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笑う犬の冒険 てるとたいぞう 「ロビンソン」

照退の続き。通算3話目です。
公式の「中国マフィアの潜入捜査のため死んだふり」発言からエスパーした結果、
あらぬ方向に話が進んでいます。しかもものすごく長文。スマナイ。キレナカッタ。
サブタイは前回から、10年前の話ということで当時よく流れていた曲で統一。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

吐いてしまった。
路地裏に駆け込んだ退蔵は、うずくまって口をぬぐっていた。
気配を感じて顔を上げると、痩せた野良猫が壁と壁の細い隙間から、目を光らせて退蔵を見ていた。
手を伸ばしても逃げない。元は飼い猫だったんだろうか。
抱き上げて喉の下を撫でると迷惑そうにもがいたが、無理にギュッと抱いて顔を寄せた。
「…なにやってんの?」
まるでネコが喋ったみたいに、柔らかい声がした。退蔵はネコの顔を見てから、ゆっくり後ろを振り向いた。
その隙にネコは手の中からすり抜けて、暗がりの中へ消えた。
ネオンの淡い光を背にして、自分を見下ろしている照の顔を退蔵は座り込んだまま見上げた。
「先輩…帰ったんじゃ…」
「おまえがここ入ってったから。…こんなとこで吐くなよ」
柔らかく言いながら手を伸ばしてくる。さっき退蔵がネコに向かって伸ばしたように。
何も考えずに握り返した手は、ちょっと驚くくらい柔らかかった。引っ張られるように立ち上がった後も、手を離せずに握ったまま立ち尽くしていた。
照が少し途惑って顔を覗き込んでくる。急に照れくさくなって手を離した。
「…すいませんでした」
よろけながら歩き出すと、さりげなく体を支えてくれる。これも役得だと思って、どさくさにまぎれて照の肩に手を回し、更に抱きついた。
「すいません先輩ー」
全体重かけられて照の足がよろけた。その拍子に支える手にも力が入る。
「…ちょっ…重いって…」
腕の中に納まって文句を言う照の顔を、退蔵は覗き込んだ。
少し赤い。酔ってるからかと退蔵は思った。

明るい場所まで出ると、退蔵はそっと体を離した。照はまだ心配そうに、退蔵の背中に手のひらを残している。
手を煩わせてすまなく思ったので、「大丈夫です」と言おうとして退蔵は口を開いた。
「「大丈夫…」」
2人同時に同じ言葉が出て、同じように途惑って語尾を濁した。
気を取り直して、退蔵はもう一度口を開いた。
「「電車で…」」
なぜかまた2人同時に言う。顎を引いて笑いそうになるのを我慢していたら、照が笑い出したので退蔵も笑った。
「電車で帰るのか?」
照がさっき飲み込んだらしい言葉を言いなおす。退蔵も「電車で帰ります」と言おうと思っていた。
2人で並んで、駅までの道を歩くことにした。
急に、今いっそ全て打ち明けてしまいたくなる。
呉朴龍の兄の組織に潜入捜査をする事になった、と今ここで照に伝えたらどうなるだろう。
考えるまでもない。「おまえにはまだ無理だ」と諭される。
「何も心配するな。おれが現場に出る」と言い出すのが目に見えていた。
打ち明けるなんてダメだ。オレが先輩を守るんだから。
ふと、先輩がオレを庇おうとしてくれるのも、オレと同じ気持ちなんだろうかと思いつく。
信号待ちで足を止めると、照が顔を上げて言った。
「退蔵。何かおれに隠し事あるんじゃないのか?」
少し焦った。横目で照を窺うと、口元に笑いを浮かべて照は言った。
「何年一緒にいると思ってるんだよ。顔見りゃわかるよ」
また何もかも口走りそうな衝動に駆られる。酔った勢いだからなんて、これじゃひど過ぎる。
「…いえ。別に、ないです」
退蔵は視線を落とした。

