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VOCALOID マスター×KAITO 「夢中」後編

慕可路 マスター×海人 オリキャラ・エロ注意
ラストになります。

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ ) ジサクジエンガ オオクリシマース!

いざとなると、体は自然と動くもので。我ながら感心する。

服を捲り上げて、露になった肌を軽く撫でると、カイトは小さく震えた。
口を離して、長いマフラーをゆるめた箇所へ移す。
「………ん」
舌を這わせると、息が漏れる。全く、夢だってのに生々しい。
撫でていた手を胸に移動させると、何かに引っかかる。
その引っかかった箇所を軽く摘めば、カイトの体がびく、と跳ねる。
そのまま何度か転がすと、甘ったるい声が反応として返ってくる。
「ぁ……マスター……っ」
少し前と同じ、真っ赤な顔と半泣きの目を向けられて、思わずぞくっとした。
そんな顔で見んなよ。もっといじってやりたくなるだろうが。

「これくらいで根上げてたら、この先もたないぞ」
そう耳元で呟いてやって、胸に置いていた手を更に下へ移す。
「!?」
いきなり触られたら当然か、カイトは抵抗するようにオレの手を掴んだ。
「そ……それは駄目ですマスター……嫌だ……っ」
「…の割には、キツそうなんだけど」
「ぁ……っ」
中に手を滑り込ませ、正直なそれを軽く撫でれば、カイトが声を上げる。
「男なら自然なことなんだから、あんま余計なこと考えんな」
落ち着かせるように一度口付けて、そのまま手を動かす。
悦さに負けた体が、素直に反応する。甘い声が、押し殺されて部屋に響く。
濡れてきた先端を指の腹で撫でれば、耐え切れなくなった声が返ってくる。
「っあ……ぁ……マスター……俺……おかしくなって……っっ」
必死な訴えが、またオレの理性を壊していく。
もう止められねえよ、と首に軽く噛み付いて答えて、一気に擦り上げる。
「あぁ……っ!」
びく、と体を震わせて、カイトが声を上げて
すぐに液状の感触が手に伝わってきた。

「結構、早かったな。そんなによかったか」
手にかかった液体を弄びながら聞いてみれば、また半泣きの顔になる。
この反応が、さっきからずっと、オレを煽る。

「今度は、オレがよくなってもいいよな」
しっかり聞こえるようにまた耳元で言い聞かせて、べたべたなままの手を
今度は後ろへ運ぶ。
「な……なに……するんですか……?」
さすがに怯えたような声で、カイトが聞く。仕方ないか。

「こっちも、よくするから」
頭を撫でながら落ち着かせて、そこへ指を入れる。
「っぁ……あ……!」
カイトが震えて、急に締め付けられる。肉感が指を圧迫する。
「きついのは最初だけだから、ちょっと我慢しろ」
そう言って、指を進める。カイトのが潤滑油になって、案外すんなりといく。
苦しそうにカイトの息が漏れて、少しでも和らげばとまた頭を撫でる。

「ふ………ぅぁ……ぁ……」
苦しそうな呻き声が、だんだん熱を帯びる。
そうやって見つけたイイ場所を何度も触れば、カイトは一層甘い声で鳴く。
「…柔らかくなってきたな。もう痛くないだろ」
「っは……ぁ……っ」
オレの問いに、答えようとして悦さに流された息遣いが返ってくる。
二本目が中をかき回せるようになって、カイトの反応もよくなってくる。

