歌のおにいさん 護×堅太 「鬼ィさん's」
更新日: 2011-01-12 (水) 00:23:44
数レスお借りします。投下は夜半のイマノウチ。
金11夜ドラマより。半生ですのでお気をつけください。
護×堅太 襲い受です。アク規制でネタが一週遅れてます…スミマセン。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
みなうたの楽屋、収録が終わり帰り支度を済ませた僕が何とはなしに
谷野くんの猫背気味の丸い背中を見ると、鏡越しにばちっと目が合った。
今日の収録の事もあって急に気恥ずかくなってしまい、思わず目を逸らすと
谷野くんの眉は深く寄って、こちらに訝しげな顔を向けている。
わ、ヤバイ。怒らせたかな。
本当はさっきのお礼が言いたかったのに。
ダメだ、ちゃんと言わなきゃ。
よし。
僕が勇気を振り絞って声を掛けようとしたら谷野くんが振り向いた。
「護、この後用事ある?」
「え?あ、ないけど」
「そっか。じゃ、ちょっと付き合え」
ドキドキしていたらそう言って谷野くんがにっこりと笑ったので、僕もつられて笑う。
なんだ、谷野くんちゃんと笑えるじゃん。
ちょっとかわいいかも、と思ってしまった僕は後でそれをものすごーく後悔することとなった。
局の廊下を並んで歩く。
煙草を止めた谷野くんは手持ち無沙汰なのか、せわしなく手首を動かしたり
ズボンのポケットを弄ったりと落ち着きがない。
言われるまま辿り着いた先は、過去のVTRが仕舞ってある資料室だった。
古い映像ばかりの為、普段はほとんど人が来ない。
「何?ここ」
「資料室」
「それはわかってるけど!こんなところで何の用?」
「いやーあのさ、折り入って護に頼みがあんだけど」
「何?」
「俺煙草止めたじゃん?だからぁ、ちょっと苛々してんのね。
ストレスってのは体に良くないと思うわけ。で、歌のおにーさんって
体が資本だろ?これはマズイわな。うんマズイ」
僕が黙っていると、谷野くんはベラベラ喋り出し挙げ句勝手に納得しちゃってる。
というか煙草止めたのはついさっきの話で。
もうストレス溜まってるってどんだけ堪え性がないんだよ。
「というわけで」
「?」
「やらせてくんね?」
「何を」
「えっち」
「ハァ!?!?」
谷野くんからもたらされた頼み事は、ごはんでも行こうって事なのかなと
暢気に思っていた僕の予想を大きく裏切るもので、僕は思わず谷野くんばりの
変顔で奇声を上げた。
谷野くんは口をパクパク開けて呆けている僕に構わず、既に僕のズボンのファスナーに
手を掛けはじめている。ジジジという音にようやく意識が戻った僕は谷野くんの手を掴んだ。
「嫌だよ!」
「いいじゃん!減るもんじゃねーしさ」
谷野くんはむうっと口を尖らせた。
出会った当初はよく見た顔だ。
ただ、現状への不満からくる不機嫌さの所為で見せていたその頃の表情と違い
単に拗ねてるだけの今の顔は、見ようによってはかわいいとすら思えるのが厄介で。
しかし今は絆されている場合ではない。
「た、溜まってるならその、そ、そ、そういうお店に行けばいいだろ!」
「ばぁーか。万が一、そーゆー店入るとこを誰かに見られて
間鍋さんにバレでもしたらどうすんだよ。それこそ打ち首もんだろーが」
「だからって何で僕なんだよ!」
「その、何…お前と、もっと仲良くなりてぇし」
「照れてもダメ!というか方法が間違ってるし!」
「えー」
「とにかく嫌だ!!」
言い切って僕がぜえぜえと肩で息をしていると、矢野くんは俯いてしまった。
そのまましばらく顔を上げようとしない矢野くんを不思議に思って
僕は矢野くんの肩を掴むため手を伸ばした。
「そんな俺が嫌い?」
僕の手が触れる直前、矢野くんの沈んだ声が漏れてきた。
「え…」
「そんなに俺が嫌なのかよ」
顔を上げた矢野くんの瞳は捨てられた子犬みたいに潤んでいて
思わず僕の心臓はとくんと鳴った。
さっき収録途中で突然始まった僕たちのケンカ。
谷野くんは自分の触れられたくないだろう過去まで皆の前で晒して僕に喝を入れてくれた。
すごくかっこよかった。
僕を慰めてくれた谷野くんの温かい手はこの先ずっと忘れないと思う。
着ぐるみ越しで全然わからなかったけど。
でもなんとなくわかるんだ。
だから、僕は谷野くんが嫌いじゃない。嫌いになるわけがない。
「……嫌じゃないけど」
「じゃあいいじゃん」
あ、笑った。やっぱり矢野くん笑った方がかわいいじゃん。
ってちがーーーーーーーーう!!
