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芸人 しずる カルテット「ベストフレンド」PV 「星に願いを」

半生 および中の人話ちょっとあり

軽テット「親友(要英訳)」PV<出演:静流(鯨人), 他>
ストーリーはそのままで、つじつま合わせの捏造設定とともに文章化。
一人語り二人分。笑いなし。ノマカプ注意。

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

side.A

「私たちって」

「ベス.トフレ.ンドだよね。……ずっと」

 夕焼けを見つめてまぶしそうに目を細める君の横顔を、少しだけ盗み見る。
 同じ景色を見ているはずの君の心が永遠のように遠くて、僕は気づかれないように
ため息を風の音にかくした。

 繁華街のイルミネーションが、星空の代わりに僕の周りで輝いている。週末の街は、
浮き足立った人々や、幸せそうに身を寄せ合うカップルで祭りのような賑わいだ。
 僕は街角で一人、花束を抱えて人待ち顔で座り込んでいた。
 目を空に向けると、街の明かりにひっそりと隠れるように瞬く星たち。
 君と、あいつと、僕がいた、あのころ。何度こんな風に一人で星を見上げただろうか。
そしてそのたび叶うはずのない願いを口にした。

 あいつとは幼馴染で、高校で偶然再会した。
 受験の日に顔見知りになった君には、僕から声をかけたんっだっけ。
 クラスメイトの三人はすぐに仲良くなって、いつも一緒に行動してた。男二人と、
女一人で、他のやつには三角関係って冷やかされたけど、気になんてしてなかった。
 仲良くなってから知った、君のこと。大人びて、少しわがままで、でも本当はすごく
繊細だってこと。
 いつもは大人ぶってるくせに、ふとした時に「このまま三人ずっといっしょにいられる
のかな」なんて寂しげな顔を見せるから、「俺たちは一生ベス.トフレ.ンドだ!」って
でっかく宣言したら、「ばか」って、君は笑顔になった。そんな笑顔がうれしくて、
まぶしくて。いつからか、いとしくて。この気持ち、いつか伝えられたらいいなって、
思ってた。
 でも、あいつが君を好きだと知ったとき、僕は何も言えなかった。だって、僕が君を
思ってるのと同じくらい強く、あいつも君のことを思ってるはずだから。
 君があいつの気持ちを受け入れて、二人が付き合い始めても、まだ僕たちは
ベス.トフレ.ンド。僕には二人の笑顔が大切だから、並んだ背中を見つめるしか
できなかったんだ。
 君の隣にいるのが僕のベス.トフレ.ンドじゃなかったら。僕が君にとってベス.トフレ.ンド
じゃなかったら、こんなに苦しくなることもなかったのに。
 君の名前を呼ぶだけで、君の顔を浮かべるだけで泣きそうになる独りの夜。
窓の外には、星屑の空。

 クラスがバラバラになってしばらくして、二人が別れたって他のやつから聞いた。
僕はずっと二人の友達だと思ってたのに、相談にも乗ったりしてたのに何も知らされて
なかった。
「俺たちベス.トフレ.ンドじゃなかったのかよ!」
思わず手を出してしまった僕に、あいつは戸惑い、君はただ口をつぐんだ。悔しくて
情けなくて、頭の中がぐちゃぐちゃだった。僕はもう二人のベス.トフレ.ンドには戻れない
のかって思ったりした。ひとりで帰り道を行きながら泣いた。なんで僕が泣かなきゃ
いけないのかわからないけど、ぼろぼろに泣いた。
 その夜、あいつから電話があった。
「黙っててごめん」
それと、
「今まで独り占めしてごめん」って。
 何だよそれって、もっかい泣いた。
 あいつも泣いてた。

 きらびやかな明かりが彩る地上の星屑の街。
 今夜は夜空に思いを馳せて、奇跡を祈る。

side.B

 待ち合わせの場所で花壇の縁に腰掛ける彼の姿を見つけて、思わず足を止めた。
 ここまで来たのに戸惑いが先に立って、動けなくなった。
 彼の視線は天へ向けられていて……その場で同じ星空を見上げた。
 目をこらさないと見失ってしまうほどの、かすかな光が降っている。

 久しぶりのメールには、「いきなりこんな話してごめん」と前置きして、彼の気持ちが
率直に、でも誠実につづられていた。
 信じられない思いで何度も読み返した。「会いたい」と締められていたけど、すごく
迷った。

 高校受験の日が彼との初めての出会いだった。朝、駅で受験票を落としたのに
気づかずにいたら、向かいのホームから見ていて声をかけてくれたのが彼だった。
あまりの大声に、大勢の前でずいぶん恥ずかしい思いをしたけど。そのあと教室でも
顔を合わせたので改めて礼を言うと、照れくさそうに笑ってた。
「こいつは俺の幼馴染なんだ」と彼に紹介されたクラスメイトは、優しくて芯が強くて、
大きな心の持ち主だった。子供っぽくてお人よしで、時に真っ直ぐすぎて暴走する
彼とは対照的な。そんな彼らとの日々は楽しかった。二人といると心が暖かくなった。
 告白を受けたのは単純にうれしかった。紹介されたときから好感を持っていたし、
それに、まだ三人でいられると思ったから。
 ただ、返事には少し時間がかかった。
「友達」が「大切な人」に変わっただけ、まだ三人は一緒にいられた。それが幸せだった。
 でも、知らないうちに彼との距離は少しずつ遠くなっていた。

 学年が進んでクラスが違っても二人は一緒だった。だけど彼の姿は二人のそばには
なかった。振り向けばいつもそこにいて、優しい笑顔をくれていたのに。
 二人肩を寄せ合って歩いた日々も、もちろん、かけがえのない大切なものだ。
でもやっぱり二人じゃだめなんだって、気づいた。どちらからともなく。
 だから二人は元に戻った。
 俺たちベス.トフレ.ンドじゃなかったのかって彼に言われて、言葉を失った。何も
言い返せなかった。彼に黙って終わらせてしまったのは、ただの自分勝手だったから。

 何でも話せる友達だけど、本当は、ひとつだけ、言っていないことがあるんだ。

 茜色の空の下で思い出す、一つの風景。
 学校帰りに三人、町を見下ろす丘の上で、他愛のないおしゃべりをしていたこと。
 ゆるやかに、静かに流れていく時間の中、
「私たちって」
芝生をなでる風に前髪を揺らしながら、彼女がつぶやく。
「ベス.トフレ.ンドだよね。……ずっと」
 ぼくは、言えない言葉を風に飛ばすこともできずに、夕日を照り返してきらきら輝く
町並みを、暗くなるまでぼんやり見てた。

 星明かりも届かない、光の街に目を戻す。
 視線を落とした彼の顔は、さっきより沈んで見えた。
 ずっと言えなかった言葉を、今、伝える資格がぼくにあるのか、まだわからない。
だけど、こんなぼくに彼は気持ちを打ち明けてくれたんだと思ったら、ためらいも消えた。
 心を決めて足を踏み出す。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
文章に細工をしたせいで、ちょっとわかりづらくなってしまったことをお詫びします。

すいませんこの後のシーンはとても私の表現力では描写できません。
本人たちはいつもの友.情.コントの延長線のノリでやってるんだろうけどねぇ……w
しかし、あんなかわいい子を当て馬に使うなんて贅沢すぐる。


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