5分で解けるミステリー 松岡助手×一休探偵
更新日: 2011-05-02 (月) 17:59:33
「おはようございまーす!」
広いとは言えないような事務所の中に、末丘の声が元気に響きわたる。
「あぁ、おはよう。」
だが、その声に対してのヒト休の反応は酷く小さい。
「ヒト休先生?」
末丘が更に奥へ進むと、ヒト休は来客用のソファに身を埋めていた。
「せっかく来てもらってなんですが、今日は休みにしようと思ってましてねぇ。」
「また番組の観覧ですか?」
「違いますよ。」
ヒト休は覆うように顔に手をのせた。
末丘はソファの背もたれに寄りかかってヒト休を見つめる。
「あまり体調が優れないんです。」
ヒト休の声はかすれていて、いつもの余裕が無い。
「風邪ですか?」
末丘はヒト休の手をどけて、その顔を覗き込む。
そして、自分の額をヒト休の額に押し付けた。
「ななな何ですかっ!?」
焦ったのはヒト休である。
「何って、熱測ったんですよ。あぁやっぱり少しあるみたいですね。」
間近で話す末丘に、ヒト休の顔は真っ赤になった。
それを察した末丘は、にやりと意地悪く笑うと顔を離した。
「ほら、顔真っ赤ですよ。」
「熱のせいですよ。」
ヒト休は末丘の視線から逃れるように帽子を深く被った。
「早く治さなくてはいけないのでもう寝ます。とにかく、もう帰っても構いませんよ。」
末丘はやれやれとため息をついて、立ち上がった。
ふと、時計に目をやる。
「風邪を早く治す為の方法、やっとわかりましたよ。」
おどけたように、末丘は肩をすくめる。
「恥ずかしながら、15秒も掛かってしまいましたがね。」
末丘の言葉に、ヒト休は体を起こした。
「何ですか?」
末丘はニヤリと笑って、ヒト休の側へ座り込んだ。
そして、ヒト休の肩をつかんで引き寄せ、口付けた。
ヒト休の目が見開かれる。
末丘は気にせずそのまま舌を差し入れた。
「んんっ!!」
ヒト休は苦しそうに眉間に皺を寄せたものの、大した反撃もせずにそのまま身を任せていた。
互いの口が離れた後、ヒト休は潤んだ目で末丘を睨む。
「…何のつもりですかっ?」
「いや、実に簡単なトリックですよ。僕にうつせば早く治ります。」
「何を馬鹿なことをっ…。」
ヒト休は耳まで真っ赤にして、顔を伏せた。
末丘はヒト休の顔を両手で包んで、上を向かせた。
「ほらほら、休んでちゃ駄目ですよ。早くうつさなきゃ。」
そして二度目の、風邪のせいだけではない熱いキスがヒト休に降ってきた。
名探偵ヒト休には、一休みする時間も無いらしい。
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| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ マニアックスギル…
| | | | ピッ (・∀・ ;)
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昨日放送された「5/分/で/解/け/る/ミ/ス/テ/リ/ー」の「松/岡/助/手×一/休/探/偵」です。
本当にマニアックすぎてすいません。
そしてsage忘れスマソ。
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