学園戦争 磯っぷ×多き
更新日: 2017-02-13 (月) 19:52:32
DVD見たら萌が止まらなかったんです…
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
「おつかれー!!」
いつも通りラグビー部の練習も終わった。
「またな、磯っぷ!」
「うん、おつかれさま」
着替えも終わり、いつの間にか自分の役割となっていたラグビーボール磨きをとボールへ手を伸ばした。
「…ん、おつかれ」
レギュラーになれない分だけでもと始めたが、1人、また1人と居なくなる部員の背中を見送るのはやはり寂しい。
「…今日もありがとうね」
誰となく話しかけながらボールを優しく、丁寧に磨いていく。
「まだ居たのか」
声に驚き顔を上げると、
「オオキくん…」
ボールを磨きながら、練習がどうとかコーチのあれは笑えるとかくだらない話をして。
中学生の頃からオオキくんはツッパってたけど、こうやって僕に優しく接してくれた。
病気がわかった時も、誰よりも心配してくれた。今だってそうだ。
「~でよォ、多岐沢の野郎がよ」
「ねぇオオキくん」
「あ?何だよ」
彼は話を遮った事に眉間に皺を寄せた。
「僕、オオキくんが好きだよ」
多岐沢先生の様に、目を見つめて。
「うぅん、代介。代介が好きだ」
オオキくんは驚いて口をぱくぱくさせて、仕舞にはボールを落とした。
「おまっ!!……っ何言ってんだよ」
落としたボールを追いかけながらオオキくんは視線を外す。
「代介には感謝しているんだ」
はい、とボールを渡して続けた。
「だから…どうしても伝えたくて」
えへへ、なんて笑ったら額にボールが当たった。
「痛っ!」
「お前ェ頭の病気で一緒に思考までやられたか?」
それともトロエンでか?とまた口の端をあげるオオキくん。
「俺だって、感謝しているんだぜ?お前ェが居なきゃ今頃俺はただのツッパリだったろうしよォ」
言うとプイと顔を逸らした。
彼はいつも強がる時に1人になったりして本心を見せない。
そんなオオキくんの本音を聞けた気がして、思わず抱きついていた。
「オイッ!どうしたん…」
「代介が居れば死なんて怖くないんだ」
ぎゅう、と強く抱きしめたらオオキくんは静かになった。
「まぁいいけど……つか痛ぇよ」
「あっ、ごめっ」
そうだ。ラグビーボールを受け止める時のように、卵を抱くように優しく…
「お前なぁ、こういうのは好きな女にやれよ」
馬鹿にしたように言われて、
「僕は代介が好きだもの」
「だから~~!!」
「代介は僕のこと好き?」
あぁ、抱きしめなければ良かった。
きっと今頃、ツッパった彼からは想像出来ない顔になっているに違いない。
「…好きだよ、このやろぅ…」
まさか、返事が返ってくるとは思わなかった。
余命僅かな自分への同情だろうか、彼なりの優しさと考えていたら。
「勘違いすんなよ、これは同情じゃあねぇ…」
だから死ぬなよ。
どちらともなく口づけていた。
次第に深くなる口づけの合間、代介の頬が一筋に光る。
彼は初めて僕に涙を見せた。
「っ死ぬな…磯っぷ…っ!」
「まだ死ねないさ…君の晴れ舞台を見てないもの」
「磯っぷ…」
「相模第一…勝ってね、僕の為に」
「…馬鹿やろう…っ!!」
オオキくんの泣き顔はくしゃくしゃで、折角の男前が台無しだった。
死ぬ前に恋がしたい。
そう願ったけど、するんじゃなかった。
ますます死が怖くなるなんて夢にも思わなかったんだ。
ねぇ神様、
僕は彼のためにまだ死ねないんだ、
あと少しだけでいい、生きていたいんだ…
オオキくんの暖かい唇に触れながら、僕はそう祈るしかなかった。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
- 続きみたいです!続きは少し性的描写もお願いします -- aqua? 2017-02-13 (月) 19:30:46
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