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オリジナル 「チーム・オナホ」

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
現代もの。きのうの続き。

家を知りたい。
付き合っている間に一度ぐらい行っておくべきだった。
「また来週な」
帰り際、三鷹がそう声をかける。都合がよければ志井が応じる。
そしてホテルで会う。そんな逢瀬ばかりだった。
もっと交情を深めればよかった。
同僚と肩を組み合って笑うことはあっても志井とはなかった。
セックスもセフレとするより少なかった。

たまに会い、たまに寝る。束縛も詮索も過剰なスキンシップもしないしされない。
相方への関心が低いのは志井も同じだった。
三鷹が聞かなかったように、三鷹もまた志井から何も聞かれなかった。
ホテルで待ち合わせ、抱き合うというより抜き合うに近いセックスをする。
口数の少ない顔のいい男と特に何を話すわけでもなく、一緒に酒を飲む。
それが心地よかった。志井とだからそんな付き合い方ができた。
無駄のないこの関係は、メールに一喜一憂していた初恋に決して劣らない。
付き合っていた間、三鷹はそう確信していた。

春に似たぬくもりは求めていなかったし、求められなかった。
三鷹は満開の桜の花よりも、最後の一葉が落ちた冬の裸木の梢の向こうに、
星がまたたいているのを見る方が好きだ。花は咲いていないけれど星が咲いている。
志井は三鷹の好みに合う、ひんやり系のキラキラ系だった。
運命の相手だとは思わなかったが、まっしぐらに愛せる誰かに出会うまでは、
志井で何の不都合もないと思っていた。
よくよく考えると志井が何を思って自分と付き合っていたかがわからない。
三鷹の売りは長身長脚で男前な容姿と、軽薄と評されることもあるノリの良さだ。
志井は何を買ってくれていたのだろう。

志井から別れ話を切り出されたとき、志井は自分より先に
特別な相手を見つけたのだろうと推測した。
「繋ぎの男」と別れ、本命の心に通う道を行くのだと思った。
その道をどうやって見つけたのか聞きたいと、ちらっと思ったが、
それ以外は何の感慨もわかなかった。
別れ際、どちらからともなくキスを交わした。それで「完」だと思っていた。
なのに、別れた直後、携帯の番号を変えられていた事が痛い。
家を知りたい。会いたい。話したい。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!


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