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野球 埼玉西武ライオンズ 細川と帆足

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                     |  ナマモノ注意、バツテリーネタ
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|   ニョウボウ役なのに旦那なんだな
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 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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鉄人才甫手27とパーム簿ーラー47の、タメ年バツテリーで。
適度に下品で、適度にほのぼの?
怪我しながら頑張る才甫手に萌えたんだぜ…!

前日の試合で思いっきり死王求を食らった左肩は、次の日にはどす黒く腫れ上がっていた。
鎮痛剤の世話になりながら何とかプロ手クタを身に付けて、痛え痛えと頭の中ではひいひい言いながら
頑張ったらば、神様ってのは良く見てるもんだ、と糸田川は今になってしみじみとした。
苦手の相手血ームピッ血ャーから試合を決定する勝利才丁点、うん、俺にしちゃ出来すぎじゃねえか?
これで夕勝まで、また一歩前進したということになる。
お立ち大で程よく浮かれてロッカーに帰ってくるまでは、いい気分で正直その痛みも結構忘れていた。
周りのテンションも結構高くて、その話題に誰も触れなくなっていて、さて帰ろうかと着替え始めてそして。
「ぐぉっ」
湯ニフォー務を脱いで阿ンダーシャツをめくりあげた瞬間、見えない後ろからむんずと誰かが、
ピンポイントで左肩を掴む。
それも冗談でなく、尋常じゃない握力で。
「ってぇっ!!」
「っはあ、奇襲成功」
誰だ、と思いながらも痛みとそのために不自然になった肩の角度で、脱ぎかけのシャツから首を抜く
のも一苦労だ。
けれどその声、その指、考えなくても普通にわかる。左手で掴む時点でお前しかいねえ。
悪戯好きなのは今に始まったことじゃないが、しかしこれは、悪戯とかいう問題じゃねーぞ帆葦!
「…ってぇな!!何しやがる」
ぶすっとしたごつい顔を振り向かせても、当の相手は飄々と動じた素振りも見せない。
普通なら糸田川のこういう顔は、少なからず威圧的で若手には相当恐れられていたりするんだが。
「遅い。腹減ってんだから待たせんな」
ロー手ーションからして今日はベンチ入りもしていなかったサウ素ポーは、もうすっかり着替えて
王求場を出る気満々だ。
そういえば、飯でも行こうと誘ったのは自分だったと、また今になって糸田川は思い出す。
「…っあ、悪い」
「…その間、忘れてたな、お前」
「忘れてねえよ、だから待ってろ」

気づけば自分が最後だった。着るのも脱ぐのも苦労してるせいだ。
ロッカー中央のプラスチックのベンチにどっかと腰掛けて、帆葦はジーンズの足をだらだらさせて言う。
「しっかし腫れたな、みごとに」
「あー。腕上がんねーわ」
「いーじゃね、普段からロクに使わんだろ」
「そりゃ、お前と違って右投げだからな…っでもな、生活するのには、なぁっ…」
「おーいさっさと着替えろ」
「だから肩が抜けねんだよ!!」
今度は着替えのシャツから頭と片方だけ腕を出して、見ようによっては間抜けな姿で、糸田川は振り返って
怒鳴る。
気ままな帆葦の言い分は、珍しくはない。ないけれど、あー畜生。
たまにこんな風に何ともいえない顔で見上げたりして、俺をゾクゾクさせてるのにも気づいてないってのは
どうなんだ?別んとこが腫れあがるっつーんだよ。
何で髪伸ばしてんだとか、どうでもいいだろとか、最近の会話も思い出す。
好きなんだよなあ、今のお前の髪の長さ。
「っへ、さくさく脱げってか?帆葦積極的だな」
「おい、変な方向に取んな」
「お前が脱がしてくれたらなーぁ、ええ?いっつも逆だしな?」
「左手潰しきるぞ」
笑えない冗談を言うときの帆葦は、頬だけ少し吊り上げるような笑い方をする。悪魔だ悪魔。
打てば響くという言葉があるが、帆葦の場合はああ言えばこう言う、だ。
こっちが水を向けてもさらっと流す技術も一流だと思う。
毎回持っていくのに、だから本当に苦労させられている。
「つーか、だから今日はマジでアレだ、お預けだ、帆葦」
「いい気になってんな、っつの。飯行くぞ」
もう一度続ければ本当に、本当の本当にうざそうに、全く動じないで返される。いつものこと。
逆に言えば人によれば地雷発言でも、こいつなら言ったところで傷つきゃしないだろう、といった強さと
安心感もある。
まあ、本音を言えば動揺する可愛げも少しくらいはあってもいいもんだが。
全く、俺よりよっぽど肝が据わってるときてる。

