き飛んでしまった。
「先輩……」
ソネはそのまま二人が座っていたせんべい布団に、マツモトの身体を押し倒してソネ自身もその上に覆い被さる。
その際、唇が少しはなれた隙にソネは、漏れる感嘆のため息とともにその人を呼んだ。マツモトはただ潤んだ目を静かに閉じてソネの背中に回した腕に力を込めたのだった。
「先輩腕伸ばしてください」
「……俺は介護されてるのか?」
「ソレに近いでしょうね、最低今日一杯は」
「お前の所為だからな」
二人は全裸のまま、せんべい布団の上で朝を迎えた。周りには昨夜飲んだビール缶とツマミ、そしてティッシュの残骸が転がっていた。
坊主頭のソネは大して昨夜と変わった様子も無く、普段から生やしている髭が少し伸びたくらいのものだった。一方のマツモトは髪はぐしゃぐしゃ、目元はかすかにだが赤く腫れ、身体のあちこちに赤い痕が残っていた。少し伸びた髭もある。
マツモトの身体は昨夜の出来事により、間接の軋みや下腹部からの鈍痛にさいなまれていた。
「スイマセン、今日の仕事大丈夫ですか?聞き込みとか…」
「……最悪お前が、俺をおんぶな」
無茶なマツモトの指示だけれど、ソネは今日はソレを甘んじなければならない立場だと痛感している。「はい」と大人しく頷き、マツモトにクシャクシャになったワイシャツを着せる。
普段は開けている第一ボタンも、今日ばかりはきっちり最後まで留めなくてはならない。
「……あの、先輩…」
ソネはマツモトのボタンを留めながら、口を開いた。沈んだ口調からして、昨夜のことを謝るつもりだという事は容易に察することが出来る。
ソネはマツモトに殴られても、コンビを解消されても文句を言うつもりは無かった。けれど、ソレをマツモトの口から言われる前にせめて謝っておきたかった。そして自分の気持ちをちゃんと伝えておきたかった。
しかし、ソネはどうしてもマツモトの顔を見ることが出来ず、シャツのボタンを留める自分の手だけを見つめていた。
「俺、先輩が好きなんです。多分これからも…理由なんて自分でもよく分かりません…でも、先輩とずっといて先輩のいいところも悪いところも全部ひっくるめて好きなんです…だから実は、昨日先輩がリョーコさんに振られてちょっと嬉かったんス…スイマセン…」
「…………」
「あの、俺もう先輩に何言われても文句いいません。ただ、それだけ…
「なぁ」
ソネの告白の終わりが近づいていたそのとき、マツモトの声が終わりを遮った。そしてマツモトの日に焼けた両手が、ソネの顔をはさんで無理やり、ソネの顔を自分の方へと向けさせる。二人は今朝初めて目を合わせたのだった。
「俺はな、物凄く諦めが悪い」
「……」
「多分な、俺が諦めるのはリョーコさんが、結婚して俺以外の人間のものになったときだ」
「……」
「人妻には手を出さない。コレは俺の主義だ」
「……」
ソネはマツモトが何を言い出したのか分からず、ただマツモト言葉を理解しようと合わせた視線を外すこと無く
マツモトの言葉を待った。
「それでだ、ソネ。お前は…」
マツモトが少し言葉をためる。
「お前は、それまで待っていられるか?」
「……え……」
マツモトはその台詞を言いながら、何て自分はずるい人間なのだろうと、自己嫌悪に陥りそうになっていた。まるで、ソネの愛情を試すかのようなその言葉。それを紛れも無い、自分が今ソネに向けて喋ったのだ。
「待ってられるか?って聞いてんだよ」
「え、え、え、え、え…マジですか?」
「ずるいって事くらい分かってる…でもその、何だ…お前の昨日の目見てたら…その…」
凄く、身体が熱くなってしまった。
マツモトは「その」に続くその言葉に仕切れず、ただ顔を赤くさせて自分から合わせた視線を、自分から逸らしたのだった。
チラリと横目を使ってソネを見れば、ソネは驚きと喜びが混ざったような顔をして、マツモトを見つめている。
「先輩、俺待ってます。ずーっと待ってますから」
「…そうか…」
「先輩の傍でずっと待ってます」
「…………わかった」
マツモトはそう呟くだけで、顔が赤くなるのを感じた。未だにソネの愛情を試すようなことをしている自分に、自己嫌悪を感じていないわけではないけれど、
はっきりと証明されたソネの自分への思いの深さに、「あいされている」という実感がわいてきては、マツモトの心を躍らせてしまうのだ。
「あの、先輩」
「何だ?」
「その…待ってる間って、その…」
「何だよ?」
「エッチはありなんでしょうか?」
「……………」
ソネの問いにマツモトは暫く考え込む。確かにリョーコ嬢の結婚なんて何時になるか分からない。
何時まで続くかわらか無い間、若いソネを生殺しの目にあわせるのは、待たせる身となたマツモトとしても悪いと感じる。
ソレに、実を言うと昨夜の出来事に関してマツモトが覚えていることといえば、身を裂かれるような痛みと熱さと、ソレを凌駕するような快感だった。
マツモトは考える為に閉じていた瞳を片目だけ開いて、呟いた。ソネの背中越しに光る太陽のそん座に今やっと気づくことが出来た。
「今度から気をつけろよ?俺はお前にシャツを着せて欲しいとは思わない」
「はい!!」
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| コレで終わったモナ。中途半端に長かったモナ。
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| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 何だか性質の悪い受けになっちまってるぞ。
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