( ゚д゚ )はメイドロボのようです
更新日: 2011-07-28 (木) 09:53:29
( ^ω^)そんなわけでブーン系注意です
( ^ω^)ジョルジュ長岡( ゚∀゚)×ミルナ( ゚д゚ )だおー
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
それは、巨大な箱であった。
( ゚∀゚)「………」
人を入れてもなお余裕のありそうな高さ、幅、及び奥行。
外装は白色の包装紙で、下の方には宛先と品種だけが記されている伝票が貼られている。
それによると、色気も愛想もないこの巨大な宅急便は、「PC部品」であるらしかった。
(;゚∀゚)「(……オリエント工業?)」
このサイズのPC部品に関する知識、なし。
PC部品を注文した記憶、なし。
宅急便が届く予定、なし。
どう考えても自分の物ではない荷物は、しかし「ジョルジュ長岡様宛」であった。
顎に手を当て、箱の天板を見上げて、ジョルジュは思案する。
( ゚∀゚)「……とりあえず、開けるか」
躊躇したのは、約3秒。
簡素な包装紙を破り、更に現れた箱に菓子折りのようだと間抜けな感想を抱いて。
ジョルジュは箱の蓋を開けた。
( -д- )
( ∀) ゚ ゚
いた。確かに人はいた。
黒と白からなる服に身を包み、緩衝材の隙間に窮屈そうに――緩衝材をいくら詰めたところで、箱の中の空間が広いことに変わりはないのだが――身体を預けて、眠る。
その姿は、どこからどう見ても、
(;-∀-)「……俺様は何も見なかった」
ぱたん、と。
妙に可愛らしい音を立てて箱は再び閉ざされた。
(;゚∀゚)「マジで人かよ……っつーかそれよりも――」
「……おい」
(;゚∀゚)「!!!」
箱の中からの声に、ジョルジュは慌てて蓋に背中を押し付けた。
もちろんそれで事態が変わるわけもないが、冷静な理性とは裏腹に、身体は反射的に動いていた。
「どうせそこに居るんだろう?返事をしろ」
押さえ付けた蓋が、低音に合わせて震える。
いません!いません!!と。
叫ぶ代わりに激しく振った頭のせいで、その振動が声だけでなく内部から叩かれているせいでもあるのだと気付くのに少し遅れる。
背中越しのノックを感じて、ジョルジュは蓋に体重をかけ、息を殺した。
「……居留守、というやつか」
(;゚∀゚)「………」
「まぁいい。そこに居ると思って話すぞ」
ノックが止まる。
「音声認識は済んだ。お前が望もうと望むまいと、お前は俺の主だ」
(;゚∀゚)「(うっそーん!!)」
衝撃的な告白に、ジョルジュの顔から血の気が引いた。
「だから」
言って、澱みなく箱を振動させていた音が、ためらうように止まる。
「……お前が俺を望まないのなら、俺には行く場所が、ない」
( ゚∀゚)「………」
声はやはり低く、そして、悲しげな音をはらんで蓋を震わせた。
だからどうした、と。
ジョルジュは確かにそう考えた。
行く場所がないからと言って、それはうちに置いてやる理由には、なり得ないのだ、と。
自分はお前に来て欲しいとは、ほんのこれっぽっちも考えていないのだ、と。
身も蓋もない、現実的な思考。
しかし、「冷静な理性とは裏腹に」、やはり「身体は反射的に動いていた」。
箱に体重をかけていた身体を浮かせ、蓋を開けるべく振り返る。
ジョルジュが手を伸ばすより早く、がたりと、箱が揺れた。
(;゚∀゚)「うぉっ!?」
蹴飛ばされた蓋がジョルジュの顔面を襲い、床へと落ちていく。
早朝の光を浴びて、白黒の服の男は窮屈な箱から外界へと、四肢を伸ばした。
( ゚д゚ )「改めて。おはようだ、ご主人」
その姿は、どこからどう見ても、メイド服に身を包んだ成人男性だった。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
- 続きがみたい -- 2011-07-28 (木) 09:53:28
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