「ま……すた…………ぁ」
「…そろそろ、入れるぞ」
今にも溶けそうな表情を確認して、指を抜いて、十分にほぐれたそこへ
ずっと耐えてきた自分のモノを挿れた。

「っ――――――!!」
声にならない声が漏れて、肩に鈍い痛みが走って、同時に思いきり締め付けられる。

「…カイト、力抜け。動けねえしお前が辛くなる」
飛びそうな理性を抑えながら、なんとか諭してカイトに口付ける。
もう限界なんだよオレも。お前が欲しすぎて。

欲求を逃がすように、カイトに触れる。撫でて、這わせて、噛む。
そうしてるうちに強張ってる体が解けるのを待って、動く。
ゆっくりと、奥へ、何度も、何度も、カイトを欲して動く。
「ゃ……ますた……ぁ……ぁあ………っっ」
カイトのイイ所を突くたび、この上なく甘い声が漏れる。
可愛い。可愛い。気持ち良い。もっとお前の中にいきたい。
だんだん貪るように、交わる。繋がった箇所が熱い。体を撫でている手も熱い。
オレとカイト、どっちから出た熱だか分からなくなる。

「ますた……も…ぉ……!」
「っ………!」
カイトの声が聞こえて、オレの中で何かがぶつ、音を立てて切れた。
ずっとしまいこんできた、いろんなものを吐き出して、果てる。

荒い呼吸が、二人分の呼吸が入り混じって、不規則な音を作る。

「カイト……好きだよ……」

真っ白になる意識の中で、カイトを抱きしめて、
それだけはしっかりと伝えて、途絶える。

ほんとに、なんて夢だ。もう少し余韻に、浸らせて くれよ  。
もういっ そ、こ のまま 、醒 めなけ れ  ―――

目が覚めた頃には、部屋はすっかり明るくなっていた。
時計を見ようとして、頭が鉄の塊のように重い。二日酔いか。

なんとか体を起こして、もう昼近いことを知る。
自然と視線はパソコンへ向いて、なんとなく気まずくなった。
まあ、あれだけの夢を見れば当然か。肌の感触とか、息とか、熱とか、声とか、
まだ体のあちこちに残ってる。

思い出して、いろいろと恥ずかしくなってきた。今のオレなら、恥の力で死ねる。
けど、あれは夢だったんだ。現実で、カイトと何かあったわけじゃない。
……やっぱりそれが、虚しいけど。

言い訳がましく納得して、パソコンの電源を入れる。
メインの起動が終わって、画面が出て、出てきたカイトは
オレを見るなり、フリーズするかの如く固まった。

「あ……おはよう、ございます。マスター」
「おう。…昨夜は悪かったな、シャットダウンまで退屈だったろ」
「え?……ああ、その、あまり覚えてないんで、大丈夫です」
そこで言葉が途絶えて、部屋は静かになる。
って、覚えてないなんてことあるのか、お前が。

「……その、眠そうですね、マスター」
「ん?……あー、ちと夢見がな。寝ることに集中できなかったというか」
そう言った瞬間、カイトが、明らかに動揺する。
なんだよその反応………………まさか。いや、ないない。

「あ……えっと、どんな夢だったのか、聞いてもいいですか?」
一人心のうちで葛藤しているオレに、カイトが遠慮がちに声をかける。
どんな夢と聞かれても、言えるわけがない。

「……んーと、詳しくは言えんが」
あの内容をどう言っていいのか困って、何度も何度も言葉が濁る。

「…幸せな夢だったよ。いろんな意味で」
だいぶ時間を掛けて、結局、率直な感想をカイトに伝えた。

少し間が空いて、そうですか、とだけ答えが返ってきた。
そのままカイトはオレから顔を逸らした。何かを言いたげに、口が動く。

「……あのですね、俺も夢を見たんです」
少し躊躇うように、カイトが言った。今度はオレが、ぎく、と硬直する。
「……へえ、珍しい。どんな夢だよ」
なるべく平常心を装って聞いてみると、カイトの頬が赤くなる。
「あの……俺も、詳しくは言えないです。……でも、マスターと同じで」
そこまで言って、カイトはオレを見上げる。嬉しそうに笑って。

「とても、幸せな夢でした」

そんな感じで、二人して確証のない幸福感に浸ったりして
何となくフワフワした感覚でいたりしたけど

それが夢だったのか、現実だったのか。
思い知ることになったのは、この後、お互いに“証拠”を見つけてから。

ああ、今、オレが突然倒れて死んだりなんかしたら
原因は羞恥なんだろうな。まったく、情けない話だ。

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