Top/47-273

野球 ダルビッシュ(北海道日本ハムファイターズ)×岩隈(東北楽天ゴールデンイーグルス)

公11×毛21です。
サムライエーヌ対決その後。

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

本当に悔しいのは俺のほうなのに、全然そんな気も起らなかった。
だって俺は負けたのに。
本当に嬉しいのは彼のほうなのに、全然そんな気も起こってなかった。
だって彼は勝ったのに。
どちらが勝者でどちらが敗者なのか。
まぁ別にどうでもええことや、そんなんよりもっと大事なことがあるしと
ぼやいていたら、目の前にいる人物がこう言葉を返してきた。
「どうでもいいわけないよ。お互い大事な試合だったんだから」
「そうですけど・・でもたかが一試合だし、それにこれで終わりってわけでもないし」
「終わりではないけど、大事な始まりでもあるだろ。ここを勝てるか負けるかじゃ
意味がかなり違うと思うけど」
彼はいつものような柔らかい笑顔で言葉を返す。その笑顔にこっちが丸めこまれそうに
なるが、意地を張って俺はぐちぐちと他愛のない遠吠えを繰り返した。
岩熊さんは、黙ってそれを聞いていた。
仕方ないなぁって困ったような笑顔を浮かべて。

WBC効果のおかげか何つうか、帰ってきたら俺らはとんでもないヒーロー扱いに
なっていた。まぁ俺は当然(って言えるような活躍ができて内心良かったとホッと
してたんは内緒や)ヒーローとしても、岩熊さんがかなり好意的に迎えられたのは
それ以上に嬉しいことやった。
さてこれでシーズンまで少しは休めるんやろか・・と思ったところで現実は甘くない。
1週間もしないうちに開幕という超キッツキツのスケジュールやったが、それは
仕方がないことかと不安と期待が入り混じった形で俺は北海道へと帰った。
岩熊さんと別れるのは正直かなり寂しかったけど、幸いにして開幕は洛天と
当たるので、また1週間もすれば会えるやん!と前向きにとらえて俺は
調整へと打ち込んだ。

「だから、正直俺は勝ち負けよりも岩熊さんに会えればいいやって思ったんですけど」
結果、俺は負けてしまった。原因は明らかな調整不足だったが、まだ疲労も残っている
身体で意地で完投までしてしまったことは、無茶やったなと後悔している。
世界一の侍エース対決なんて言われたけど、無様な負けをしたのは俺の方なので
それも仕方ない。
だから、俺はそんなことより。
「さっきから何度もそれ言ってる。大事な試合だってのがわかんないのかなぁ」
「わかってますって。だから俺は勝ち負けやないんですって」
「そうやってふて腐れるのは、悪い癖だよ。ダノレ」
まるで我がままな子どもをあやすような声で、岩熊さんが言葉を繋げる。
その声が耳に心地よくって、もっと聞きたくなってしまった俺は相当アホな子やと
思う。まぁええか、アホやないとこんなことも思いつかんやろし。
俺は立ち上がってから窓に足を向けて、カーテンをしめて完全に外の光を遮った。
あっちゅうまに部屋が真っ暗になるけど、もともと夜も深い時間だったので
わずかにベッドサイドのランプが灯る程度だった。
試合が終わってから、互いに取材攻勢にあってなかなか時間が合わなかったけど。
ようやっと会うことができた。
試合前に挨拶行くふりしてメモ渡しといてホンマ良かったと思う。

ベッドサイドに座って長い足をもてあましているように揺らす岩熊さんの
隣に俺は腰かけた。そして静かな声でこう呟いた。
「おめでとうございます。やっぱ、岩熊さんには敵いません」
「そんなことないよ。僕だってきっと次は君に敵わない」
「・・そんなんお世辞ちゃいますの」
「心理作戦ともいうかな」
くすくすと静かな部屋に楽しそうな笑い声が響いた。
俺はそっと手を伸ばして、岩熊さんの耳元に指をふれさせた。
そのまま黒髪をかきあげて、唇を寄せてからこう囁いた。
「・・疲れてますよね・・」
「・・・少しは、ね」
「じゃあ、控え目にします」
そうは言ったものの、どこまで控えられるのかの基準は俺にもわからんかったけど。
岩熊さんは、また困ったような笑みを浮かべて。
そして俺の指先に自らの指を触れさせた。
その指をからめながら俺は、岩熊さんの唇に自らのそれを重ね合わせた。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
最強のライバル同士でありながら実は
やんちゃ弟×ほんわか兄なエーヌ達に萌えてみた。後悔はしてにゃい


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