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ナチスドイツ フリッチェ×ゲッベルス

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                    | ナ血須ドイ津の宣/伝/省ナンバー2×宣/伝/大/臣モナ
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| またヤヴァイネタ使うなあ
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 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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「博士」
そう、俺はあの人を呼ぶ。彼は、誰にでもそう呼ばせた。「宣/伝/大/臣閣下」ではなく「博士」と。
今にして思えば、それは彼の矜持だったのかもしれない。文学博士号は、まだあの人が何者でもなかった時代に、
自分の力で手に入れたものだ。
結局、彼が持っていたのは、その称号だけだったのかもしれない。
彼は振り向いた。
「何だね」と聞くので、手直しした演説の原稿を差し出す。彼が、やや不快そうに目を細めた。直しがあるとは思っていなかったようだが、
それでもそれを受け取って眺める。
「この表現に問題でも?」
「少々、過激ではありませんか? 戦局を考えると国民に無理強いもできません」
その言葉に、彼はますます面白くなさそうな顔になった。
「そんな状態だからこそ、国民は今以上に奮起しなければならないんだ」
「それはわかります。しかし一部、ふさわしくない表現があるというだけの話です」
彼は少し考え込み、「わかった」と言って、俺が直した文章を声に出して読んでみる。
小さな体の割に、よく通る声をしていた。演説の時には、これがどれだけの武器になるのか、俺は良く知っている。
この人が演説原稿の手直しを許すのは俺にだけだった。他の者には手も触れさせない。一度だけ、何故だか聞いたことがある。
彼の答えは簡潔だった。
君は有能だ、振りッチェ。
そのことを、俺がどれだけ誇りに思っているか、多分あんたは知らないだろう。親愛なる我が博士。敬愛する我が大/臣/閣/下。
「振りッチェ」
彼が俺の名を呼んだ。ああ、やはり良い声をしている。
ソファに座って、ネクタイをゆるめた宣/伝/大/臣が、俺を見上げている。何をして欲しいのかはすぐにわかった。

「明日は演説ですよ」
「僕は少々のことではまいらないし、気晴らしも必要だ」
少々で、気晴らしか。
あんまりな言葉だとも思ったが、そんなことをいちいち気にしているようでは、この男とはやっていけない。
だから、俺は黙って跪くと、彼の唇を塞いだ。舌が、積極的に絡み付いてくる。
性に貪欲な男だとは知っていた。だが、まさか男に抱かれる趣味があるなんて思っていなかった。
こういう時、彼が昔に出版した本で献辞を捧げられていた、過去の学友の名を思い出す。死んだというその男が、
彼に教えた相手だろうか。
この相手に嫉妬は無意味だと思いつつ、俺の感情は嫉妬そのものとしか名付けられない。
俺は、この男が好きではなかったし、大好きだった。
博士は俺を見出し、すぐに片腕に据えた。彼は要求の多い我侭な上司だったが、それは仕事への厳しさでもあった。
仕事自体がまともなら、彼は良い上司だとも言えた。
最初は、俺も騙されていられた。だが戦争が始まり、戦局が不利になるにつれて、これまでいかに国民を欺いていたかが
透けて見えてきた。
なのに、彼はこれまで以上に嘘を撒き散らすと言う。
そうして困難な仕事に全力を注いでいる時、タチの悪いことにこの男はとても魅力的に見えるのだ。
俺たちは仕事のことでぶつかりあう事が多くなった。彼は横柄で頑固で、俺を言うがままにしようとした。
結局、俺は逃げ出した。
もっとも激戦区の東/部/戦/線に加わり、ベ瑠リンを去った。
ソ/連/兵たちに撃ち殺されでもしない限り、俺はあの男を思い切れないだろう。
それなのに、彼は俺を探し出して連れ戻した。
軍服姿の俺に、彼は笑いかけた。
よく似合うな、君はいい男だから。
そう言って、俺にキスをした。

