プロレス ででて 哲学者とワンショルダー 「サッカー」
更新日: 2011-04-26 (火) 18:03:03
プ口レヌ ででて 哲学者とワンショルダー。
ワンショルダーの風呂具の雰囲気に脱毛したので妄想。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
深夜にも関わらず、彼は僕を快く部屋へと招き入れてくれた。
点けっぱなしのテレビからは、海外のサッカーがだだ流されている。
「サッカー好きなんですか」
「全然」
彼は笑った。手土産のジュースを渡すと、その笑顔のままでありがとうと僕に告げる。
「僕もです。サッカー、僕もよく知りません」
「そっか」
彼はベッドに腰掛け、僕は促されるまま一人掛けのソファに座る。
そして二人でただ延々と解らないサッカーを見続けた。
そっと柿ピーを差し出された。どうも、と受け取って、二人で貪りだす。
「僕どうしても柿ピーのピーだけ余るんですよねえ」
「おかきと一緒に食べればいいんじゃないの?」
「そうなんですけど、口の中で咀嚼した時の味のバランスを考えていると、どうしてもピーが余剰なんです」
「誉田君、そういうところ細かいよねー」
彼はジュースを飲んでから、そういってニヤ、と笑みを浮かべた。
テレビには相変わらず、緑の芝生。
ただ「チャンネル変えませんか」と言い出すきっかけもなく、口実に上げられるような他の番組が頭の中にあるわけでもなく。
それは急に部屋を訪ねられた彼も一緒なのだと思う。
黙って僕らはサッカーを見るしかできなかった。その歓声や歌声や実況をBGMにし、僕らは他愛もない話題で時間を埋めていく。
彼の横顔、もっと言えば眼鏡のレンズに映りこむサッカーを横目で見ながら、考える。
彼がここにやってきてからもうすぐ一年が経つ。
初めて肌を合わせた時は、そういえば敵同士だったな。
それからあれよあれよと時間は過ぎて、気がつけば彼は元からここに居たかのように自然に振舞い、また周りも彼を昔からの仲間のように扱っている。
実質彼の昔馴染みはここには多いのだけれども、それ以外の人間ですら彼は簡単に手懐けてみせた。その一人が僕だ。
最早彼は、僕が恒常的に見ている風景に欠かせない人物となっていた。
「誉田君」
突然名前を呼ばれた僕は、柿ピーのピーだけになった袋をぎゅむと握り締めた。
「俺ね、誉田君のこと、好きだよ」
僕が返事をする前に、彼は言葉の続きを口にしていた。そしてその言葉に僕の返事は何処かへと飛散する。
何も言えずにただ観客のアンセムを聞くしかできない。彼は、大きな伸びをしてからベッドに倒れ込んでから、僕の方に視線を向けた。
「あと駆動や腹縞君や、酒位君も」
満足気に笑って、彼は今度は大きな欠伸をする。
僕の驚きと焦燥は、いつの間にか愛しさに変わっていた。
「…みんなもそうですよ」
「えぇ?」
「みんなも、裏乃さんのことが大好きです。勿論僕もです」
言ってしまってから恥ずかしくなり、照れ隠しにサムズアップをする。
彼はあはは、とはにかみながら笑ってみせ、それからジュースを飲み切ると、空の容器を僕に差し出した。
「ありがとう」
僕は自分の部屋に戻って、テレビを点ける。
そこに映ったのはサッカーではなかった。
けれども僕の心は確かな充足を得ていたのだった。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
普通にバックステージで大好きとか言えちゃう哲学者は罪作りだなー。
- 誉田かわいいなぁー この二人の組み合わせ、いいですね -- 2009-09-22 (火) 03:03:09
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