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塊魂

CP色はないに等しいよ。キャラ完全捏造注意。
新作決まったので勢いでざーっと書いてみた。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

王子といとこたち数人はその日、エースに呼ばれある一室に集まっていた。

「気持ちいいらしいんだ」
「気持ちE?」
「何でアルファベットなんだよ! いい!! 良すぎるって意味だよ!!
あー、俺は別に何も感じなかったんだけど、ほら、前に王様が巻き込まれた時に言ってただろ?」

『ナンダカ幸せナ気分。夢心地気分デス』

先日、王子の頑張りであの王様まで塊に巻き込まれたのは記憶に新しい。
お騒がせ王様が塊に巻き込まれてジタバタしている姿は騒動で毎回苦労している面々を内心喜ばせたが、
解放された王様は周りのそんな思いとは逆に最高の笑顔だった。

「確か、巻き込まれるのが気持ち良いって言ってたよな?」
「僕はいつも頭が気になってそんな気持ちよくなんて、なれてないなぁ」
「頭はともかく、それが普通じゃないか?
俺たちより倍は大きい塊に心の準備もなく巻き込まれるんだからな」
頭のスープを気にするミソの言葉にガッツは笑った。
「そこなんだよ!」
「そこ?」
ビシッとガッツを指差すエースをぽかんと見つめる王子とジュン。

「俺たちに足りないのは、余裕。巻き込まれたからってなんだっていう心の余裕なんだよ!」

「・・・・・・ウスヒコ、そろそろかな?」
「ただ待つだけってのも退屈だな」

後日、面々はエースの言葉を胸に実験することになった。塊を転がすのはウスヒコ。
薄いあいつじゃそんな大きい塊はこないだろうと内心酷い事を考えていたエースの選択だった。
やっぱり頭が気になるとミソは辞退し、ずっと体調不良だから少しでも気持ちよくしてあげたいという
王子の願いでオペオが加わった以外は先日と同じ面々で、彼らは公園のベンチに腰掛けていた。
「あ、マーンだ。また海に潜って貝のふりするつもりなのかな?」
偶然歩いていたいとこを見つけた王子は、話しかけるべく歩いていってしまった。
「王子は元気だねー」
「お前は不健康すぎ。しっかし相変わらずマーンの奴丸いなー。あいつも転がったら巻き込めるとかだったら面白いのに」
「おいおい、やめてくれよ。想像しちまうだろ・・・って」
ガッツはエースの言葉にツッコミを入れようとしたその時、彼らの上に影が落ちた。
振り返った彼らの目に飛び込んできたのは、輝く太陽すら隠す巨大な塊。

「で、でかーーーーーーっ!! ちょっ、大きすぎるだろ!!」

すぐ傍に現れた巨大な塊に、彼らは焦った。何せ家が巻き込まれるレベル。
それからすれば自分たちなどもう蟻のようなものだ。
「ウスヒコの奴、何でこんなに張り切ってるんだ!?」
「あ、お、王子! 早く、こっちこっち!!」
急な塊に驚いたようで、王子がマーンの手を引っ張って走ってきたのだが、
「ひゃっ!!」
「あ!!」
彼らの目の前で躓いてしまい、その勢いで手を繋いでいたマーンも・・・

「ちょ、こっち転がってくんな! あ、も、アーッ!」

そうして彼らは塊に巻き込まれ、その中でエースはマーンに優しく包まれる幻覚を見た。

「何で俺はあんな幻覚を・・・」
「あー、俺も見たけど、やっぱり直前に話してたのがまずかったんじゃないか?
でもいいじゃないか。確かに気持ち良かったし」
慰めるガッツの声も、今のエースの耳には入らない。それほどにショックだった。
そんなエースを他所に王子とオペオは二人揃って珍しく喜びで興奮していた。
「すごかったね! ウスヒコにお礼言わなくちゃ!」
「それよりも王子だよ! 誘ってくれてありがとう! 巻きこまれがこんなに良いなんて知らなかったよ!」
手を繋いでくるくる楽しそうに回る二人。
それを見ていて、ふとエースは思った。
「考えに影響されるなら、今巻き込まれたらきっと良いものが・・・!!」
「・・・エース、不純ー」

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
新作は嬉しいがiは持ってないんだぜ


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