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柔道五輪代表 100K×66K

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                     |  十胴誤厘大俵 100K×66K
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  某スレの抱きつき2ショットと部ログでハゲモエタらしいよ
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 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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「飲みすぎだって・・・宇ッチーマジで」
「うーるせ。知ってる、っつの」
ヒック、とマンガみたいなしゃっくりをして、ニヤニヤ笑っている。
その目じりがほんのり赤く染まっていて、やたらとエロさを増す。
俺の部屋の小さなテーブルを挟んで、向かいに座っていたはずのこの人は、いつの間にか横にいて。
まるでソファみたいに俺にもたれかかって、熱い身体を押しつけてくる。

失敗した。
やっぱり、この人と二人で飲むんじゃなかった。

「けーじ」
「なに」
「けーーーじ」
舌足らずな声で、小さな身体を丸めて笑っている。
ノースリーブのシャツから伸びる腕まで、アルコールに浸されて赤く染まっていて。
ああ、だめだ。クラクラする。

明日から代表合宿が始まるという日。
お互いが最高にせっぱつまってることなんて、話さなくても丸わかりだった。
ただでさえ、不安でたまらないってのに。
二人でいると、くだらない話をして笑えば笑うほど、得体の知れない不安が深く深く肥大していくようだった。

外じゃ人目が気になって酔えないというから、必然的にウチで飲むことになって。
そりゃそうだ。あの人んチは、こんな姿を見せられない人だらけなんだから。

「なんでさ。ウチに来たの」
「バーカ。おまえが来いって言ったんだろー」

違うよ、それは、あんたが仕向けたんじゃない。
あんたが、俺にそう言わせたんだよ。
だからさ。
ねえ、そういう意味だと、思っていいの?

出かかった言葉を、無理やりビールと一緒に流し込む。
バカか。そんなの、もう何年も前の話だ。

―――と。その缶が、下からさらわれた。

「ちょっと、それ俺の、」
「もーらいー」
してやったり、と子供のような顔で笑いながら、旨そうに喉を鳴らす小さい人。
ごくり、と喉仏が上下に動く。その様子すら見ていられなくて、目をつぶる。
ホント、どうかしてる。
今この人が求めているのは、同士である俺なのに。

上がりそうな息をなんとか飲み込む。
一呼吸置いて、目を開けようとした。そのとき。

ふわり、と少し湿った熱が、閉じた瞼の上を覆った。
その擦り切れてがさついた感触で、すぐに、この人の手だとわかる。
「なに、・・・っ」
開きかけた口に、今度はもっと湿った、やわらかな熱が重なった。
唇の隙間から、わずかなぬるい液体を押し込んで、あっけなく離れていく熱。

息が、止まる。心臓が跳ね上がる。

「返したろー。半分だけ」
目の前の人はまだ、赤い目もとのまま、へらへらと笑っている。
ぺろり、と自分の唇を舐めた舌を見た瞬間、頭の中が真っ白になった。

「・・・ッ」
腕の中で息を飲む、小さな身体。
身じろぎすらもできないほどに、強く抱きすくめて。
掌に収まるほどの小さな後頭部を掴んで上を向かせ、深く深く、唇を貪る。

弱く胸を叩くのは、息が続かないというけなげな訴え。
フラッシュバックのように蘇る。あの頃の記憶。

「―――はあ・・・っ」
唇をほどくと、溺れかけたみたいに必死で呼吸を繰り返す、かわいい人。
「まだできないんだ。鼻呼吸」
「・・・うるせっ」
くすりと笑うと、ただでさえ赤い顔が耳まで赤く染まった。
吸い寄せられるようにその耳をついばむと、びくりと震える腕が、わずかに俺の身体を押し返す。

その左の薬指に鈍く光る、プラチナが視界の隅に入った瞬間。
頭の中の奥の方が、一瞬で冷え切った。

俺は、何をした。
この人に、何をしてしまった?

指先が冷たくなる感覚。
あの頃になんて、もう戻れない。戻れるはずがないのに。
俺たちは。少なくともこの人は、もうすっかり変わってしまったというのに。

何を言ってもごまかしきれないような気がした。
でも何かを言わなきゃ。
この人を困らせてはいけない。何でもいいから、何かを。

思いつかないまま口を開こうとした。
小さな身体を手放しかけた、その刹那。

緩んだ拘束からするりと抜け出した腕が、俺の首元に絡んだ。
引き離されることを拒むように、ぎゅう、としがみつく。

「―――――・・・頼むよ、圭ニ」

耳元で絞り出される、悲痛な呟き。

「俺を、戻して」
「・・・宇ッチー・・・?」
「あの頃に戻して・・・頼むから、圭ニ」

泣いているのかと思うほど、その声はかすれて、掻き消えてしまいそうなほどにか細かった。
すがりつく腕に、一層力がこもる。
その腰を、俺はなすすべもなく抱き寄せた。

本当にいいの? なんて。聞けるわけがない。
この人はこんなにも、傷ついて、ボロボロで。
俺なんかにすがらなきゃいけないほど、追い詰められていて。
だから、今は。
今だけは、全てを投げ出してしまおう。

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 | __________  | 長いので中編と後編に分けて投下します。。。
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 | | □ PAUSE.       | |
 | |                | |           ∧_∧ エロガダラダラ
 | |                | |     ピッ   (・∀・ ) ツヅクラシイゾ
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
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  • この二人のSSよめるとは…!感涙(*´Д`)ハァハァ -- 774? 2009-04-23 (木) 17:49:42

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