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オリジナル

|>PLAY ピッ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガオオクリシマース!
元ネタはあるようなないような。

肌寒さに目が覚めた。
隣に感じる吐息。
まだ暗いため見えにくいが、その顔も間近にあるのだろう。
枕元のライトをつけた。いつもなら気付く筈が、余程疲れているのか目を覚ます様子もない。
照らし出される寝顔。目元には涙が残っている。
あちこちを飛び回り、ひとつところにとどまらない相手と、役目の為外出すらままならない自分。
逢うだけでも難しい上、逢えば逢えたでケンカになってしまう事も少なくない。
だからこそ、珍しく素直だった昨日の様子が嬉しかったのだが。
「無理をさせたか……」
頬に手を添え、残る涙を拭ってやる。
「……っくしゅっ!」小さくくしゃみをした。
雰囲気もなにもあったものではないが、自分も寒さで目を覚ました事を思い出す。
確かに少し冷えすぎかも知れない。
エアコンの操作をしようと身を起こしかけ、意外にしっかりと服を掴まれていることに気付いた。
引き離すことは簡単だろう。
が、普段の相手の態度からは考えられないこの子どもっぽい仕草を崩すのは惜しい気がした。
要は冷やさなければいいのだから。
灯りを消し、再び横になる。
起こさないよう、注意深く抱き寄せる。
心地よい重みと暖かさ。
明るくなるまでまだ大分間がある。
先に目覚めてしまったら、相手の寝起きをからかってやろう。
後から目覚めたなら、おそらくうろたえているであろう様をからかってやろう。
どちらにしても明日の楽しみが一つ増えた。
□STOP ピッ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
お邪魔しました。


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