野球 埼玉西武ライオンズ 後輩01×先輩07前提の同級生コンビ03と07 「同級生」
更新日: 2011-01-12 (水) 00:24:26
後輩×先輩 前提の同級生コンビ
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース
明日で終わる。
皆の期待を背負ってこの地に乗り込んで、なんとかここまでやってきた。
俺は俺なりに頑張ったし、この舞台で仕事をしているということに、感慨深いものさえ感じる。
そんなことを思っていると、向こうからあいつがやってきた。
「なぁ、なにやってるん?」
いつもは俺とダイヤモンドのてっぺんでコンビを組んでいるあいつが。
「いや、明日で終わりだなあって思って。」
「せやねー。良い形で終わりたいねー。」
相変わらずゆったりした関西弁で、緊張も吹っ飛ぶような笑顔で。
「明日で保くん一人占めできるの最後やと思うと、寂しいなぁ。」
そして思考回路を疑いたくなるほど、突拍子もないことを言い出して。
「………は?」
「せやから、あっち帰ったら保、久利とか三瓶の相手せなあかんやん。」
「いや、あの、おっしゃってる意味がよく分からないのですが。」
「保は浮気したらバレるタイプやと思うんよ。」
宇宙人の考えていることは本当に訳が分からない。
「酒…飲んでる?」
「飲んでへんよ!元々飲めへんし、大事な日の前に飲まんて。」
「じゃあ何?また高熱出しちゃった?大事な日の前なのに?」
「熱なんてあらへん!正常や!」
「わけわかんねーよ。分かりやすく説明してくれよ。」
「せやから、保、久利と付き合ってるんやろ。」
「…え?」
不意を突かれた。
「バレバレやねん。」
「えっと、久利とはそのー、あのー」
「本当に保は嘘が下手なんやな。」
そう言って目の前の人は笑いだした。
「顔に書いてあるもん。でもな、今一番近くにいるのは俺で、いつも一番近くにいるのも俺なんやで。」
この人のニコッとした笑顔を近くで見ていると、異空間に飛ばされたような、不思議な気持ちになる。
「せやから、これからもよろしく頼むで、相棒。」
そう言って俺にグータッチをかますと、トコトコと戻っていった。
「あ、別に告白とかとちゃうから。」
こんな言葉を付け加えて。
相変わらず何がしたいんだか分からなかったけど、なんとなく心が温かくなった気がした。
あと一日、あと一日頑張るぞ。日本で待っているあいつらへの最高のお土産のために。
そして、相棒との最高の思い出のために。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
初めて書かせていただきました。不手際がありましたら、申し訳ございません。
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