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オリジ 生意気な後輩と短気な先輩

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
某スレに投稿しようと思ったけどちょっとお題とずれてそうだったのでこちらに。

「……何じろじろ見てやがる」
 更衣室で、上着を脱いだ先輩が後輩に胡乱な目を向けた。
 後輩は少し困ったように笑って、
「いやあ、お前の身体綺麗だなーと思って」
「そりゃ俺だもの、どこを取ったって非の打ち所なんざあるわけねえだろうが」
 後輩の世迷言を鼻で笑い飛ばして、制服のシャツに腕を通す。
 後輩は笑いを収めると真面目な顔になって、小声で先輩に耳打ちした。
「あのさ」
「何だよ」
「勃っちゃった」
「はぁ!?」
 大きく仰け反って、信じられないものを見たかのような目で後輩を見やる。
「お前がスケベなのは前から知ってたけどな。とうとう男にまで欲情するようになったか」
「うん自分でもびっくりした。なんかこう、ムラムラっときちまってさ」
「あーはいはい、ご愁傷様」
「あ、ちょっと待てって」
 鞄を持って更衣室を退出しようとする彼の腕を掴み引き止める。
 放せ、とねめつける先輩の言葉を聞き流し、後輩はこうのたまった。
「一発抜いてかないとちょっと収まりそうにないんだ、付き合えよ」
「ばっ……馬鹿かてめえ、そんなん一人で」
「やだなあ、肝心のオカズがいなきゃ始まんないだろ」
「はぁ!?」

 トイレの狭い個室に二人で入り、後輩が先輩に覆い被さる形で向かい合う。
「ぬ、抜くんじゃなかったのかよ」
 先輩が上擦った声で尋ねると、後輩は照れたように笑う。
「うん、まあ、やっぱ人目があると恥ずかしいな」
「自分からこの状況に持ち込んどいて何抜かしてやがる、やらねえならとっとと帰らせろ!」
「わああ、やる、やるから!」
 慌ててベルトを外す姿を見て、先輩はきつく目を閉じた。
 まさか自分がよりによって男から性の対象として見られるとは思わなかったし、それがまさか後輩からとは。
 瞼を透かして映る後輩の影と、間近に感じる息遣いを肌で感じながら、早く事が済むことだけを願う。
 が、少ししてから後輩が彼の頬に触れてきた。
 恐る恐る目を開けると、後輩が真っ直ぐ瞳を覗き込んでくる。思わず目を逸らして何事かと訊くと、
「あのさ、一人でやっても何だし、あんたも一緒にやらないか」
 あまりにも間抜けたことを抜かすので、苛立ちにまかせて思い切り頭突きを食らわせてしまった。
「そ、そんな怒らなくても」
「怒るわボケ! お前のそういうマイペースなところが嫌いなんだよ!」
「そんなに俺のこと嫌いか?」
「ああ嫌いだね。年下の癖に口の利き方が生意気なのも態度がでかいのも何もかも嫌いだね」
「うーん、まあ嫌われてるのは前から知ってるけど」
 ふっと後輩は笑って、耳元に唇を寄せて囁いた。
「本気で嫌いなら無視すればいいのにいちいち噛みついてくるってことは、多少は意識されてると思っていいよな?」
「ばっ……!」
 言葉に詰まる先輩の様子を眺めると、後輩は嬉しそうに破顔した。
 先輩の顔が、面白いほど朱に染まっていたからだ。

「じゃあこうしよう、向かいあって自分のを触るのも格好悪いだろ、だからお互い相手のを慰めるってことで」
「お前本気で馬鹿だろう?」
「馬鹿もいいもんだぜ、人生楽しく生きられて」
「いっぺん死んでこい……ぅあ!?」
 急に股間をまさぐられて、先輩の喉から甲高い悲鳴が漏れる。
 少し弄るだけで、先輩の息遣いが荒くなった。
「自分だけ楽しむのはずるいぜ、俺のも頼むよ。ほら」
 先輩の手を取り、後輩が自分の箇所に触れさせる。
 先輩はしばらく戸惑ったようにしていたが、やがてゆるゆると手を動かし始めた。
 自分でするのとはまた違った、背徳感と奇妙な高揚感が、二人の熱を更に追い上げる。
「あ、あぅ、もう……!」
「いいよ、遠慮すんな……俺ももう駄目っ」
 二人ほぼ同時に、相手の手の中に己の熱をぶちまけた。

「何拗ねてんだよー」
「……うるさい」
 不機嫌さを隠そうともしない先輩の背中を後輩が追いかける。
「さっきのは二人だけの秘密な?」
「言えるかボケッ!」
 怒りに任せて拳骨を落とすものの、その力はいつもより弱い。
 と思ったら、先輩は急にしゃがみこんで頭を抱えてしまった。
「俺はどこで間違えたんだ……」
「始めっからかな。ホイホイついて来ちまうから」
「お前が言うなお前が!」
 とことんマイペースな後輩の様子に、先輩は天を仰いで心の底から嘆いたのだった。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
オリジとはいいつつモデルキャラはいるけど何かはナイショ


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