Top/39-245

魔王 会長×弁護士 「罪深い人」

金曜放送中ドラマより会長×弁護士。
裏風味ですのでご注意を。

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

かっちりとしたスーツを着た1人の男がホテルのロビーに佇んでいる。
男からは言いようのない重厚感と、それでいてどこか儚い危うげな空気が醸し出されていた。

どちらかと言えば小柄な背丈に、黒い髪。
前髪がかかる瞳は黒く深い海のようだった。
その瞳が時刻を確認するために手元の腕時計へ向けられる。

「成瀬くん」

その時、一人の白髪の男性が男へ声をかけた。

「…芹沢会長。お待ちしてました。」

成瀬と呼ばれた男は、顔を上げると白髪の男性に柔らかく微笑んだ。

それに気を良くしたのか、芹沢という名の男は成瀬の肩へ手を掛け、エレベーターへ向かうように促した。

「顧問弁護士になってくださると決まったからには、早々に話を進めなければなりませんなぁ」

はい、そうですね。と笑顔を崩さず成瀬は頷く。

顧問弁護士に関する話だというのに芹沢の秘書は本日不在だ。
その意味は、暗黙の了解で成瀬も理解していた。

エレベーターに二人揃って乗り込むと、沈黙が襲ってくる。

「…素敵なホテルですね。」

最初に言葉を発したのは成瀬だった。
ガラス張りのエレベーターの中からホテルの設えを静かに眺める。

ここは芹沢の経営するホテルである。
褒められて悪い気のする者などいない。
芹沢は満足げに笑みを浮かべると、成瀬をじっと見つめた。

その絡み付くような視線に気付かないふりをして成瀬は「着きましたよ」と小さく呟いた。

部屋に入り鍵を閉めると芹沢はソファに座り、正面に成瀬が座るように促した。
とりあえず最初は形だけでも仕事らしく装おうということだろう。
しかし、成瀬はそれに応じなかった。

「会長、遠慮は無用ですよ。…会長の好きなようになさって下さい。」

立ったまま、芹沢を見下ろし微笑む。
その微笑みはいつものように柔らかく優しいものではなく、果てしなく淫靡で妖艶だった。
成瀬より三十も上の芹沢は、これまでこの様な経験を幾多となくしてきており、成瀬をリードする自信があった。
しかしこの微笑みひとつで、その自信はあっけなく崩れ去った。
思わず芹沢の喉が鳴る。

