芸人 もう中学生×バカリズム 「君のところに嫁ぎーの」
更新日: 2012-09-23 (日) 20:46:47
再生待ちの暇つぶしにでもしてやって下さい
ナマ 今週の赤絨毯でコラボを組んだ二人
もう忠学生×馬鹿りずむ
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
やたらと大掛かりなダンボール製の衝立に開けられていた顔出しの穴から、ベルトコンベアーが
止まったのを確認して顔を抜いた忠学生が、隣に立つ馬鹿りむずに向けてふにゃりと笑った。
「うまくいってよかったですよねーっ」
「……うん」
番組の命令で組んだコラボ。声もテンションも高い忠学生と、どちらも低い馬鹿りずむとでは、
ある意味で水と油の芸風だったから、彼の言葉の通り上手く行ったのかは微妙な所だった。
けれど目の前でやり切った感に溢れ、ニコニコとしている忠学生にそんな否定的な言葉を吐くのも
忍びなく、客席も審査員も笑っていたからそれでいいかと馬鹿りずむは納得をする。
普段ピンで活動していると、こんな機会はただ面白いものだった。コンビを組んでいた頃を
思い出して切なくなりそうなものだったが、忠学生の挙動不審な高テンションはそんな感傷を
吹き飛ばすものだった。
忠学生の、百八十センチぴったりの背丈と同じ位の大道具。フリップとは最早呼べない巨大な
衝立を作るのも、彼がそれをぱたぱたと走りながら畳んだり広げたりするのを見るのも面白かった。
自分はただ横に立って、いつもの調子で喋るだけという楽さも良かった。
だからまぁ、楽しかったでいいのだろう。
舞台には次の芸人が立っている。今日の出番はこれで終りだ。
赤絨毯を模したベルトコンベアーの上から衝立を運ぼうとしている忠学生を手伝おと、
馬鹿りずむは手を伸ばし掛けた。その瞬間、丁度忠学生が馬鹿りずむを見た。ぱちりと視線が合う。
ふと見詰め合ってしまう形になって、お互いが口を開き損ねた。
客席の派手な笑い声に我に返る。オチは多分もうすぐだ。
あぁ、早く仕舞わなくちゃと作業を再開させようとしたけれど。
「これ、あげます!」
突然きゅっと手に握らされたのは、頭に角隠しをつけた鳥の様なものが先端に付いた長い棒。
先程彼が高らかに『とつぐんだね~』と叫びながら操っていた二羽の内の片割れだ。
角隠しは馬鹿りずむのネタに合わせた今回だけのスペシャルオプション。
握らせた一羽に指先で触れながら、忠学生は馬鹿りずむの顔を覗きこみながら言った。
「そっちが馬鹿りずむさんで、こっちがボク」
「そうなの?」
「そうですよぉ。かわいい方が馬鹿りずむさん」
正直、馬鹿りずむには二匹の差がよく分からなかったけれど、真っ直ぐに自分を見ている
忠学生の大真面目さに頷いて応えた。
「なぁ、忠学生」
「はい?」
「ものを貰ったら、ありがとうってお礼を言う。それが礼節だ。ありがとう」
「そぉなんだねー。どうしたしましてぇーっ」
贈るほどでもない言葉に掛けたお礼を、忠学生がどう取ったのかは分からない。けれどやっぱり
彼はにこにこした表情を崩さずに馬鹿りずむを見ている。
その笑顔は今しがた手渡された鳥のようなものよりも、ずっとずっと可愛かった。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
今週の二人があまりにも可愛くて書いた。モエダネェェェ、モエダヨォォォ。
- あああ萌えました……!ちょっと赤絨毯の録画探してまた見てみます。この二人のやり取りホントにかわいいです!! -- 2011-03-25 (金) 01:01:41
- ヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤダカワイイ!!!!!!カワイイ!!!!!!!!!!!! -- 2012-09-23 (日) 20:46:46
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