「何だぁ、ヤる気になったらしつこいくせに」
「お前ががっついてんだ、バァカ」
「へっ、何言ってんだよ、この前お前が俺のムスコにぶち当てたときなんか…」
「はぁあ!?」
細川はにやにや笑いながら、わざと見せ付けるようにちょいちょいと己の股間を指差した。
「あん時結局ヤれなかったの、お前のせいだろって。ガンガンに腫らしやがってよ」
「アホが!勝手に取り損ねた下手くそっ」
「お前がだろ、ワンバンさせてわざわざ俺のアレをだなぁ」
「俺の王求にそんな王求威ねぇわ!!」
帆葦が細い目を全開にして怒鳴る。負けん気の強さが逆回転している。
馬鹿みたいだが事実は事実だ。地面に叩きつけられたその簿ールを、後ろにそらすまいと体で止めにいった
挙句のオチ。
あの日はその前から、久しぶりに時間を合わせられるなとか、柄にもなくちょっと期待してたりしたんだが。
「…」
「…そこで黙んなよ」
気を抜くと訛る。前のめりにしていた体をはあ、とため息をついて、また偉そうに反っくり返る。
じじじっと天井の蛍光灯が、場違いな合いの手を入れる。
「…」
だからお前がいいんだ、なーんて言ったらさあどうすんだろかな。
「…まあ、自業自得っつーな。変な体勢で突っ込んで振るから、そんなとこ避けられんわけだ」
「……。」
なおも黙っていると、帆葦は勝手にもごもごと呟いて、無理やり話題を修正していた。
独り言でも文句をつけているあたりはたまらなく、らしい。
「いいじゃねえか、それで今日はヒーローなんだし、これだってお前の左腕じゃなかろーに」
「当たり前。俺の左をお前のと一緒にすんな、悪王求撃ちが」
「おーよ」
さらっと流すと案の定、ちょっとだけ黒くした髪をがしがし掻きながら、帆葦が目を上げる。

「あぁ?」
「ど真ん中なんかつまらんだろーよ」
「何言ってんだぁ、当たらんだけだろ」
「…だからお前がいいわけで」
「はっ」
「お前みたいなの打つの、俺くらいだろが」
淡々と言ってやった。わざと何気なく、そ知らぬふりで己のロッカーを整理する。
タオルやアンダーを上げ下げするだけの、そんな時にも左肩は相当痛いが、まあそうだな。
これが、お前の左腕でなくてよかったよ。
俺は丈夫が取り柄だし、と己自身に呟いてうんうんと勝手に頷いて、糸田川はふと背後から何も聞こえない
ことに気付く。
負けず嫌いで自由好き。誰かに押さえつけられるのも縛られるのも大嫌い。
だからこっちが所有権なんて主張した日には、そんなわけあるかと吐きすてるだろうと予想はしていた。
今まで何度も、ああ、あまりにも簡単に想像できていた。だから言うなんて、実は怖くて怖くてさ。
馬鹿話ばっかりで、適当にあしらって、そんなくらいしかないのかなとか思ってた俺は、あー繊細!
繊細だっ、たらありゃしねえ。何を言っても暖簾に腕押し、鋼の心臓のお前とは大違い。
「…って、帆葦?」
振り向いた先で糸田は、そう簡単には見られない珍しいものを見た。
帆葦が、ただただ難しい顔をして、そっぽを向いて黙っている。
耳が少し赤いような気が、ほんのちょっとした。

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ 左腕のフカーツは萌えだな
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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