それとこれとは全然ちがーーーーーーーーーう!!!
「谷野くん!いい加減にして!全然関係ないでしょそれとこれは!」
けれど、僕がわめいてるうちに矢野くんはいつの間にか僕の下着の淵に指を掛け
ずらすと僕のものを取り出していた。ズボンはかろうじて膝で留まっていたが
なんとも間抜けな格好で泣きたくなる。
「なんだ、お前結構デカイな」
谷野くんはにやにやしながら僕のものの感触を確かめている。
時折、谷野くんが指の腹で押すようにして握り込む度に僕は息が詰まる感覚を覚えた。
「ちょ、ダメだって…っ」
何が一体どうして。
何だこの状況は。
おかしい、おかしいぞー!
僕が半ばパニック状態で、抵抗らしい抵抗もできないでいるのをいいことに
谷野くんは一旦しゃがみ込んだかと思うと、伸び上がって僕のそれを口に銜えてしまった。
温かな粘膜に包まれたのがわかる。
「ちょ、谷野くん…!!!」
「……ふるへぇっ、らわっとふぇ」
銜えたまましゃべるものだから振動で舌が直接触れて
思わぬむず痒さに僕は思わず目を瞑った。
(どうやら「うるせぇ黙っとけ」と言われたようだ)
それからチロチロと器用に舌を使い、先端から裏筋を舐め上げていく。
「うっ……あ…」
膝が震え出してしまった僕は、谷野くんの肩を両手で掴むと壁にもたれた。
かたく目を瞑って快感が通り過ぎるのを待つ。
けれど一向に止む気配はなくて、ちゅぶっちゅぶっという粘り気のある音がほの暗い
資料室の一角に響いて僕は恥ずかしさと気持ちよさに挟まれ堪らなくなった。
僕のそれは盛大に膨らんでいるし、情けないことに先端は先走りで濡れてしまっていた。
「んんぅ…っ」
もぞもぞと動く気配がしてうっすらと目を開けると、谷野くんは膝立ちになって
僕のそれに手を添え根元の方から吸い上げているところだった。
僕の視線に気付いたのか、谷野くんがそのままの姿勢で瞳だけを僕に向けた。
赤い舌がやけに艶かしい。おまけにちょっと目がとろんとしちゃってる。
これはマズイ。
「……っあ、も…」
「ん…何だよ、早ぇな護」
不適に笑った谷野くんが既に溢れそうになっている先端をぺろりと舐め上げ顔を上げた。
「いいぞ出して」
言われるまま、僕は呆気なく果てた。
だらしなくなったソレを仕舞ってもくれず、ひたすら呆然としている僕を放って
谷野くんはさっさとアウターを脱ぎカチャカチャとベルトを外すとズボンの前を寛げている。
「ちょ、谷野くん待って!」
「え?」
「な、何すんの?」
「やらしてくれんじゃねーの?」
「許可してない!許可してない!」
「だって、今気持ちよくしてやったろ。だからお返しちょーだい」
「そんな無茶苦茶な!それにだって…僕……」
僕は、ミュジーカルスターになるのが小さい頃からの夢で今まで音楽一筋でやってきた。
女の子となんか付き合った事がないし、だから。
「え、まさかお前童貞なの?」
黙ってしまった僕の様子を見て、谷野くんはすぐに悟ったらしい。
「チェリーちゃんなのかお前、そうかそうか」
「ち、ちがう!」
慌てふためく僕に谷野くんはひとりウンウンと頷いて何かを考えているようだ。
「童貞な上にケツ掘られちゃあんまりだよなあ…」
当たっているのが情けない事この上ないが、僕の男のプライドが掛かっている。
この際、仕方あるまい。僕は大きく首を縦に振った。
「でしょう?ね、だから勘弁し…」
「わかった」
「わかってくれたんだね!良かった…」
「逆なら問題ないわけだ」
「ハァ?!?!」
今日二度目の変顔です。
僕、もう谷野くんがわかりません。
「大丈夫だって、お前は気持ちいいだけだから」
言うか言わないかのうちに、谷野くんは僕のからだを資料室のカビ臭い壁に押し付けて
