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オリジナル クリスマス

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
オリジ。2レス。なんだこれ。

「よォ!! 一年ぶりだなァ!!俺だよ俺!!」

ニタニタと玄関先で笑いながらそう言い放つ「奴」の姿を確認するや否や
俺は「奴」の顔面を全力で殴りつけ、
大人しく倒れこんだところを、腹から背中まで右足貫通させる勢いで踏みつけた。

「おう久しぶりだな、ところでよ、昨年『二度と俺の前現れるな』って言ったの覚えてるか?」

「まァそう言うなよ、どうだ今年もちっちゃいカットケーキ買ったのか?
 赤い帽子かぶったコンビニの兄ちゃんから気まずい顔してシャンメリーも買ったんだろ?
 ケーキ二つ入りだろ、一個くれよ、一緒に食おうぜ」

「いい事を教えてやろう。今夜の俺は最高に機嫌が悪い、今すぐ黙れ、黙らんと殺す」

「外食の予定キャンセルされたからってそんなに落ち込むなよ(笑)」

「よぉぉぉぉし!! 殺す今殺す今年こそは絶対に貴様を殺す!! 死ねッ!!!」

踏みつけていた足をどかし、胸元をつかんで引きずりあげる。
「奴」は憤怒に染まった俺の顔を見てげらげら笑いながら
無防備になっていた腹部に拳をめり込ませた。
浅いが充分な衝撃が内部に響き、呼吸が止まる。と同時にぐらりと世界が揺れる。
「奴」が力の抜けた俺の手を払いのけ、もう一度、今度は膝でボディに一撃食らわせてから
俺の頭をつかんで地面に叩き込んだのだ。

細かく痙攣しながらうずくまる俺に、「奴」は心底あざけるような、
それでいて子供みたいにきらきら輝く満面の笑みを向けた。

「無駄だって。お前は永遠に俺には勝てない」

どうやらそのようだった。
悔しいが俺はここ数年、毎回「奴」に負けている。

「お前が泣こうがわめこうが俺は毎年必ず来るよ。
 嬉しいだろ? だってお前、子供の頃から俺が大好きだったもんな?
 ――おっと、もうこんな時間か。じゃ、また来年。な?」

ちゅ、と投げキッスのまねをしてから、「奴」は悠々と去っていく。

クリスマスなんか大嫌いだ。
あまりのダメージに呼吸すら上手くこなせない状態で、俺は精一杯震える手を持ち上げ、
去っていく後姿に向けてせめて中指を突きたてた。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!

クリスマス×(というかvs?w)喪男。
カッとなってやった。カップル爆発しろ。


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