某RPG
更新日: 2011-04-26 (火) 17:27:35
|> PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ ) ジサクジエンガオオクリシマース!
あんまりぽくないかな。 某RPG のつもり。
なんだ、これは。
これが唯一望みを託し、待ち続けたものだというのか。
産まれる前は暖かな光の中にいた気がする。
産まれ出たのは闇の中だった。
襲いかかって来るものを返り討ちにしていたら、いつしか王と呼ばれるようになっていた。
が、すり寄ってくる魔物どもも、いつの間にか対立していた人間とやらも、どうでもよかった。
ただ、嫌わしかった。
いるはずのない、いるべきでない、本来自分のものでない世界。
捨ててしまいたかった。終らせてしまいたかった。
しかし、強すぎる力の為に自らの手ではそれは叶わず、他の魔物どもにも、まして人間にも果たせよう筈もなかった。
だからこそ期待した。
その昔、大魔王を討ち果たした勇者の末裔の出現に。
やっと終わる。嫌わしいだけの闇の世界が。
相対した時には悦びさえ覚えた。
どこか自分と同じ匂いのする人間。
たった一人でここまでたどりついた勇者。
終わる筈だった。終わらせてくれる筈だった。
なのに。
なんだ、これは。
刃を手放し鎧も砕かれ魔力さえ使い果たして倒れ付した人間。
命こそ尽きていないものの、この様では再び立ち上がることすら出来ぬだろう。
この人間が来るまでどれだけ待った?
次の勇者とやらが来るまで後どれだけ待てば良い?
もう無理だ。もう待てぬ。
終らせる事も叶わぬなら、いっそすべてを我が闇に取り込んでくれる。
手始めに、そこで倒れている人間。
あれ程までに待ち焦がれ、かけた期待を裏切ってくれた男。
ただ堕とすだけでは飽きたらぬ。この我が絶望思い知らせてくれる。
刃を交える前に出した提案を再び持ちかけた。
迷った挙句、自らヒトを捨てこちら側へつく事を選んだ。
世界の半分と引き替えに。
何を驚いている?
我は嘘などついていない。
我等が世界は闇の世界。
その闇を半分にしたところで闇は闇。
我が力に屈し薄情なヒトを捨て我と共に世界を治めると、自分で選んだではないか。
もう遅い。既にお前はこちら側のものだ。
すべてを取り込み、世界もろとも闇に沈むのが先か。
お前の様な勇者が現れ、我等を滅ぼすのが先か。
永い付き合いになりそうだ。
ともあれ、ようこそ。我等が闇の世界へ。
□STOP ピッ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
お邪魔しました。
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