重力に従ってへなっている僕のソレを取り上げ再び扱き始めた。
「ッ…や、のくん…!」
一度イったばかりの僕のものは小さな愛撫だけですぐに存在を大きくしてしまう。
恥ずかしさにふるふると首を振っていると、目の前の谷野くんの顔が緩む。
「護、お前かわいいじゃん」
低く囁かれて、近づいてくる顔に思わず目を伏せた。
「……っ、や、ちょ…」
「ちゅーぐらいいいだろ」
そのまま下から口唇を塞がれる。
ちゅーぐらいって、今からもっとすごいことしようしてるくせに。
谷野くんは僕より背も低いしからだも華奢だ。
だから突き飛ばそうと思えばできるはずなのに、どうしてかそれができない。
そうこうしている間に谷野くんの舌が口内に侵入してきた。
歯列を割って、僕の舌を絡めとる。
僕はそんなキスなんてしたことがなくて、なすがままになっていた。
その間も谷野くんは片手で僕のものをまさぐるのを止めない。
「……んっう…」
谷野くんも僕も息づかいが忙しなくなる。
「きもちくなってきた?」
唇を離した谷野くんが僕の耳たぶを軽く噛んで囁いた。
「ちょっと待ってろよ」
谷野くんが僕のからだから僅かに離れると、僕は腰が抜けて
へなへなと壁伝いに座り込んでしまった。
立ったままだとやりにくいんだよなとか何とかブツブツ言っていた谷野くんは、
僕が座り込む様子を見て満足げな笑みを漏らした。
そして自分のズボンを下着ごと脱ぎ捨てる。
僕が瞬きをする間に、谷野くんは僕のからだへ両足を跨がせると腰の上に乗り上げた。
剥き出しになった互いのものが軽く擦れ合う度、僕は小さく身震いしてしまう。
それから谷野くんは徐にポケットからジェルのチューブを取り出した。
さっき楽屋で見たのと同じものだ。
僕からはよく見えないが、谷野くんはそれをたっぷり手に取り自分の臀部の割れ目に
そっとあてている。
整髪剤だと思い込んでいたそれは、どうやら違う用途に使用されるもので
僕は目を白黒させて谷野くんの一連の動作を見詰めるしかなかった。
「やの、くん?」
「………ぁ…っ…あッ……」
馴らすように、慎重に指を埋める谷野くんの呼吸は次第に短く荒くなっていく。
「マジで何するの?」
怯えるように問う僕を見て谷野くんが小さく笑った。
「……あ、…んっ……おめーのを、…ここに挿れんだよ」
「ええええ!?!」
「おっ勃てたチンコ丸出しにして今更えええ!?はねぇだろうがよ…っ」
谷野くんは少しばかり呆れたような口調だったが、額には汗が浮かんでいるし
軽口を吐く割にそれほど余裕があるわけではなさそうだ。
挿し込んだ指で中をぐるりと掻き回し、徐々にそこが解れてきた頃
谷野くんの漏らす声に色を帯びたものが混ざるようになっていた。
「っ……く…ぅ」
ぐちゅぐちゅと粘り気のある音が次第に大きくなり、僕は困惑で頭がどうにかなりそうだった。
けれど悲しいかな、まだ女性すらも受け入れたことのない僕の大事な部分は
驚くほどきつく反応してしまっている。
収縮を繰り返したのち、締めつけがきつくなったその瞬間、溶け出し溢れた
半透明のジェルが谷野くんの太腿を伝った。
谷野くんは指を引き抜くと、とろとろになったジェルを僕のものに塗りたくると勢いよく扱き立てた。
僅かに腰を浮かせてそのまま先端を自分の後孔の入り口にぴたりと押し当てる。
「しっつれいしまーす…っ…」
まったく状況にそぐわない谷野くんの軽快な口振りに目眩がしそうで。
実際失礼してるのは僕の方なのだが、そんなことはどうでもいい。
こんな小さなところに僕のものが入るのか、痛くはないのか。
そんなことより僕たちこんなことしていいのか。
親友だよね?
