相棒 小野田×右京と亀山×右京
更新日: 2011-04-26 (火) 17:26:44
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| 短編と言うには長すぎねーか?
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| | | | \ 文才がないからしかたねーよ
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
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オニョ×ウキョ(微エロ有)と瓶×ウキョです。
ウキョさん病んでます。が、一応ハッピーエンドです
予告編見ちゃったらどうにも止まらなくなっちゃったんだぜ
「で、椙下はどうしてるの?」
人もまばらになり始めた生活暗然課の片隅、匿名係室の椅子に深々と腰掛け
斧田は格田に尋ねた。
「どうって、以前とあまり変わりませんねえ。ただ少し不眠気味だと仰るので
外回りの仕事は他のモンに任せて、書類整理を主にお任せしてます」
「そう。どうもありがと」
瓶山が突然ここを去り海外に渡ってから、もう3ヶ月近くたった。
あれだけ長い間共に戦い、時には反発し、深く信頼し合ったあの二人が決別するなんて、と
二人を知る全ての人間は思ったものだった。
しかし椙下は意外なほど冷静で、日常の業務をそつなく淡々とこなし
初めから瓶山などいなかったように振るまっていた。
かつての固い絆など忘れてしまったかのように。
もう日付も変わろうかと言う深夜、官僚との食事会を終えた斧田は
後部座席のシートに身を沈め軽く眼を閉じた。明日も早い、今夜はもう帰って休もう。
ふいに「不眠気味」と言った格田の言葉が頭をよぎった。
それが小さな棘のように心の隅を捕らえて離さない。
斧田は自宅へ向かっていた車を、椙下のマンションへと向かわせるよう運転手に命じた。
警視庁にほど近い場所にある瀟洒な佇まいの最上階の部屋は、あの篭城事件のあと
せめてもの慰みに、と斧田が買い与えたものだった。
しかし実際には詫びるつもりと言うより、匿名係室と同様椙下をここに縛り付け、
手元におくための鳥篭として、と言うほうが正しいだろう。
自分のしたことは間違っていない。こうでもしなければ間違いなく椙下は自分の下を去っていた。
斧田は表情を変えず、エントランスの部屋番号を入力し、チャイムを鳴らした。
応答はない。
もう一度チャイムを押す。やはり応答はない。
斧田はキーケースから鍵を取り出し、エントランスの扉を開けるとまっすぐ椙下の部屋に向かった。
玄関のチャイムを鳴らしてもやはり返事はない。斧田は持っていた鍵でドアを開け
静かに室内に入っていった。室内の照明は落ち、物音ひとつしない。
リビング、キッチン、バスルームと姿を探すも見つからず、最後に寝室のドアをそっと開けた。
椙下はそこにいた。
薄く柔らかな毛布に頭からくるまり、ベッドの端に腰掛け、ヘッドフォンでバロック音楽を聴いている。
少し離れた場所からでも聞き取れるほどの大音量だ。チャイムに気付かないのも無理はない。
斧田はそっと近づき、ヘッドフォンを外した。
椙下は少し顔を上げ、ちらりと斧田を見た。急な来客に驚いた様子もない。
すぐに視線をそらし、言葉もなくただ静かに暗闇の中で座っている。
「不眠気味だというから心配して来たんですよ。
こんな音で音楽を聴いていたら、そりゃ、眠れないでしょ」
返事はなかった。
「お前さえよければいつでも帰って来なさい。少しは気分転換になるかも知れないよ」
自分で逃げられないように閉じ込めおいて今さらこんなことを言うのか、と思うと
斧田は自嘲気味に小さく笑った。そして椙下を見る。
怒るか、軽蔑するか、冷たく突き放すか
しかし椙下は斧田の存在などまるで気付かないといった風情で再び耳にヘッドフォンを押し当て、
毛布にくるまると、軽くうつむき眼を閉じた。
その瞬間、斧田の中で縛り付けていた理性が弾け飛んだ。
乱暴に毛布を剥ぎ取るとベッドに押し倒しあっという間に唇を塞ぐ。
両手首を片手で押さえつけたままパジャマのボタンを外し、首筋に舌を這わせた。
ヘッドフォンが外れ、重々しいバロックが囁くように流れてくるのを聞きながら、
今度こそどんな眼で自分を見るだろうと組み敷いた椙下を見下ろす。
だが椙下は深い吐息ひとつもらさず、漆器のような深く黒い瞳を
どこを見つめるでもなくぼんやりと泳がせている。
斧田はゆっくりと身体を起こし、軽くため息をついた。
憎しみさえ感じさせないほど、椙下の心に自分は存在しないのか。
「童話にあったよね。北風と太陽がどちらが旅人のマントを脱がせるのか勝負するって話。
僕はお前のマントを脱がせる事はできなかった」
静かに起き上がり乱れたパジャマを整えている椙下にそっと毛布を掛けると
斧田は立ち上がり、寝室のドアに向かって歩き始める。そして小声でつぶやいた。
「彼なら、できるのかな」
やはり椙下は何も言わない。そして再びヘッドフォンを押し当てると、
斧田が現れた時と全く同じ姿勢で、音楽に没頭していった。
[][] PAUSE ピッ ◇⊂(・∀・;)チョット チュウダーン!
続きは明日うpさせてください
初めてだからすごく緊張したんだぜ。これでいいのかなドキドキ
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