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スマイル 林×ビト

半生。

初投稿で短めでおまけに需要もないかもですが。
自分の中のもやもやを吐き出しただけの話。

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

 魅かれたのは狂気だったのか…。
「ビト」
 ベッドの上から誠司が呼ぶ。
「おいで」
 ペットを呼ぶように手招きする。楽しくて仕方がないというような優しい声。
「捕まえた」
 おずおずと近寄ると手首をギュッと掴まれた。この手は先ほどまでナイフを握っていた手だ。微笑んで…寧ろ、高らかに笑いながら人を傷つける。
 顔を覆うほど長い髪の間に今は笑っている瞳。
 否、今もあの時と同じ目をしている。少しも変わらない瞳。
「林さん…」
「ん?」
 抗うことなど最初から出来なかった。呼び出されればそれに従うしかなかった。気紛れに行われるただの遊び。誠司が飽きれば終わる。皆、すぐに飽きられた。誠司はそうだ。誠司は何にも心を動かされたりしない。
「ビトの肌の色は綺麗だね」
 口付けの合間に頬を撫でながら誠司が言う。父の顔など憶えていないが、外人の血が入っていると一目でわかる肌の色。
フィリピンなど行ったこともない。どんな国なのかなんて知らない。なのに、この肌の色が、母が酔う度に繰り返した父親譲りの顔が鏡を見る度に自分は異質だと知らしめる。その異質が、何故か誠司の心を惹いた。
 けれど判っている。ただの興味でしかない。誠司には人の心が欠けている。そういう意味ではまた誠司も異質なモノだった。

「肌の色は千差万別なのに、血はなんでみんな赤いんだろうね?」
 左胸に口付けられて背中に電流が走る。
「林さん…」
「林さんって色気ないなぁ。誠司って呼んでいいよ」
 まるで歌うように誠司は言う。自分はフルフルと首を横に振ることしか出来ない。そして繰り返す、林さん、と。
「ビトって良い名前だよね。俺もビトって名乗ろうかなぁ。マフィアのボスみたいじゃない?」
 まさしく自分の名前の由来はそうなのだが、多分誠司に深い意味などないのだろう。応えなど求めていない。誠司は何も求めない。
 まだ起ち上がっていない性器を握りこまれて悲鳴を飲み込んだ。この男が怖い。心の底から恐怖を感じている。この優しい手は長くは続かない。わかっている。わかって、いる。
「ビト」
 それなのに、魅かれた。何度か気紛れに抱かれるうちに、その声に、その腕に魅かれてしまった。
母親に抱かれた記憶など残っていない。母親が連れ込む男たちは安普請のアパートの廊下に佇む自分にあの、「声」を何度となく聴かせた。
だから自分は女の子は抱いたことがない。それは嬌声であったのかも知れなかったけれど、幼い自分にとっては悲鳴のようにただ耳を劈いたから。
 あの男たちも誠司と同じように甘い声で母の名前など囁いたのだろうか。
「ビト、何を考えてるの?」
 顔を覗きこまれて心が震えた。こんなふうに瞳を覗かれたことなど自分の人生には一度としてなかったのだから。
「は、やしさんは?」
 この日初めての言葉に、誠司がニコリと笑う。背筋が凍るほどに完璧な微笑み。
「ビトは可愛いなぁ、とか?」
 警鐘が鳴ってる。自分の奥で鳴ってる。無視出来ないほど、それはどんどん高らかな音になる。
「林さん」
 背中に手を廻して縋りついた。鐘の音など聞こえないぐらい、自分の悲鳴と嬌声でこの部屋を満たしてしまえばいい。外の取り巻き連中は耳を欹てているだろうか。
 髪を優しく撫でていた誠司の手が強引に自分の脚を割り開く。
「ビトはー、俺のこと好き?」
「林さん…」
 涙が出そうだ。
「答えて」
 命令されて肯いた。
「俺も愛してるよ、ビト」