っていうかその前に男同士だよね?
「…あ…っ、」
「なんでお前が先に喘ぐんだよ」
余計なことを考えてぐるぐるしていた僕は、僕の先端部分が谷野くんの入り口を
押し広げていくと同時に声が出てしまったようだ。
頭を軽く叩かれる。
それらしい抵抗もできぬまま、谷野くんは浅く挿し入れを繰り返している。
眉を寄せ、快楽に繋がる痛みに耐えている谷野くんの顔は
いつものふてくされたような仏頂面と全然違う。
何というか、上手く言えないけど。
すごくジンとくる。
僕が、痺れるような熱に対してどうもできないでいると、谷野くんが息を詰めグっと腰を落とした。
そしてとうとう、ひくついている谷野くんの後孔はつぷっという音を立てて僕のものを完全に埋め込んでしまった。
「……っ!」
「あ………ぁっ……」
谷野くんの口からため息のような吐息が漏れた。
谷野くんの中は熱く熱く濡れていて、じゅくじゅくと物欲しげに蠢いている。
肉壁に襞のひとつひとつが吸い付かれるような感覚。
はじめての経験に僕はどうしたらいいかまったくわからなかった。
谷野くんが僕の胸あたりに両手をつき、いっそう体重をかけていくと孔は音を立てて亀頭すべてを飲み込んでいく。
「…っ…くぅ、……ん」
聞いたことのない艶やかな声を上げて、谷野くんの背中はびくびくと弓なりに反った。
細い首が露になって、喉仏が上下に動く様が見える。
味わったことのない感覚が腰骨あたりから駆け抜けていく。
中は常に収縮を繰り返し、濡れそぼった内壁が熱でどろどろに溶かされそうで。
きつく僕のあそこを締め付けている。
どうしようもなく気持ちよかった。
二人で一つになる感覚ってこういう事だろうか。
その瞬間、『二人で歌のお兄さんだろ』なぜかその言葉が頭をよぎる。
そうこうしているうちに、快楽に身を任せる谷野くんのうっとりした顔が近づいてきた。
唇が僕の唇に吸い付いてきて、深く舌を捩じ込まれる。
「ん……ン…っ」
僕もこの快楽に乗っていいのか?
この気持ちよさに身を任せていいのか?
僕は緊張で硬直していた手を谷野くんの背中にまわしてシャツ越しに肩甲骨あたりの隆起を触る。
ぎこちない動きに、僕の躊躇いを見透かしたのか谷野くんの唇が僅かに離れ、同時に伏せていた瞼が開いた。
目尻は赤く染まり、半開きの口が僕を誘っている。
視線が合い、僕はあまりの至近距離に瞬きもできずにいた。
「……ま、もる………動いてみろ」
「え?」
「わかんねーの?…下から突き上げンだよ」
ぐいと谷野くんが自ら動いてみせ、僕のものが谷野くんの中を掻き乱す。
「あ…、ん…っ」
耳に直接注ぎ込まれるような、淫らな声に誘われるがまま僕は谷野くんの腰を両腕で掴むと無我夢中で動いた。
僕のものが谷野くんの狭く閉ざされた中でめちゃくちゃに暴れ回っている。
そのうちガクガクと勝手に腰が律動をはじめる。
それに合わせて谷野くんもリズミカルに小さな尻を振った。
「そ、…そうだよ、や、れ…ばできんじゃん優等生……っ」
気持ちいいのか、谷野くんは掠れた声で途切れ途切れに囁いた。
「すげぇ、……い、いいよ、っ…」
「っ…や、のくん……!」
僕のものを締め付ける肉壁の感触に僕も喘ぐ。
「ひぁ………っん…ッ……」
高波のように訪れる何度目かの快感に溺れながら谷野くんがひと際大きく声を上げる。
それから、からだを支えきれなくなったのか僕の肩にぎゅうと抱きついてきた。
谷野くんのしっとりと汗ばんだ手が僕のシャツを強く掴んでいる。
浮いた腰で僕のものは抜けそうになり、それから再び腰を落とす。
ずぶずぶと沈み込んで谷野くんの後孔は僕を根元まで銜え込んだ。
