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学園戦争 磯っぷ×多き

DVD見たら萌が止まらなかったんです…
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

「おつかれー!!」

いつも通りラグビー部の練習も終わった。

「またな、磯っぷ!」
「うん、おつかれさま」
着替えも終わり、いつの間にか自分の役割となっていたラグビーボール磨きをとボールへ手を伸ばした。
「…ん、おつかれ」
レギュラーになれない分だけでもと始めたが、1人、また1人と居なくなる部員の背中を見送るのはやはり寂しい。

「…今日もありがとうね」
誰となく話しかけながらボールを優しく、丁寧に磨いていく。

「まだ居たのか」

声に驚き顔を上げると、
「オオキくん…」
ボールを磨きながら、練習がどうとかコーチのあれは笑えるとかくだらない話をして。
中学生の頃からオオキくんはツッパってたけど、こうやって僕に優しく接してくれた。
病気がわかった時も、誰よりも心配してくれた。今だってそうだ。

「~でよォ、多岐沢の野郎がよ」
「ねぇオオキくん」
「あ?何だよ」
彼は話を遮った事に眉間に皺を寄せた。
「僕、オオキくんが好きだよ」

多岐沢先生の様に、目を見つめて。

「うぅん、代介。代介が好きだ」

オオキくんは驚いて口をぱくぱくさせて、仕舞にはボールを落とした。

「おまっ!!……っ何言ってんだよ」
落としたボールを追いかけながらオオキくんは視線を外す。
「代介には感謝しているんだ」
はい、とボールを渡して続けた。
「だから…どうしても伝えたくて」

えへへ、なんて笑ったら額にボールが当たった。
「痛っ!」
「お前ェ頭の病気で一緒に思考までやられたか?」
それともトロエンでか?とまた口の端をあげるオオキくん。

「俺だって、感謝しているんだぜ?お前ェが居なきゃ今頃俺はただのツッパリだったろうしよォ」

言うとプイと顔を逸らした。

彼はいつも強がる時に1人になったりして本心を見せない。
そんなオオキくんの本音を聞けた気がして、思わず抱きついていた。

「オイッ!どうしたん…」
「代介が居れば死なんて怖くないんだ」

ぎゅう、と強く抱きしめたらオオキくんは静かになった。

「まぁいいけど……つか痛ぇよ」
「あっ、ごめっ」

そうだ。ラグビーボールを受け止める時のように、卵を抱くように優しく…

「お前なぁ、こういうのは好きな女にやれよ」

馬鹿にしたように言われて、
「僕は代介が好きだもの」
「だから~~!!」
「代介は僕のこと好き?」

あぁ、抱きしめなければ良かった。
きっと今頃、ツッパった彼からは想像出来ない顔になっているに違いない。

「…好きだよ、このやろぅ…」

まさか、返事が返ってくるとは思わなかった。

余命僅かな自分への同情だろうか、彼なりの優しさと考えていたら。

「勘違いすんなよ、これは同情じゃあねぇ…」

だから死ぬなよ。

どちらともなく口づけていた。

次第に深くなる口づけの合間、代介の頬が一筋に光る。

彼は初めて僕に涙を見せた。

「っ死ぬな…磯っぷ…っ!」
「まだ死ねないさ…君の晴れ舞台を見てないもの」
「磯っぷ…」
「相模第一…勝ってね、僕の為に」
「…馬鹿やろう…っ!!」

オオキくんの泣き顔はくしゃくしゃで、折角の男前が台無しだった。

死ぬ前に恋がしたい。

そう願ったけど、するんじゃなかった。
ますます死が怖くなるなんて夢にも思わなかったんだ。

ねぇ神様、

僕は彼のためにまだ死ねないんだ、

あと少しだけでいい、生きていたいんだ…

オオキくんの暖かい唇に触れながら、僕はそう祈るしかなかった。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!

  • 続きみたいです!続きは少し性的描写もお願いします -- aqua? 2017-02-13 (月) 19:30:46
  • 続きみたいです!続きは少し性的描写もお願いします -- aqua? 2017-02-13 (月) 19:52:32

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