Top/47-44

Petshop Of Horrors レオン×D伯爵

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                     |33巻アタリに過去作品がありますが、またかいたので投稿します
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|ツンデレ伯爵。
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ばたばたばた
昼下がり。
乱暴に階段を下りる足音に、D伯爵は頭痛がした。
「よーっすディー!」
「しーっ!」
D伯爵が、レオンに人差し指をたてて、静かにするように促した。
「なんだよ」
「あ、もう、刑事さん、いい加減静かに来て下さいねと、あれほど!」
と、店の奥から一匹のヨークシャーテリアが出てきた。
「ああ、せっかく良い雰囲気だったのに…」
「あーにやってんだあ?ディー、まさかその犬を使って麻薬を」
「何を言うんです!お見合いですよ、お見合い!お偉方から預かって、シフォンちゃんのお見合いをしてたんです」
どうやらD伯爵の足元にいる犬が、シフォンちゃんらしい。
余程大切にされているのか、毛並みはピカ一だ。
「そうだ、その犬の名前で思い出した。ほい、シフォンケーキ」
片手に持ってきた(振り回してるので形は少々崩れているが)シフォンケーキの入った箱を、D伯爵に渡す。
「ああっ!ちょうどお茶菓子切らしていたんですよ!すぐにお茶にしますね」
犬をおろすと、箱に入ったシフォンケーキを受け取り、奥へと入っていった。

「え、お見合い?」
今まで黙々とケーキを食べていたD伯爵の手が止まる。
「そ。俺は乗り気じゃねえんだけどよ。その」
パクリとケーキをひとかけら口に運ぶ。
そして甘さ控えめの紅茶をすする。
「ディー、お前とやっちまった仲だし」
「…」
数ヶ月前、レオンの部屋で半ば無理矢理された。
快楽は嫌いではないが、そこで言われた愛の告白に戸惑った。
「…してきたらどうです?」
「ディー!」
心外だ。
もっと悩んでくれても良いのに。

だがそんな事が言えるわけがない。
無駄なプライドが邪魔した。
「きっと良い経験になりますよ」
顔色一つかえず、お茶をすする。
それが何だかちくちくと不愉快になって、レオンは立ち上がった。
「そーかよ、俺はそんなにどうでもいいのかよ!」
「どんな、言葉を期待していたんです?」
辺りの空気がぴんと張り詰めた気がした。
何も言えず、レオンは乱暴にペットショップを出ていった。
「…相変わらず、鈍いですね」
茶器を持つ手は震えていた。
D伯爵がここまで動揺するのは初めてだ。
「全く、刑事さんは…。…レオン…」

一週間が経った。
その間、レオンはペットショップに立ち寄ることはなかった。
いらだちながら煙草に火を点ける。
見合いの話は着々と進んでいた。
その頃のD伯爵は、店内を掃除しながら、しかしぼんやりとしていた

「伯爵、どうしたの?」
狸のポンちゃんが、D伯爵のチャイナ服をひっぱる。
困ったように笑いながら、D伯爵はポンちゃんを抱き上げた。
「何でもありませんよ。そろそろお茶にしましょうか」

そして二週間後。
ばたばたばた、と音がして、はっと顔を上げる。
バン!と、扉が乱暴に開いた。
そこにはレオンがいた。
「刑事さん」
少し、けだるい雰囲気のD伯爵。
体を預けていたソファから、立ち上がる。
「お見合いはうまく行きましたか?」
いつもどおりの笑顔を作る。
だがそれに反して、自分の腕を掴む手はわずかに震えていた。
「ほらよ、モンブラン」
「ありがとうございます」
にっこり。D伯爵は落ち込んでいる事に気付いているのだろうか。
何か変だと察したレオンは、D伯爵の額に手を乗せた。
「何だ?熱あるぞお前」
「え、そんなはずは…ふう」
言われて初めて気付く。
そういえば、確かに体が熱いし、だるい。
熱は少しある程度だったが、働くのはレオンが許さなかった。
膝を付いたD伯爵を姫だきにする。

「あ、ちょ、ちょっと、刑事さん」
「寝室まで案内しろよ」
「…はい」
寝室までつづく扉を開けると、迷路が広がっていた。

この迷路に何がどこにあるのか分かっているのだから、D伯爵は恐ろしい。
「それから…真っすぐいって、右へ。ああ、ここです」
他のドアと大差ないドア。レオンが一人で来てたなら絶対に分からないであろう。
レオンはD伯爵を抱えたまま、なんとかドアを開けようとする。
それに気付き、D伯爵はそっとドアノブにかけているレオンの手の上に、自分の手を重ねた。

「ありがとうございます、刑事さん」
ベッドに寝かされて、D伯爵はにっこりと微笑んだ。
その笑顔に、思わずレオンもどきんと心臓がなる。
それをごまかすように、頬をぽりぽりとかいた。
「ちゃんと寝てろよ。ったく」
「お見合いは…」
小さな声で呟く。
だがその言葉は聞こえなかったらしく、レオンは聞き返してきた。
「あ?」
「いえ、なんでもありません」
あわてて平静を装う。何故こんなにも動揺しているのか。
『ただの人間』の事ではないか。
「そうそう、見合い断ってきた。俺の好みのねーちゃんじゃねーの」
複雑な気持ちでその言葉を受け止める。
受けないと聞けば嬉しいが、好みの女だったら受けてるつもりだったのだろうか。
そう思って、D伯爵は少し俯いた。
「好みだったら、受けてました?」
「あん?さーな。なんかよ、見合い中ディーの顔がちらついて集中出来なかった」
「そうですか…」
安堵の息があがる。
それに気付いて、D伯爵は首を振った。

何を喜んでいる!
「お前さ」
と、レオンがベッドに手をついた。
ギシ、と音が響く。
「お前俺の事どう思ってるよ」
「どうって…。不器用で乱暴で女好きの刑事さん」
「最悪じゃねーか!」
「そう…ですかね」
思った通りの事を言ったのに怒られても。
レオンは上体を起こしているD伯爵を、完全に寝かす。
案外面倒見が良い。
「なー」
「なんでしょう」
「治ったらまた抱かせろよ」
「…私はオネエチャンじゃありませんよ?」
「嫌なのか?」
嫌かと言われれば嫌じゃない。
だが最近欲が芽生えてきたのだろうか。
…その行為に、心はともなっているのか。
「何か忘れてませんか?」
「あ?えーと、…モンブラン?」
「全然違います」
D伯爵はため息をついた。
一言愛してると言ってくれれば良いのに。
ぷい、と、そっぽを向く。
「ディー。こっち向け」
「何ですか!」

レオンの方を向いた瞬間、額に柔らかな感触がした。
レオンが、D伯爵の額に口付けをしたのだ。
「俺そろそろ行くわ。じゃ、寝てろよ」
「…はい」
赤くなるD伯爵は、目を閉じる。
確かに少し熱があるようだ。
でなければ、こんな動揺したりしない。
そういえば、レオンにこの部屋に続く道から脱出する道順を教えていないが大丈夫だろうか。

次の日。
「どこが出口だー!」
「あ、まだいたんですね」
熱も引いて、一歩寝室の外に出た時に聞こえてきたのは、レオンの怒声だったという。

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ オワリマス
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
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いまだにDで萌えてます。新のほうにするかで迷って、太子より
レオンをかきたくなったので旧のほうにしました。
更にエロを入れるかで迷って、友達に聞いてエロいれない方向で書きました。
本音ちょっとエロ書きたかった。ちょ、ちょっとだからね!!


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