照と別れて一人になった途端、唐突に「田所さんはずっと前からオレが目障りだったんだ」という考えに取りつかれた。
田所にとって退蔵を潜入捜査にまわすのは、きっと一挙両得なのだろう。
オレを先輩から引き離したがっているんだ。退蔵は思った。
ただの勘。半ば妄執にも似た考え。だけど多分当たっている。
だからといって今更他に方法もない。
自分が「殉職」すれば照はきっと悲しんでくれる。でもしばらくしたら田所とまた一緒に組んで、退蔵が来る前と変わらない生活を始めるんじゃないかと想像した。
何もかもどうしようもなくてやるせなかった。
せめて、離れ離れになる前に、自分の気持ちを告げられるだろうか。
もしかすると、先輩も。前から何度もそう思っていた。
だけど確信が持てない。本当は一方通行の思い込みかも。告白して拒否されたら終わりだ。
それが何よりも怖かった。
言ってしまった途端、今まで積み上げてきた全てが失われる。
そして、言ったところでどうなると言うんだろう。
いつ戻ってこられるかも約束できない。下手したらこのまま二度と会えないかもしれない。
伝えてそれからどうするんだ?結婚出来るわけでもないのに。
オレはどうしたいんだろう。どうしたらいいんだろう…。

数日後、照と退蔵は暴力団の取引現場を押さえようとして反撃を食らった。
2人は倉庫に身を潜めた。田所が救援に来るはずだ。それを待っていた。
てっきり照に連絡が来ると思ったが、退蔵の無線に来た。すぐに出て声を潜める。
「…はい。退蔵です」
『そばに照はいるか?いたら電波のせいにして少し離れろ』
田所の押し殺した声が聞こえた。かがんだ姿勢で照から離れながら答える。

「電波の調子が悪いんで、ちょっと待って下さい。…聞こえますか?」
『離れたな?』
「ハイ」
『そこはもう解決した。現場から逃走した犯人は全員確保した』
なんだ…と安心しようとした矢先に田所の声が冷たく響いた。
『この状況を利用する。おまえは今から〝殉職〟してくれ』
頭の奥がスーッと冷えた。
「今……ですか?」
『今が一番自然だ。おまえが逃走犯の一人から撃たれた事にする。東の出口に向けて立ってくれ』
田所の声は至極冷静だった。
『こっちからは確認とれているから、立ったら出来るだけ体を前面に向けろ。念の為聞くが防弾衣に血糊を装着しているな?』
「…はい」
『真っすぐ狙う。必ず体を前面に向けろ。3分後実行する。サイレンを鳴らすから照には様子を見てくると言って離れろ。いいな、照は東の出口に近づけるなよ』
「…わかりました」
そこで無線は終了した。
一瞬退蔵の頭に、田所はまさか本気で自分を殺しかねないのではという考えがよぎり、それを押さえつけるように自分で消した。
なにもかも疑い出せばきりがない。決定事項に従うまでだ。
腹を括る。心配そうに退蔵の様子を窺っていた照に近づくと、緊迫した表情で言った。
「回り込まれました。全部囲まれてるようです」
自分でも迫真の演技だと思った。照の目にも緊張が走った。
「田所さん達も近づくのが難しいようです。救援が来るまで隠れていろと。こっちへ」
東の出口が見える場所。そして間違っても照には当たらないように、積荷の物陰へと移動した。
ここからだ。照を騙し通さなければいけない。

覚悟は決めていたが突然だった。これでもう照とは離れ離れになる。
これが一緒にいられる最後。
急に手の震えが止まらなくなった。頭じゃ落ち着いているつもりなのに。
照が腕を負傷しているのに気付いて、いつも以上に動揺した。なんだか、照の態度もいつもと違うような気がした。
それなのに、自分の事で精一杯で、照が何か言おうとしているのにも気付かなくなっていた。
気持ちを振り切るようにして、退蔵は立ち上がった。
「先輩、オレちょっと様子見てきます」
東の出口へ向けて飛び出そうとした時、
「頼む、聞いてくれ!」
突然照から引き戻された。
なぜ?何かを察した?自分の動揺を伝染させてしまったんだろうか?
驚いて顔を見た退蔵に、照は退蔵の腕を掴んだまま、急に切羽詰まったように口走った。
「おれは、おれはおまえのことが」
先輩?
「…す…き、だ」
ぎこちなく言葉が押し出されて、退蔵の心臓もぎこちなく跳ね上がった。
息が止まる。
「おまえが署に入ってきた時から…」
転がり始めて止まらないように、照の口から言葉が溢れ出した。
「ずっと、ずっと、死ぬほど、死ぬほど死ぬほど死ぬほど…」
突然。どうして今。先輩。これって。なんで。
「…すき、……」
語尾を唐突にちぎって、照は視線をそらした。