「…その目、すごく好きです。」

成瀬は欲情した芹沢の目を見つめながら自分の弁護士バッジをはずしてテーブルの上に置いた。

「私は弁護士の前に一人の男です。会長だって…そうでしょう?」

芹沢はその言葉に我慢ならず勢い良く立ち上がると、成瀬の腕を掴み寝室へ押し込んだ。

成瀬は荒々しくベッドの上に放り投げられる。
覆い被さるようにして芹沢が乗り上げてきた。
急に二人分の体重が掛かったベッドのスプリングはギシギシと音を立てた。

「成瀬くん…」

切羽詰まった顔で芹沢が成瀬を見つめる。
しかし尚も成瀬は落ち着いていて、余裕のない芹沢にクスリと笑みを雫した。

「邪魔なので…取らせて下さい」

成瀬は芹沢の眼鏡をそっと外すと、自ら目を閉じて芹沢からの始まりの合図を待った。

芹沢は目の前の小さな赤い唇に目を奪われ、下半身が熱くなっていくのを感じながらその唇に貪りついた。

成瀬から匂い立つ色気は異常なほどで、角度を変えながら何度口付けても物足りない気がした。
今度はうっすらと開いた隙間から舌をねじ込んでいく。

「ん、…っぁ…」

その時成瀬から漏れた声は、日頃の冷静沈着な彼からは想像がつかないような甘い声で、更に芹沢を翻弄した。

互いの服を脱がし合い、下着とボタンのはずれたワイシャツを身に纏うだけの姿になった頃には、唇は唾液で赤く濡れそぼり息も上がっていた。

芹沢が成瀬の胸の飾りに手を伸ばす。
触れた瞬間、成瀬の体が強ばった。

「…どうした?」

「いえ、何も…。」

固く唇を結び顔を背ける成瀬。
ただ感じているだけだろうと解釈した芹沢は特に気を止めず愛撫を続けていった。

「…っ…は、ぁ…っ」

胸の突起は徐々に赤く硬く尖っていき、芹沢はそれを愛おしそうに見つめた。
舌先でそっと転がしてやると、成瀬は熱い吐息を漏らす。

最初の余裕がなくなってきている成瀬の姿に、芹沢は安心していた。
人を征服していくことに慣れている芹沢には、主導権を握られることはやはり向いていないのだ。

「ほら…ここを触ってみなさい」

成瀬の手を取り芹沢自身へと導いていった。

「あ…」

「熱いだろう?君がこうさせたんだよ」

成瀬は潤んだ瞳で芹沢を見上げると、握った手をゆるゆると動かし始めた。
芹沢からは低い呻き声が漏れ、眉間に寄った皺が年上の男の色気を感じさせた。

芹沢も負けじと成瀬のものに手を伸ばす。

「…っ!」

成瀬はビクンと逃げるように腰を引く。
しかし、逃がさないぞといったように芹沢は成瀬の腰を引き寄せ勃起している成瀬自身を扱き始めた。

互いの熱くなったものからは先走りの液が漏れ、シーツを濡らしていく。

「会、長…っ」

「…っ…ここで会長はやめなさい」

「…っ芹沢さ、…あ、あ、あっ───」

芹沢より先に頂点へ達した成瀬は熱い白濁の液を勢い良く噴き出した。
びくんびくんと腰の震えを止めることが出来ない。

「はぁ……はぁっ…」

成瀬がある程度落ち着いたことを見計らうと、芹沢は精液を受け止めた指を成瀬の双丘の奥へと忍ばせていった。
…と、この時初めて成瀬が芹沢の手を止めた。

「…なんだ?」

体の高ぶりを早く成瀬の中で解消したい芹沢は、少し苛立った口調で問い詰めた。

「………初めて、なんです」

「え?」

成瀬が消え入りそうな声で呟いた言葉に耳を疑い顔を覗き込むと、なんとも言えない切なげな表情がそこにはあった。
伏せた長い睫毛が僅かに震えている。

芹沢は成瀬のこの表情を見て、心底愛しいと思った。

「大丈夫だよ。優しくするからね。男とするのが初めてなら恐いかもしれないが─「…違います。」

「…え?」

「性行為をするのが………初めてなんです。」

潤んだ瞳からは今にも涙が零れ落ちそうだった。

こんなにも美しい男が今まで男女を問わず性体験をしたことがないなんて、そして今自分がその男を奪おうとしているなんて。
芹沢の胸は高鳴っていった。

成瀬の左足を抱え上げ、蕾を露わにする。
人差し指で周囲を撫でてやると、そこはヒクヒク収縮した。

「…欲しいんだね。大丈夫だよ、今すぐあげるからね…」

汗でしっとりと額に張り付いた漆黒の髪を芹沢が優しく掻き分ける。

クチュッと卑猥な音を立てて芹沢の指が成瀬の中に進入していった。
成瀬は、羞恥でどうにかなってしまいそうだった。

この日のために男同士のセックスについてある程度知識をつけてきていたつもりの成瀬だったが、やはり実際に行為をするとなるとそう簡単なものではない。

「あぁ、や、だ…っい、あ、……っ!」

それでも精液や唾液を潤滑油にして指を動かしているうちに、成瀬のそこは少しずつ多い本数の指を受け入れられるようになっていった。
初めてということもあり充分に慣らしてから芹沢を受け入れる必要があったため、その作業は根気強く続けられた。

「あぁ……っ」

既に喘ぐことしか出来なくなっていた成瀬に、硬くそそり立った芹沢自身があてがわれた。
先端が成瀬の中に挿入されると成瀬は目を見開いた。
喉元を反らして芹沢にしがみつく。
芹沢はその首筋に唇を落とし、更に奥へ奥へと腰を進めていった。

─────

どのぐらい時間が経ったのだろうか。
朦朧とする意識の中、成瀬はぼんやりと瞳を開き天井を見上げた。
横に顔を向けると芹沢が眠っている。
確認したところ、後処理も済んでいるようだった。
初めての行為に意識が飛びかけていたが、なんとか終わらせられたことに成瀬は
安堵していた。
芹沢が目を覚まさないようにそっとベッドから降りると、シャワーを浴びて自分
のスーツを身に纏う。
ボタンを一番上まで留め、ネクタイをきつく締める。
成瀬はテーブルに転がっていた弁護士バッジを手に取って静かに眺めた。

「──私は弁護士である前に一人の男です。そして、一人の男である前に………
邪悪な心を持った悪魔なのです。」

成瀬はそう呟き微笑むと、今日から始まったこの関係が復讐の一環であることを
知る由もない芹沢を残して、ホテルの部屋を後にした。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!

すいません途中で規制くらって時間かかりました。
タイトルの罪深い人は会長も弁護士も両方ってことで。
お邪魔しました~


このページのURL:

ページ新規作成

新しいページはこちらから投稿できます。

TOP