ぼくのわたしの勇者学「昼寝をしよう」
更新日: 2011-04-29 (金) 17:56:25
布教しに参りました、ネタバレ等特になし
週刊飛翔 勇/者学 杖盾
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
寝転がった時に、天井以外の物が視界にあるって言うのはやたらと違和感がある。
「杖」
「なんだい?」
「いやむしろお前がなんなんだよ」
いつも通り勇者部の部室で涼んでいた、エアコンの冷気も扇風機の微風も真夏日の天国、勇者学があって疲れていたこともあって(普段はそんな事しないが)クッションを枕にちょっとの間寝てて、気が付けば杖が真上に乗っていた。
「つーかまずどけ」
「あ、寝てていいよ、僕気にしないから」
「そう言う問題じゃねぇ!!!!」
「まだ何もしてないよ」
「まだって何!?つか馬乗り自体普通じゃねぇよ!!」
馬乗りって言うかマウントポジション?顔のすぐ横に腕、杖の顔までの距離は数十センチでいつもより若干近い、無駄に整った顔にうっすら笑顔が浮かんでいてなんだかムカつくな。
「別に危害とかないじゃない」
「だからそう言う問題じゃ」
「大丈夫、怖くないから」
「お前何する気だよ!!」
丁度腹の真上に乗っかられているので蹴りが届かない、膝を曲げて背中をつついても完全にシカトだ。
「何かして欲しいの!?」
「なんでだよ!!嬉しそうにすんな!!」
まぁよく考えたら両手は自由だったし、杖はちょっと変だけど(鋼野と違って)良識もあるからよっぽどひどい目にあわされる事もないだろ。
「俺は寝るから邪魔すんな」
「僕も寝てもいいかな」
「好きにすればいいだろ」
「あ、クッション貸して」
「嫌だ」
「じゃあ半分」
「もっと嫌だ」
何が悲しくて広い部室の中で男二人が寄り添って寝るんだ、気分が暑苦しい。
「あ!!じゃあ僕がクッション使って、河野君には僕が腕枕するよ」
「何万事解決みたいな顔してんの!?解決してねーよ!!むしろ一番嫌だよ!!」
「逆でもいいけど……」
「それ全然妥協じゃないからな」
杖に対しての印象が『鋼野と同タイプ?』に変わってきた所で折衷案としてクッションを中心に反対側に足を向けて寝ることにした。
「頭ぶつけんなよ」
「河野君もね」
「寝返りすんなよ」
「気を付けるよ」
真後ろから聞こえる声になんだか余計に疲れた。
結局その日は誰にも起こされず気が付けば日が暮れるまで熟睡していた。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
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