照が視線をそらすのと同時に、退蔵は照の顔を見つめた。
先輩。
まさかこんなタイミングで。
オレはなんて応えればいい?次に会う約束さえ出来ないのに。
…田所は今のを聞いたのだろうか。どこかから見ているんだろうか。
もう、時間がない。
迷ってもがいた末に、退蔵は照に笑顔を見せて言った。
「…わかってました」
照が驚いて顔を上げるのを、じっと見ていた。
「なんとなく、わかってました」
こんな時だというのに、ものすごく幸せだ。
「オレ、なんて言ったらいいのかわかんないけど…」
正直な気持ちを告げたかった。
「すごく、嬉しいです」
「…退蔵…」
信じられないって顔してる。オレも信じられない。
もし、こんな時じゃなければ…。このまま2人だけでいられたら。
その時、サイレンが鳴り響いた。
反射的に退蔵は、一切の感情を殺した。
「やっと来た」
と笑顔で言ってそのまま立ち上がる。
「一度様子見てきますよ」
照に言うと、飛び出した。東の出口へ、体を前面に。
次の瞬間、体に強い衝撃を受けて後ろへ倒れた。

「退蔵!!」
照に引き寄せられた。田所は上手く当てた。血糊も流れている。
目を開けたらきっと自分を抑える事が出来なくなる。そう思って退蔵は目を閉じていた。
照が取り縋っている。名前を叫んでいる。
泣かないで。
そんな悲しい声で呼ばないで。
じきに田所が自分たちを引き離す。それまでの間だけ。退蔵は照の体を掴んでいた。

交差点の手前の、いかがわしいピンクの壁のビル。退蔵はタバコをふかしながら、その3階の窓を見上げて立っていた。
呉朱龍と2人の男がその3階へ上がってから、そろそろ1時間経つ。
見上げた丸い窓は薄汚れている。組織に入って日の浅い退蔵は、見張り役として外に出されていた。
ドラッグの取引だろうと退蔵は当りをつけた。多分、錠剤。粉じゃない。ゆるい合法のヤツ。
まだ朱龍は、本当にまずい現場には自分を連れてこない。そう退蔵は判断していた。
初めて朱龍と顔を合わせた日、朱龍は普通に日本語で、
「オマエ、中国語を喋るか?」
と話しかけてきた。
「?好と謝謝、再見と対不起。これぐらいしか」
と答えると目を細めて笑い、
「ワタシも最初に覚えたニホン語は、コンニチワ、アリガトウ、サヨウナラ、スイマセンだ」
と威圧感があるが人好きのする笑顔で言った。

組織の生活には自分でも意外なほど、あっというまに順応した。
入って3日目に、仲間を売った男が目の前で頭を吹き飛ばされた時も、何も感じなかった。
ああ、わざわざこれをオレに見せたんだな、と思って見ていただけだ。
壁に飛び散った脳髄や血飛沫を掃除させられた時も、感覚が麻痺していた。
こういうのを先輩は見なくて済む。よかったな、と思いながらモップで壁を拭いた。
何の感情も無くなっていた。
ただ、照がそばにいないことだけが、いつまでたっても慣れることが出来ない。
会いたい。
夜空には細くちぎれそうな三日月が出ていた。

