天体戦士 レッド×ヴァンプ
更新日: 2011-01-12 (水) 00:19:35
またまたやっちまった。
この二人が好きで堪らないのに、他に書いてくれる人がいないから自分で補給している。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
8月も半ば、お盆明けの川崎市。
このお盆の間、悪の組織フロシャイムも・・・
きっちり休みを取っていたことは言うまでもない、が。
「あの・・・レッドさん・・」
「あ?なんだよ?」
目の前で、ビールを片手にデーゲームを見ている男に、ヴァンプは恐る恐る話しかける。
「どうして・・・ここに?」
「だーから、言ったろー。かよ子が田舎に帰ったからだよ。」
「だからって・・・」
お盆休みのフロシャイム川崎支部の面子は、皆それぞれ外に出ていた。
そんなわけでこのアジトには、ヴァンプ一人しかいない。
ヴァンプもどこか出かけても良かったのだが、世間もまた休みである、
人混みの中にわざわざ飛び込みに行くようなものだ。
この際アジトの中で、のんびり溜まった家事でも片付けようと考えていた矢先だった。
宿敵、サンレッドがやってきたのは。
「あの、レッドさん・・・かよ子さんが田舎に帰られたのはわかりました」
「おー、お、入るか?はいっ・・・あー切れたかァ」
相槌なのか、テレビに向かっての独り言なのか微妙だがヴァンプは続ける。
「で、なんでここに?」
「暇だから。」
一言。
しかし答えにはなっていない。
「暇だったら・・・パチンコとか行けばよろしいのでは?」
逆鱗に触れないように恐る恐る、言葉を選ぶ。
「金がない。」
また一言。
「・・・じゃあご自分の家(かよ子宅)で見られたらいいのでは?」
「ここなら飯が出るし」
出るんじゃなくて、出すんですけど。出さ、されてるんですけど。
つっけんどんなレッドの言葉に作り笑顔さえ引き攣ってしまう。
「じゃあ、お腹がすいたら来ればいいじゃないですか、ね。」
とにかく、宿敵の、しかもいつもボコボコにやられてしまう相手のレッドに
長居してもらっては困る。しかも他に誰もいない二人っきりで。
せっかくの休みなのに、気が休まらない。
「私、掃除とかお裁縫とかしなきゃいけないし、レッドさんだって
住み慣れてる家のほうが私といるよりリラックスできるでショ?」
・・・・・・
しばらくの間沈黙が続く。
あれ、もしかして怒っちゃった?ヴァンプの額に冷や汗が流れた。
少しして、先ほどからテレビから目をそらさなかったレッドが
視線をヴァンプのほうに向けて答えた。
「俺はお前がいても十分リラックスできるけど?」
当り前のように。そしてまた視線をテレビに向けてジョッキを傾ける。
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
ナニソレ。
馬鹿にされてるのかしら、とヴァンプは複雑な気持ちになった。
結局、自分一人がいたところで、怖くもなんともないと言われてるわけで。
食事に毒を盛ることだってできるのに、そんな心配微塵もしていないのだレッドは。
宿敵なのに。
ホント。
根っから。
もういい。今日は一時休戦。
はあ、とため息をついて、ヴァンプはレッドのテーブル向かい側に腰をおろして
裁縫を始めたのだった。
「あ、レッドさん。お昼はチキン南蛮でいいですか?」
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
結局、ヴァンプ様もリラックスして裁縫してる、って姿を想像してくださいw
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