週刊少年ジャンプ トリコマ
更新日: 2011-04-26 (火) 17:52:35
週刊飛翔 トリコ
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
「美味い肉で作るハンバーグは格別なんですよ」
話しながら、手は休まず肉を捏ね続ける。
「だろうな。焼いただけでも美味いが一手間かけるとまた違う」
脂肪分が多いから繋ぎは要らない。
調味料だけで丁寧に味を調える。
「生でもいける肉ですからね、このまま味見してみます?」
指ですくって差し出してみた。
「お、いいのか?んじゃ遠慮なく」
口へと運ばれた一塊の肉が咀嚼される様子を、少し緊張して見守る。
「んめー!これでも十分美味ぇじゃねーか、さすがだな!」
手放しの賞賛に照れつつ、空気を抜いてゆく。
形を整え、あとは寝かせるばかり。
「ふぅ」
そこから一歩動いた途端、手首を掴まれた。
見れば、肉の絡んだ掌が今まさに舐められるところだった。
「ぅわ、な、何ですか?!」
「お前、手洗う気だろ。流しちまうくれぇなら食ってやるべきじゃねぇか?」
"らしい"言葉だと思った。
けれど。
分厚い舌に弄られているうちに、変な気分になってきた。
「あの、ボク…」
「ん?どうした?」
答えあぐねていると。
不意に鼻をひくつかせて言うには。
「…あぁ、感じちまったのか」
楽しげに笑われた。
「よっしゃ、これから肉寝かすんだろ。こっちの面倒みてやるから来い」
「えぇぇッ?な、何言い出すんですか?!」
「遠慮すんなって」
「いやいいですってば!あッちょっと!」
食事の前に食べられてしまった、そんな気分。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
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