翌日、田所と最初に顔を合わせた時、田所は退蔵を見て一瞬ぎょっとしたような表情を浮かべた。
以前照と張り込みした安アパートの一室。先に待っていた田所は、遅れて玄関から入ってきた退蔵を、目を眇めて眺めていた。
「…何か?」
「いや。溶け込んでんだな、おまえ」
態勢を取り戻したように、田所はスーツのポケットに両手を突っ込んだ。
まだ報告出来るような情報も無い。現状報告のみに留めて、すぐに退蔵が会話を終えようとすると、田所が沈んだ声で言った。
「…照のことを聞かないのか?」
なんでそんなことを。何が言いたいんだ。
「聞く必要があるんですか?田所さん、今は仲良く先輩と組んでんでしょ?」
田所と照が、以前のように一緒に組むようになった事は知らされていた。
「別に、不定期だし、まだ3回だけだ」
機嫌悪そうに田所はそっぽを向いた。退蔵は厭味混じりに聞いた。
「先輩は元気ですか?」

田所は視線をそらしたまま、用心深く言葉を選んでいるようだった。
「…仕事が荒れてる。あんまり寝てないみたいだし、ちゃんとメシも食ってない」
「……」
聞いてしまうと胸が苦しい。今はいっそ、何も聞かなければよかった。
…先輩。オレのせいでガタついたりしないでください。
「様子がおかしいとさ、オレも気になるから、気をつけて見てたんだけど…」
田所はどう言葉に出そうか迷いあぐねて、退蔵を見ないままぼそっと呟いた。
「あいつ、時間が空くたびにおまえの墓参りしてる」
「……」
「あんな所におまえはいないのにな。ずっと墓の前から動かないんだ」
田所はぼんやりと、独り言のように話し続けた。
「あいつの心の中にはおまえ専用の場所があって、いつまでたってもそこを空けようとしない。それどころか日が経つにつれて拡がっていくみたいだ」
退蔵も田所を見ないまま、呟いた。
「…なんでそんな話をオレにするんですか」
「見てられないんだ。これ以上」
退蔵が田所の顔に視線を上げると、田所は大きく息を吐いて口調を変えた。
「…後、これはまだどうなるかわからないが」
気持ちを切り替えての業務連絡だろう。退蔵も向き直る。
「近々、組織から署へ戻る事になるかもしれない。潜入捜査は続行で、逆潜入という形、つまり呉朱龍がおまえを署にスパイさせる形になるが」
「…どういう事ですか?」

「おまえの設定は、元々刑事だったが道を踏み外した挙句、内部情報を手土産に組織に潜り込んだ男だ。その男を利用して、あちらも警察から新しい情報を持ち出させようと、オレたちと全く同じやり方を考え付いたってわけだ」
「…どこからそんな話が」
退蔵の問いに、田所は事もなく答えた。
「オレが直接、朱龍と話した」
「……は?」
退蔵は眉を顰めて田所の顔を見た。田所の口調は変わらなかった。
「オレは朱龍と繋がりがある。朴龍が処刑された後からだ」
「……何を言ってるんだ?」
言葉を咀嚼する前に、口から滑り出た。口調の崩れた退蔵に、田所の表情は変わらないままだ。
「退蔵。組織に潜り込むのはいやに簡単じゃなかったか?オレが根回ししといたんだ。もし今情報が漏れているとあちらが気付けば、真っ先に疑われるのはおまえじゃない、むしろオレだ。朱龍はオレを自分の駒だと思っている」
「あんた何言ってんだ?」
怒りが沸き出して笑いさえ浮かんだ。田所は落ち着き払っていた。
「身を守る為には多少手を汚す必要があったんだ。必要悪ってやつだ」
「見返りがあるからやってんだろうが!」
「そっちはそれほど重要じゃない。危険回避が最重要項だ」
「…先輩がこれを知ったら、なんて言うでしょうね」
急に感情を押し殺した退蔵の声に、田所の顔が固まった。
「田所さんがそんな事に足突っ込んでるなんて、先輩は想像もしないですよ、きっと」
「オレはあいつの、…」
早口で言いかけて田所は言葉を止め、また表情を元に戻した。
「…そうだな。照は何も知らない」
2人は黙ってお互いを見つめた。先に口を切ったのは田所だった。

