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王子さまLv1 セレスト×カナン

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                     |  王子さまLv1からモナ…
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|   セレ×カナだって
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 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ フルスギ…
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
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以前王レベ系のサイトにあったイラストにヒントを得て書いたものなんですが、
いつか管理人様に連絡を取ってみようと思いながらこの駄文ごと忘れてしまい、
先日PC内で別のファイルを探してるときにこの駄文を見つけました。
旬を過ぎすぎてて当該スレは無いみたいなのでこちらに投下します。

設定はLv1のEDから2年後ぐらい。
筆者は続編のLv2をプレイしていないため、Lv2でのことは全く無かったことになってます。

318 名前:王レベ・セレ×カナ1[sage] 投稿日:2009/02/28(土) 07:59:53 ID:+c2DEZbx0
「おおっ、こんなに景色のいい場所に来るのは久しぶりだな」
「そうですね、カナン様。
 空気がとても澄みきっている感じがして、
 なんだか気持ちがいいですね」
「なあ、セレスト。
 うしも喉が渇いているだろうし、少しここで休まないか?」
「では、お茶の用意を致しましょうか」
「そうだな。
 それじゃあ、近くに水場がないか、僕の幻獣に探させよう」

ここは城下町からかなり離れたところにある平原。
俺はカナン様とともに、ここまで遠乗りに来ていた。
カナン様はいつの間にそんなことを覚えたのか、
騎士団が長距離移動用に使っている、
うしを乗りこなせるようになっていた。
正直言ってお一人でうしにお乗りになるのは、
警護の点から考えれば非常に危険なので止めていただきたいのだが、
「いずれ必要になることだから」
とこのお方は聞き入れては下さらない。
そればかりか、うしに乗れるのが幸いとばかりに
城を抜け出しての冒険の範囲を、国境付近まで広げられてしまった。
結局俺は、そのお身体をお守りするために、
いつもこうしてカナン様の冒険に付き合わされている。
『いずれ必要になることだから』という
言葉の裏に隠された真実を以前聞かされているだけに、
俺はそのまま城にはお戻りにならないのではないかと
遠乗りに出ようとする度に不安になる。
だが、出かけた先でのうれしそうなお顔や、
城に戻ってきたときの充足した表情を見ると
出かける前にためらっていたことを、つい忘れてしまう。

「歩くよりはるかに楽だとはいえ、
 さすがに乗りっぱなしだと疲れる」
幻獣に水場を探しに行かせた後、そう言いながらカナン様は
秋の訪れとともに枯れ始めた薄茶色の草原に腰を下ろされた。
見回せば遠景には冬でも葉を落とさない常緑樹の緑が生い茂っていた。
うしに乗っている間の激しい視点移動で疲れた眼を休ませるように、
その濃い緑がゆっくりとした風に揺れている。
「セレスト、お前も座ったらどうだ」
あの日…俺とカナン様の関係は、
あのウルネリスの一翼討伐の日以来
それまでとは微妙に異なる関係になっている。
そんな関係になってもこれまでの習慣はお互い簡単には変えられず、
カナン様の口調は、相変わらず主君のそれだ。
だがさりげなく、以前よりももっとずっと、
カナン様が自分を気遣って下さるのがよくわかる。

「はい」
短く返事をして俺が隣に座ると、カナン様は何かを思い出したのか、
「…あ、そうだ」
と立ち上がられた。
「いかがいたしましたか?」
「いや、セレストはそのまま座ってていいんだ。
 僕がこうして座れば…」
とカナン様は、
俺の背中に自分の背中をくっつけるようにして座り直された。
「椅子の背もたれに寄りかかっているみたいだろう。
 普通に座るよりも、もう少しくつろげるんじゃないか?」
屈託のない笑顔が肩越しに覗く。

「セレスト、もう少し僕に寄りかかってもいいぞ」
「はい。ありがとうございます」
そう言ったものの、10kg以上の体重差がある身体の重みを
カナン様の背中に預けてしまうのは申し訳ない気がした。
気づかれないように少し力を抜き、
俺はカナン様がよりくつろぎやすい体制になるように心がける。
背中から伝わってくる、カナン様の体温。
背中から伝わるであろう、俺の体温。
不意をついて草原を通り過ぎてゆく風の冷たさから、
互いの身体の温もりを守ってくれる。

「…やっぱり広いんだな、お前の背中」
「え?」
「少しは大きくなったはず…なんだが。
 追いつくのは…もう少し先のことになるのかな」
なんて…なんて、お可愛いことを。
この身を半回転させて、そのお身体を抱き締めたくなる。
その言葉を紡ぐ唇を、自らの唇で塞ぎたくなる。

「カナン様…」
「ん?」
合わせていた背中を離し掛けた矢先に、
「くぷーっ!」
水場探しから戻って一瞬のうちに目の前に現れたカナン様の幻獣に、
俺のその衝動は止められてしまった。
「あ、戻ってきた。どうだった?」
「くぷぷぷー!」
「そうか、ありがとう」
さすがに城やその近くでは召還しないが、
何度も幻獣を召還されているからなのか、
カナン様には幻獣の言葉がはっきり分かるらしい。
俺には幻獣が伝えようとしている言葉の雰囲気しか分からない。
「セレスト、水場はあっちにあるらしいぞ。
 移動しよう」
「…はい」
立ち上がって幻獣の後を追うカナン様。

…仕方がない。
お身体に触れさせていただくのは、城に戻ってからにしよう。
俺はその姿を見失わないように、
カナン様の隣を半歩下がって歩き出す。
何かの拍子に隣に並ぶことはあっても、
カナン様を追い越すことは、決してない。
これは、冒険を始めたばかりの頃に、
俺をパートナーとして下さるカナン様の気持ちと、
従者であるという俺の気持ちがぶつかって、
その結果決まった俺の定位置だ。

「カナン様が私を想って下さるお気持ちは、
 ずいぶん前に私を追い越していますよ…」
歩きながら俺はカナン様の背中に向かって、
そう心の中でつぶやいた。

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 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ 以上です。
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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改めて読み返して懐かしいなと思いながらサイトを見たら
ずいぶん前にリニューアルしたらしく、管理人様が
王レベもののイラストを全部削除しておられました……orz


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