俺は、彼を抱き寄せて、宣/伝/省の執務室の机の上で大臣を犯した。
どうせ死ぬつもりだったんだから、適当な罪をでっち上げて死刑にしてくれても構わなかった。
それに、俺を呼び戻したあんたが悪いんだ。
けれども、彼は何事もなかったかのように俺に原稿の直しを依頼した。
それから、時々、俺を誘うようになった。
火村ーの息がかかった連中に見張られていて、女遊びが出来ないせいかもしれないと思う。
あの女優とのスキャンダルのせいで、一時期、彼の政治生命は終わりかけた。みんな、もう一度、しくじるのを待っているんだろう。
だが博士の思惑はどうであれ、俺は結局、その誘いに乗ってしまう。
薄い胸の小さな乳首を弄ってやると、口元から高い声がもれる。もっと触って欲しそうだったが、俺は乱暴にズボンを引き抜いて、足元へと体をずらす。
彼の萎縮した右足を撫でると、その体が大きく震えた。
「やめろ……そこに触るな……」
俺は、それを無視して小さく歪んだ足の親指を口に含む。ああ、と耐え切れないような声を彼が上げた。俺は、そんな声を聞いたことがなかった。
「ああ……いやだ……そこに……さわ……らないでくれ……」
構わず、吸い上げると声にすすり泣きが混じり始めた。目を向けると、彼のものは触れてもいないのに反り返り、先端から蜜を溢れさせている。
「この足、感じるんですか」
いたわるるように撫でてやると、涙声が返ってくる。
「許さない……」
「こっちのセリフですよ」
口でどう言おうと、彼は快楽に弱いし、セックスが大好きだ。だから蕾を指で開き、蜜を塗りこめて準備をするのを邪魔されるなんて思わなかった。
「もうやめろ! 僕の部屋から出て行け!」
俺は彼を押さえつけた。少女のように小柄な男だ。力でどうこうするのはわけなかった。

強引に押し入ると、粘膜がきゅうと締め付けて、俺を迎えてくれる。細くて小さな体を抱え上げて揺さぶると
、彼は抵抗を忘れて、俺にしがみ付き、喘いだ。
「博士、俺が好きなんですよね」
彼は答えない。
「好きですよね」
俺の腹に当たっているものの根元を指で締め付け、もう一度、俺は聞いた。
「き……らいだ……」
締め付けたまま、俺は腰を動かした。
「好きですよね……奥方より、あの女優を始めとして、あなたが付き合ってきた、どの女よりも、それから男よりも」
奥を突きながら、手を緩めてやると彼は俺の肩に爪を立てながら達した。
「総/統よりも、俺が好きですよね」
「君は……君は無礼者だ……」
それだけ言うと、彼は俺の胸に倒れこんで意識を手放した。

そんなことが長続きしないのはわかっていた。
彼は頻繁に夢物語を語るようになっていった。戦争が終わったら、ア/メ/リ/カへ行って、
宣伝の仕事をするとか、そんな夢だ。
俺は黙って聞いていた。
実現しない、ただの夢だと知っていたからだ。
やがて、何もかもお終いになった。
ソ/連/兵が俺を引き立てて、かつて総/統の地下壕があった場所に連れて行く。
焼け焦げた小柄な遺体を、彼らは見せた。通訳が、これは誰のものか確認しろと言う。
ご丁寧に矯正用の義足まで焼けて転がっているのに、念が入っていることだ。
そう思いながらも、最後に彼に会わせてくれた彼らに俺は感謝した。
博士、俺はあなたが好きでした、嫌いになりそうなほどに好きでした。
誰もいなければ、最後にもう一度右足にキスしたかったのに。
俺はそれだけが残念だった。

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ イロンナイミデバチアタリスギ
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
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  • 淡々としつつも優しい語り口に締め付けられます。棚の作品中でも一番好きなお話です。 -- 2011-08-13 (土) 00:07:47
  • 読めて幸せでした。 -- 2011-09-02 (金) 02:30:58

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