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ときメモGS2 お隣x若

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 |  この作品には下記の要素が含まれています。
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 |  ・ときメモGS2・お隣x若・誕生日
 |  ・文章の乱れ・その他萎え要素など
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 |  危険を感じた方は各自回避してください、だってさ。
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 _ ( ・∀・ )
 |l8|と     つ
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    (__)_)

 |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ミチャウモンネ
 

夕立はしばらく前に止み、蝉が煩く鳴き始めていた。
冷房の為に閉めきった部屋の中でもまだ耳障りに聞こえる。

作業机に向かう僕の後ろから、細い腕が伸びてきて首に絡みついた。
肩に心地よい重みがかかって、紙と記号式の中から意識を掬い上げられる。
上向き気味に振り返ると、幼い眸が覗き込んで来る。
回転椅子に座っている今は、立ったままの彼の方が背が高い。

「仕事の邪魔をしない。その約束で、遊びにきていいと言ったよね。」

座面をまわして改めて向き直った。

「どうしたの。甘えん坊になっちゃった?」
「違うよ、」

そう言って膨れっ面をしたのも一瞬、ぱっと顔を輝かせる。

「貴文にね、言いたいことがあるんだ。」
「ややっ、いつ僕によじ登っても良いなんて言いました。」
「えへへ。」

子供の頃、飼いたかったのは確かに猫だったはずなのに、
気がつけば、今手に入れたいのは、ころころとした仔犬。
僕の足に跨って得意そうに笑う君は、なんて愛しい存在なんだろう。
護ってあげなくては、と思う反面、君の一生懸命さを、ひたむきさを、見ていたいとも思う。

「今日は貴文の誕生日でしょ。」
「やや、そうでしたっけ。」
「そうだよ、もうっ。というわけで、はい、バースデイプレゼント!」

一瞬、時が止まった。
否、止まったのは僕の思考回路だ。
それとも呼吸か。

「誕生日、おめでとう。」

頬を赤くしてまた、えへへ、と笑う。
その子供っぽさと、唇に触れた熱で、耳に聞こえる僕の鼓動音が濃くなる。
自分の鼓動が蝉の声より耳障り。

「貴文さ、おれのこと好きでしょ。おれ、結構、そういうのわかるんだよね。
 誰かが誰かに対して、どう思ってるのか、どれくらい好きかって。
 それでね。おれも貴文のこと、」

何も聞こえなくなるように、彼の唇をふさいだ。
逃げられてしまわないように、そっとやわらかい髪に手を添えた。
奥まで味わってしまおうかと考えたけど、僕の理性はまだ働いている。
……相手は、子どもだ。
身を離して、名残惜しくないと言えば嘘だけど。

「いいかい、遊くん。君はまだ子どもだ。
 自分でどう思っていようと、他人から見れば間違いなく、ね。
 これから大きくなるし、色々な経験もするだろう。きっと好きな女の子も出来る。
 僕はもう大人で、男だから、君には相応しくない。……僕の言ってる意味、わかるね。」
「わからないよ。だっておれ、貴文のこと好きだもん。」
「そういうことを、無暗に口にしては駄目です。」
「いいの。今日は貴文の誕生日でしょ。」
「それでも、」
「いいんだってばっ。今日、おれも好きだって言いたかったのっ。
 おれのこと好きになってくれた貴文に。
 ……おねえちゃんがキスは好きな人とするものだって言ってた。
 だからキスもしたかった。プレゼントにって、考えて。
 だから、おれ、今日、どうしても今日…っ…」

最後は涙声だ。

「やれやれ。どうして君はこんなに感情が豊かなんだろうね。ほら。泣かないで。」

細い身体を抱きしめた。
軽く背中を摩るとぎゅっとしがみついてくる。胸元が湿った。

「ねぇ、遊くん。」
「……」
「ありがとう。君の気持ちも、プレゼントもとても嬉しいです。
 だけど、僕は大人だから、この気持ちを、子どもの君に伝えてはいけないんだ。
 この気持ちを、君が知っていたとしても、ね。」
「じゃあ、」

がばっと身体が離れた。おめめがうさぎさんだ。

「じゃあ、おれ、大人になる。おれ、がんばってはやく大人になるよ。
 子どもだなんて、誰にも言わせないくらい。
 その時、もう一回、言う。貴文が好きだって言うよ。それなら、いいでしょう。」
「……うん。……そうだね。その頃まで、君の気持ちが変わらなかったら。」
「変わらない。」
「うん。楽しみにしてます。」
「もちろん、任せてよ。」

そう言って笑う彼を、膝からおろした。

「アナスタシアに、行こうか。誕生日には、ケーキが必要だ。」
「うん。おれ、一番おっきいやつがいいと思うな。」
「お任せします。」
「やったねっ。」

君には笑顔が一番だ、と思った言葉は飲み込んだ。
永遠や普遍なんてモノを信じるほど、僕は子どもではないけれど。
この時がいつまでも続けば良いと思ってしまう。
せめていつか、君が僕を忘れる日まで、この時が出来るだけ長く続きますように。
心の奥でそう願って、蝉時雨の中へ出て行く為に、立ち上がった。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )オシマイ。

お隣はデイジーが引っ越してくる前からデイジー周辺と面識があったんだよとか
若が呼び捨て許可してくれないのは呼び捨てる人がもういるからだよとか
ラジオドラマの脳内設定全否定にもなかないめげないあきらめない。
9月4日若サマお誕生日おめでとう。お粗末さまでした。


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