「おまえが署に戻るにしても、絶対に照と顔を合わせるわけにはいかない。おまえの配属先はオレが考える」
退蔵はタバコに火を点けた。吸う前に、不意に明るい声を出した。
「前と同じ配属にして下さいよ」
「…なんだ?」
「〝殉職した兄〟と同じ配属にして下さい」
退蔵は薄く笑いながら田所を正面から見た。田所はイラついて声を荒げた。
「冗談なら他で言え、退蔵。こんな時につまんねえ事言うな」
「本気ですよ。オレは別人として行動します。元から朱龍の下で働いているのは〝退蔵〟じゃないですしね」
「そんなことバレないわけないだろ?引っ掻きまわす気か!何もかもぶち壊す気か!?」
「うまくやり通します。そうして下さい」
田所は苛々しながら溜息を吐いた。
「バカかおまえ、通るわけないだろ!」
苦々しい表情で睨みつけてくる田所を、退蔵は面白そうに見ながら煙を吐いた。
この状況すべてに笑いがこみ上げていた。
そんな退蔵を不審そうに探るように見ていた田所は、しばらくしてぼそっと呟いた。
「案外、通るかもな。今のおまえはまるで別人だ」
「……」
退蔵は黙ってタバコをふかしていた。
「オレは絶対通さないがな。…連絡事項はこれで全部だ。また連絡する」
叩きつけるように話を終えると、田所はアパートの鍵を手に取った。

霊園に降りて行く照の姿が、遠くから確認できた。
退蔵は安らいだ気持でそれを眺めていた。田所の言ったとおり、時間が空けば墓へ行っているのは本当だった。
今でも自分を想ってくれている。それどころか、呪縛され過ぎて脆くなっている。
夕闇の中に小さくなっていく姿は、やけに頼りなくて儚かった。
―逃げないでください、先輩。
オレなんかの為に、ガタガタになっちゃダメなんだ。
静かに眺めながら、会えない間はずっと、顔を見たら胸が詰まって、涙が出るだろうと思っていたのを思い出した。
今、自分が落ち着いて、穏やかでいられるのが意外だ。
ただ落ち着いているだけじゃなく、優越感すらある。自分が優位に立っているという感覚。
誰に対してなのか。
田所に対して。
それから、照に対して。
今湧き上がってくる気持ちは何なんだろう。
独り占めしたい。誰にも触らせたくない。
あんたはオレのもの。全部オレだけの。
退蔵は静かに照に近づいて行った。照は墓に向かって話しかけていた。
「退蔵。どうだ。そっちで元気にやっているか」
久しぶりに聞く声。退蔵は、照の背を見ながら足を止めた。
「おれはだめだ。…正直、まだ気持ちを整理することが出来ない…」
先輩。今までオレのこと、どう思ってるのかわからなくてずっと不安だった。
「…情けないよな、全く」
今ではわかる。あんたの気持が全部わかる。
退蔵は後ろから声をかけた。
「わかりますよ。その気持ち」

振り返って驚いた照の瞳の色を見て、退蔵は確信していた。
わかってる。全部わかってる。だってオレも同じ気持ちだから。
「驚かしちゃったようだな」
退蔵は照に笑いかけた。照が自分から目を離せないでいるのを、じっと観察しながら言った。
「兄貴がよくお世話になりました」
照が自分を見たまま、ゆっくり立ち上がる。
「退蔵の弟の、退史郎です」
退蔵は軽く頭を下げた。

つづく。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!

すいません!!規制引っ掛かってました!ばいばいさるさんて初めて呼ばれた。
しかも7/13の朱龍のセリフが、中国語が表示されませんで、最後から4行目の最初は「ニイハオ」です。
そんなわけで、退史郎=退蔵と同一人物という異端解釈で書いています。(珍説ともいう)
ぶっちゃけ書きたいのはココ!中身が退蔵の退史郎の暴走なので、
次回から特にがんばります!ええ。また10日くらいかかりますが。

それにしても本来の照退からはだいぶ離れて行く…
「おまいはあの場面がこう見えるのかね?」と自問自答してみた。
見えた。サーセンとしか言いようがない。

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