頂きが近いのか、谷野くんの目尻からひと雫涙が頬を伝い、やがて汗と混じり合う。
その時、僕は自思わず自分の肩にしがみつく彼をかわいらしいと思ってしまった。
シャツの皺ぐらいどうでもいいと思えるくらいに。
自分から乗ってきたくせに。
どちらかというと被害者は僕の方だというのに。
ダメだ。どうかしている。
「……あっ……ふぁ……っま、まもる…!」
「や、のくん?」
僕の腹に触れている彼自身も昂ぶりで屹立していて、先端からとろりとした液体が溢れはじめている。
「俺ッ、すげ、きも、ちいい……っ……お、お前は」
「僕も……気持ちいいよ」
はじめてだったけど、本当に考えたこともないぐらい気持ちいいから。
正直に告げた。
「……なら、よかった」
谷野くんはそう言うと眉を下げてふにゃっと笑う。
心臓が打ち抜かれる音がした。
マズイ。これはヤバイ。
西東護、ヤバイです。
そんでもってイキそうです。
「あ…」
僕は気付いたら谷野くんの中に思いきり射精していた。
遅れて谷野くんがとろんとした目を晒し僕のお腹の上に精を放った。
「あー、汚れちったなー悪ィ」
全然済まなそうに思っていない口振りで谷野くんがからだを僅かに離してずるずると僕のものを抜いた。
「……谷野くん」
谷野くんは僕に跨がったまま、太腿にこびりついた白濁の液体をハンドタオルで
乱暴に拭き取って無造作に置かれた下着とズボンを手繰り寄せた。
それから「これしかねぇから、汚いけど」とタオルを僕の腹の上に乗せる。
「……んだよ」
「いや、どいてくれないと拭けないから、さ」
僕がそう言うと、一向に立ち上がる気配のなかった谷野くんはバツの悪そうな顔をした。
優しく谷野くんの肩に手を掛け顔を覗きこむ。
「大丈夫?立てないんじゃない?」
「ばかっ、んなわけあるか」
谷野くんはみるみるうちに耳まで赤くなった。
その後、よろよろと足取りの覚束ない谷野くんのからだを支え、二人でトイレに入りなんとか
汚れを落として外に出ると今にも陽が落ちそうだった。
「あーあ、うぜーしだりーしやってらんねー」
「それ今日に限っては僕の台詞なんだけど」
「あ、そっか」
わかったことがある。
谷野くんのあのやる気ない言葉は、決して本音ではないこと。
単なるスタイル。
ものすごく照れ屋なだけなんだ。
そう思ったら、なんだかぜんぶ許せてた。
「そういえばさ、まずくない?七箇条かんっぜんに違反してるよね」
「平気だろ。酒と煙草と男と女。男と男とは書いてねーもん」
谷野くんはしらーっとそんなことを言う。
そういう意味じゃないと思うんだけど…。
なんだか思い切り丸めこまれた気がする。
けれど僕はそんな事もうどうでもよくなってしまって、声を出して笑った。
谷野くんは急に笑い出した僕に驚いたのか僕に訝しげな視線を返し首を傾げると歩き出す。
暫くして、少し前を歩いていた谷野くんが思い出したように振り返った。
「……護、俺たち二人で歌のお兄さんなんだよな」
夕陽で逆光になっていたけど、そう言って微笑んだ谷野くんはすごく眩しかった。
僕たち二人で歌のお兄さん。
これからもがんばろうね。
あ、それと良い子のみんな!
このこと間鍋さんにチクっちゃだめだからね!約束だよ!
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
つか思った以上にレス消費してしまった…スミマセンスミマセンスミマ(ry。
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