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ユニコーン 阿部×EBI

本ヌレでは失礼しました。誘導してくれた方に感謝です。
生もので、一角獣の鍵盤四弦。

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                     |  妄想より現実のほうがいろいろすごいが
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  初投稿でいろいろごめん
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 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
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は忘れんぼうだ。人の話も聞いてない。
だから、こんな酔った勢いの告白も、冗談ととられるか、翌朝には忘れているはずだと思っていた。
それなのに。
その日は新幹線で朝から移動。別のライブがある川西さんは先に現地で待っている。
ホテルを出るときからなんとなく感じていた違和感。ずっとこっちを見ない。嫌な予感。
駅のホームで電車を待っている間も、まったくこちらを見ようとしない。近づきもしない。
絶対に避けられているのはもう明白だった。これは、やはり昨日の言葉が原因なのだろうか?
……子供か。新幹線が到着して、乗り込むその瞬間に、民男がボソッとつぶやいた。
要らぬ誤解をさせてしまった。たぶん、原因は、俺なのに。

結局、いつものように民男と隣同士の席になる。こちらとしても照れがあるから、好都合でもあるのだけれど、さっきのつぶやいた言葉も気になってなんとなく目配せをしてみる。
「なに?」
「たぶん、俺のせいだよ。あれ」
「なに?なんかしたの?」
「うん」
何をしたまではさすがに言えなかった。でも、彼ならなんとなくでわかってくれただろう。
深く追求せずに、そのまま、「ふーん」と相槌で会話は終了した。
それから、わざと深めに座席を倒して、リクライニングしたそのちょっとの隙間から彼の表情を伺った。
窓辺に座って、ほおづえをついたまま無表情で窓のながれる景色を見ている。
長い黒い髪。ゆうべ、あれをかきあげて、あの唇にふれた。

思い出して、恥ずかしくなって、リクライニングを元の位置に戻した。
うしろから手嶋の「何上がったり下がったりしとんねん」という声が聞こえた。

移動する時間は嫌いではない。なんとなしにする会話も楽しいし、携帯を見て一人でボンヤリ思惑をめぐらすのも好きだ。
ときどき近所の会話が聞こえて来て、それがやけにおかしかったりするときもある。
窓から外を見るのも、ほんのひとときの眠りにつくのも旅らしくていいものだ。
「テッシ一、よめさんみつかった?」
ぽそぽそと、うしろから声が聞こえる。いつもより低い声。それは音程というよりも声のトーン。
俺も民男も黙っていたから、自然と聞こえてしまった。ついつい聞いてしまう二人の会話。
「そうだなー」
「テッシ一、男とつき合ったことある?」
「え?」
「え?」
隣の民男も自然と聞き耳をたてていたんだろう。小さく吹き出している。
俺は吹き出す余裕なんてなかった。こんなところで何を言いだしているんだ。
会話に割り込んで、茶化してごまかして、話題を変えてやりたかった。
わかってる。あからさますぎてそんなことはできるはずがないんだ。ここはもう、寝た振りを決め込むことにする。
会話も聞こえないふりを決め込む。反応したら負けなのだ。
「なに?いきなりそういう話?」
「テッシ一って男に人気あったじゃん」
目をとじていても、理解不能で、頭の上にでっかいはてなが浮かんでいる手嶋が容易に想像出来た。
「そういう人気とは違うでしょうが」
「そっかー。そうだよねー」
ふー、とため息をついているらしい海老。いやな汗が浮かぶ。
この天然のやることだ、つい口を滑らせて、昨日の出来事なんかを他人に話してしまうこともありえなくない。
絶対に忘れていると思ったのに、どうしよう困った。
「やっぱりあれ、からかってたのかなぁ…」
すぐに車内アナウンスがかぶさって、彼の小さな小さなつぶやきはかき消された。
でも、俺は聞いてしまった。蚊のなくようなその言葉。
あまりに印象的すぎて、周りにいた者たちにももしかしたら聞こえてしまっていたかもしれない。
それでも、アナウンスで聞こえなかったことにして、彼の言葉は聞かなかったことにしているのかもしれない。
目を閉じていたけど、なんとなく民男がこっちを見た気がした。

「アホなの?」
新幹線がホームに滑り込み、足早にみんな出口へ向かう。ざわざわとした階段を降りて行くどさくさにまぎれて民男が言う。
「なにが」
動揺して、答えた口が開いたままになった。
階段を下りる足取りももつれて転びそうだ。
「あんた」
「え…うん…アホかなぁ」
そしてそんなアホな俺に、民男はあきれてため息をついて、それから笑ってくれた。

次の目的地のホテルは、それはまた綺麗な部屋だった。荷物をおいて、うーんと伸びをする。
そういえば誰と同室だっけ?部屋割りをまだ聞いてなかった。そして嫌な予感がする。
荷物をあけていたらドアが開いた。嫌な予感は的中、思わず歌いだしそうになってしまう。
「え~。なんで~…」
部屋に入って俺を見た海老が荷物を持ったままへなへなとその場に崩れる。
そんなにまで嫌なのか、とショックが隠しきれない。だいたいそんなのこっちの台詞だ。
「変えてもらう?部屋」
ゆっくりと腰を上げて、座っていたベッドから降りる。
しょうがないのでそう言うしかなかった。非常に情けない。心が重い。
「な、なんで阿倍がそういうこと言うのっ!?」
海老がバッと顔を上げる。俺にはそんな彼のリアクションがわからない。嫌なんじゃないの?ときいたら、
「嫌っていうか…だってさ、きのう…」
言いかけて、口の中で咀嚼している。荷物と一緒に床に踞ったまま、上がった頭がだんだんまた下がっていった。

「あのね、俺はね、べつにからかって言ったんでなくてね」
「からかってたんじゃなかったの!?」
いちいちこちらの言葉にビックリしているのか、またバッと顔をあげた。それでも、さっきみた表情より、なんとなく明るく感じたのは気のせいなのだろうか。
「からかってないよ」
海老はぽかんとしてこっちを見ている。真っ黒の目がまんまるでこっちを見ているから、吸い込まれるんじゃないかと思った。
目を見開いてこちらを見ているのが、なんだか可愛らしくて、昨日の告白は間違っていなかったと確信する。
それから、恋愛なんかを超越したような、大事な大事な気持ちになるのだ。
犬のように、おもわず頭をなでてやりたくなるような。
頭をなでてやるつもりが、気がついたら腰をかがめて、唇をかさねていた。
離す直前にゆっくり目をあけると、ブラックホールみたいな瞳がまばたきもせずにそこにあった。
きっと今は、俺しかこの瞳に映っていない。
気がつくと、海老は俺の両腕をぎゅっとつかんで、目を合わせられないのか下をむいている。
「ほんとにからかってない?」
ふるえる声でそうつぶやいた。腕を掴んだ両手に力がこもって、すこし痛い。
「うん」、答えたあと、長い沈黙がながれる。1分くらいなのか、1時間もたったのかわからないほど、短くて長かった。
それから、かすれたような小さな声で、「ありがとう」と聞こえた。

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ ナンバリング間違えるわ
 | |                | |     ピッ   (・∀・;)脱字&伏せ字漏れあるわ…
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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出直してきます。緊張した…

  • 好きです!ツアーも始まったのでぜひまた書いてください! -- 2014-04-09 (水) 21:35:06
  • ツアー始まり海老さまブーム到来です。ぜひまた書いてください!大好きです。、 -- 2014-04-09 (水) 22:09:06
  • 可愛いです!鍵盤四弦いいですね♪ -- 2014-04-10 (木) 14:17:34

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