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VOCALOID マスター×KAITO&マスター×がくぽ その5

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                     |五回目ですー。マスガク中心です
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|がくぽ可愛いよがくぽ
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 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 五百いくかな?
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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「主様」
「…がくぽ…?」
クーラーの効いた一室、早速KAITOからの助言を実行するべく、山崎を揺り起こした。
「主様、あいすじゃ。食え」
「うーん…?どうしたの、それ」
ずいっと山崎の前に出されたのは、先程KAITOが食べていたアイスキャンディだった。
 毛布に包まって寝ていた山崎が、のろのろと起き上がる。
外を見ればもう昼過ぎだ。
「かいとから貰った」
「あのKAITOがよくくれたな…一本もらう」
「かいとが主様にもっと高いあいすを二個もらうからいいといっていたぞ」
山崎がシャリ、とアイスキャンディにかぶりついたが、そこで止まった。
あいつ、有名ブランドのアイスを貰うつもりだ…。
本能的に、山崎は悟った。
「このあいすとやらは冷たいのう。あ、もうこぼれてきた。溶けるのも早い」
一方でがくぽは、溶け始めたアイスにあわてていた。
指に、アイスが伝い落ちる。一生懸命アイスキャンディをなめていたがくぽだったが、山崎がそれをさえぎった。
山崎の舌が、がくぽの指をなめる。
「主…様…?あ…」
もう一本、となめあげていくと、くすぐったくてがくぽは片目を閉じた。
「ん、あとで指洗わないとべたべただぞ」
「く、くすぐったかったぞ…」
「頬についてる」
ぺろりとがくぽの頬についたアイスキャンディのかけらを舐め取る。一瞬、がくぽの表情が険しくなって身構えたが、何もしてこなかった。
「主様、恥ずかしい…」
と、山崎を見れば山崎のアイスキャンディも溶け始めている。
あと少しで山崎の手につくというところで、がくぽが山崎のまねをして、彼のアイスを舐めた。
「何か、恋人同士みたいだな」
山崎の何気ない言葉に、がくぽは頬が熱くなるのを感じた。
「わ、我は男じゃ。主様も男じゃ」
つい、と顔をそらすと、山崎がこちらを向かせた。
「いいじゃないか、同性で恋人でも。俺はね、がくぽがいるだけで幸せだよ」

「主様…」
うつむいて頬を染めるがくぽ。しかし再び溶けたアイスキャンディが指を伝うと、あわててアイスキャンディを舐めた。

洗面所で手を洗う。アイスキャンディは冷たかったが、味はそう悪くはなかった。そういえばKAITOが、このアイスキャンディはソーダ味といっていたが、ソーダとはなんだろう?
そんなことを考えながら、タオルで手を拭く。
べたべただった手はすっかりきれいになって、同じくアイスキャンディを食べ終わった山崎と、正座をして向かい合った。
さて何をしようか。
「がくぽえっちし」
「そうじゃ!歌の練習しようではないか、主様!」
「…ハイ」
「ん?なんか言ったか、主様」
「…なんでもありません…」
んじゃ、パソコンつけるね、と、山崎はパソコンをつけて、自作の音楽を流した。
「…ほう…」
ポップス調だけとれどワールドのようにいろんな楽器が混ざっている。
それらがいろんな音色をつむぎだして、なんともいえない音楽になっていた。
悪くない、むしろこれはある種才能がある。
がくぽは思った。
「四分あるんだけど、これが歌詞。高音にあわせて歌ってくれればいいから。まあ試しに歌ってみて」
「んっ、あー…あー…良いぞ」
歌詞カードを見ながら、歌ってみる。まだ未調整だからか、機械っぽさが残る歌い方だ。
「んー」
「どうじゃ?」
「このままでも良いっちゃ良いけど…。やっぱりもうちょっと調整しながら歌ってみようか」
「御意」
それからどれくらい歌の練習をしただろうか。飲み込みが早く、だいぶうまくなってきたところに、隣の部屋からかすかにKAITOの歌声が聞こえた。
「!(かいとか…随分うまいではないか)」
負けじと腹のそこから声を出して歌ってみる。
「おっ、良いじゃん、その調子。平坦さがなくなってきたね」
それからさらにたち、夜になり、疲れてきたがくぽに、山崎もパソコンを消した。
「だいぶ良くなったよ、この調子で続けような」