「肌の色は千差万別なのに、血はなんでみんな赤いんだろうね?」
 左胸に口付けられて背中に電流が走る。
「林さん…」
「林さんって色気ないなぁ。誠司って呼んでいいよ」
 まるで歌うように誠司は言う。自分はフルフルと首を横に振ることしか出来ない。そして繰り返す、林さん、と。
「ビトって良い名前だよね。俺もビトって名乗ろうかなぁ。マフィアのボスみたいじゃない?」
 まさしく自分の名前の由来はそうなのだが、多分誠司に深い意味などないのだろう。応えなど求めていない。誠司は何も求めない。
 まだ起ち上がっていない性器を握りこまれて悲鳴を飲み込んだ。この男が怖い。心の底から恐怖を感じている。この優しい手は長くは続かない。わかっている。わかって、いる。
「ビト」
 それなのに、魅かれた。何度か気紛れに抱かれるうちに、その声に、その腕に魅かれてしまった。
母親に抱かれた記憶など残っていない。母親が連れ込む男たちは安普請のアパートの廊下に佇む自分にあの、「声」を何度となく聴かせた。
だから自分は女の子は抱いたことがない。それは嬌声であったのかも知れなかったけれど、幼い自分にとっては悲鳴のようにただ耳を劈いたから。
 あの男たちも誠司と同じように甘い声で母の名前など囁いたのだろうか。
「ビト、何を考えてるの?」
 顔を覗きこまれて心が震えた。こんなふうに瞳を覗かれたことなど自分の人生には一度としてなかったのだから。
「は、やしさんは?」
 この日初めての言葉に、誠司がニコリと笑う。背筋が凍るほどに完璧な微笑み。
「ビトは可愛いなぁ、とか?」
 警鐘が鳴ってる。自分の奥で鳴ってる。無視出来ないほど、それはどんどん高らかな音になる。
「林さん」
 背中に手を廻して縋りついた。鐘の音など聞こえないぐらい、自分の悲鳴と嬌声でこの部屋を満たしてしまえばいい。外の取り巻き連中は耳を欹てているだろうか。
 髪を優しく撫でていた誠司の手が強引に自分の脚を割り開く。
「ビトはー、俺のこと好き?」
「林さん…」
 涙が出そうだ。
「答えて」
 命令されて肯いた。
「俺も愛してるよ、ビト」

 その言葉と共に充分に慣らされていない其処に圧倒的な質量を持ったそれが侵入してくる。
「ひっ…」
 殺しきれなかった悲鳴が口から空気と共に漏れた。
「アハハハハハハハ」
 心底楽しそうな誠司の笑い声。こんな時におよそ似つかわしくないほどに無邪気な。
「痛かった、ビト?ゴメンね」
 揺さぶりを続けながら誠司が言う。
「ひぁ、ぁっ、ぁ…」
 息が出来ないほどの苦しさに思わず誠司の背中に爪を立てる。
「唇噛んじゃダメじゃんビト。血が出てるよ」
 自分の背中に出来た傷なんか意に介してないように誠司が言う。
「ふっぅ…」
 唇を塞がれて口腔内を舐められた。
「血の味がするね、ビト」
 嬉しそうに誠司が言う。
 この人が怖い。この人が怖いのに。
 警鐘は鳴り続ける。
 この人はいつか自分を殺すかも知れない。笑いながら、愛してるよ、と嘘をつくのと同じように簡単に。
「あ、あぁ…」
 絶頂が近い。誠司の背中に傷は残るだろうか。
「ビト」
 髪を掴まれる。
 顔を埋めて耳元で囁く。
「ビト。俺の可愛いビト」
 耳朶を歯形がつくほど強く噛まれた。その瞬間、自分の中に熱は放たれ、俺は嬌声と共に自分の欲望も撒き散らした。

「ビト」
 重い身体を奮い立たせて服を着る自分を見つめる誠司はまだベッドの上。無防備な姿だ。
「もう行っちゃうの?ビト…。ここで寝ていけばいいのに」
「そ、んなことは…」
 言いよどむ自分に誠司が笑う。
「ビト」
 扉に手をかけたところでもう一度呼び止められた。
 立ち止まる。けれど振り返れない。
「おやすみ。愛してるよ」
 声はやはり氷のように冷たかった。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!

何かてんぱって時間かかり過ぎてしまった。
駄作にお付き合いありがとうございました。


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