「うむ。なかなかにかいとはうまいな」
「ああ、隣から聞こえてきた?二ヶ月前からいるから、歌の練習ずっとやってるって言うし、がんばったんだな。でもがくぽならすぐに追い抜くよ、筋が良い」
一日でこれなら明日からが楽しみだ。
「そうか、早く主様の役に立てるようになりたい」
「そうだね、早く歌ってほしいな。よし、がくぽ、ご飯にしようか」
今日はナスカレーと決めていた。
山崎が台所に立つと、がくぽも台所に立って手伝うと言い出した。
「何か作れるの?」
「白飯がなくなったであろう、炊くぞ。機械の触り方は分からんが、そこは教えてくれればよい」
「じゃあお米といでよ、米取り出すから待っててね」
しかし歌を歌うソフトがご飯を作るなんて奇妙な光景だ。
がくぽは、扇子を広げてパタパタしていたが、山崎が米を二合出すと、すぐにがくぽは扇子をしまった。
そしてだぶだぶの服の袖をまくって、冷水に浸した米に、手を入れた。
がしょがしょと洗い始めたがくぽを横目に、山崎はカレーを作り出した。
「なんか」
と、山崎はたまねぎを鍋の中でいためながら言った。
「?」
何か不服でもあるのだろうか。
やはり手伝わないほうが良いのかとも思った。
「新婚さんみたいだな」
「…!な、何を言うか」
濡れた拳を振るおうとし、それに身構える山崎だが、その拳はすぐに下ろされた。
「お?」
「主様が言うなら…それでも、よいと思ってやる」
「がくぽ…」
「…今日だけ、だぞ」
頬を染めて、くたりと山崎にしなだれかかった。
「主様のそばにいられれば、それで」
「がくぽ~」
にへら、と笑って、山崎はがくぽを抱きしめた。
一瞬体がこわばったが、すぐにがくぽの力は抜けた。

「可愛いこというじゃないか、何?一日でなんかあったの?KAITOになんか言われたの?」
「かいとにもいわれたが、だがこれは我の意志だ。主様を大事にしようと思ってな」
照れて俯くがくぽ。
その後機械的に米を研いでいた。
一方山崎はというと、気色悪いほどにニコニコしながらカレーを作っていた。
「んっ…かれーとやらは辛いな」
「愛情たっぷりだぞ、ナス以外も残さず食え」
「分かった」
「ねえがくぽ。明日買い物に行かない?」
がくぽは首をひねる。
「買い物?何故?」
「その服だぼたぼでしょ。あとKAITOの御礼アイス買いに。四つくらいで大丈夫かな」
「ふむ…」
そういえばこの服は借りたままなのだった。
「そうしよう」
とだけ言うと、カレーをかっ込んだ。ら、口の周りが痛くなった。
夜、寝る間際に毛布をかぶって昨日のように眠ろうとする山崎に、一緒に寝ようと告げた。
なんだかとても照れたが、山崎はとてもうれしそうにがくぽに抱きついた。
 しばらくはなにやらうんうんうなっていたが、がくぽが微笑みかけると、そっぽを向いて眠ってしまった。
何か悪いことをしただろうかと思ったが、寝息が聞こえると聞いてみるのも悪くなって、がくぽも山崎の背中を眺めながら、うとうとと眠りにつき始めた。
(かいとも今頃は次郎と一緒に寝てるだろうか…)
そして眠りがやってきたがそのころのKAITO。
「ま、また、ですかあ!最近ずっとこれじゃないですか!ああっ!」
「ほーらそんな大きな声を出すと隣のがくぽたちに聞こえるぞ?」
「だ、だって、あっ!んんっ!」
存分に深田に蹂躙されていたのを、がくぽは知らない。
「や、そ、そこ、ああああっ!」
隣には聞こえていなかったが、下の階には聞こえていたという。

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 | | □ STOP.       | |
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