Top/38-538

サムライチャンプルー むげじん 「あまやどり」

| __________  |  サムライチャンプルーのむげじん
 | |                | |   やってるだけだよ
 | | |> PLAY      | |
 | |                | |           ∧_∧ 
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |

散々走った後だってのにこいつは生きのいい屍並みに血の気が薄い。判ってても時々びびる。
その死体みたいな顔でさっきまでぼーっと外を眺めてたくせに、なんか突然盛ってのしかかってきた。
おかげで板敷きの床で頭打った。痛えぞメガネ。
何が楽しんだか、えらい熱心に俺の足舐めている。
泥んなか走ってきて汚いから止めろつってんのに、殴っても止めないのでめんどくさくなって好きにさせる。
じっとしていると少し寒い。
雷を避けてとりあえず飛び込んだ荒れ寺の、比較的無事な場所を選んで腰を下ろしたはずだが、
忘れた頃に頭のてっぺんに落ちる水滴がまた冷やっこいのだ。
見上げると破れ目から暗い空を縫う雷光が見えた。音はまだ遠い。
足指の間をぬるりと生ぬるい舌が行き来する。
濡れて冷えた皮膚の表面をうごめく軟らかい感触にときどきザリザリ感が混じる。
白い頬に泥が小さくはねてる。素通しのめがねを珍しく自分で外した、
目つきが既にちょっとおかしい。

こうなるとこのムッツリ、結構荒っぽいこと勝手にやりやがる。
今も人様の前をさっさと寛げて嬉しそうに唇を寄せてきた。
袷を緩められたので、俺はそのまま自分の着物を肩から抜いてさっさと落とした。
まあ形ばかりでも屋根あって床あるだけましかね。
なんの躊躇もなく咥えた薄情そうな色の薄い唇、お上品な見た目に反して実態はえげつない。
荒れた表面で触れられるとぞくぞくする。得物を扱う人間のざらついた硬い指先だ。
俺はすぐにねを上げる。きもちいいことには抗えない、
そういう単純なところ野郎はわかりやすい。
奴は髪に散ったものを拭いもせず呼吸を弾ませながら切れ切れに口付けをねだる。
延々斬り合っても息ひとつ乱さねえ化け物が、だ。もうだいぶいかれてる。
じっとり纏わりつく衣装の内側に手を差し込んで下衣もぜんぶ緩めてやって
望まれるまま舌を絡ませ吸い上げながら、俺は気づかれないように体を起こす。
あんまりいただけねえが、自分の味が薄れるまで。
喉の奥、中心に近づくにつれて同じ温度に近づいて内心ほっとする。
ざらついた生温い表面同士が擦れあってひやりと唾液が溢れてくる。
長い口づけから開放して、息を吐ききって吸い込むタイミングで奴の後ろ襟を掴んで引き倒し、
羽織を上手く下敷きにした。よし、大人しくしてろよ、んな荒れた床じゃあ傷になるからな。
直に肌を合わせると、それだけで陸に上がった魚のように震える。
最初っからそうだ、埋められる快楽を知っていた。ぴったり体を重ねて脚も指先も絡めてやる。
引っ掛かるのは剣を握る掌だけで、あとはひどく滑らかな皮膚だ。
それを鮮やかな朱に染めて男が喘ぐ。女の脂肪ともまた違う、しなやかな薄い肉と角ばった骨組。
掴みとって柔らかく握る。頬の辺りを白く汚したまま、真っ黒い目がぽっかり虚ろのように暗い。

ばりばりと雷鳴が響いている。だいぶ近づいてきた。
ちぃと危ねえかもな、話しかけたがたぶん通じてない。普段このての危険回避には一番口煩い奴がよ。
まさぐりながら下りていくと、一番脆弱な場所はもう伝い落ちたもので濡れそぼっていた。
脚を開かせて膝の裏の腱を擽って遊ぶ。指と舌で宥めすかしながら慣らしていく。
切っ先を滑らせながらゆっくり侵入する。こういうので血を見るのは好かない。
やつは途中で焦れたらしく自分から勝手に身を沈めた。言っても無駄なので好きにさせる。
痛みが好きなのとも違って、たぶん鈍いだけだ。
あちこちあやしてやってしたいようにさせながら、すぐ自分に二度目を許す。我慢は願い下げだし痛みが減る。
繋がったままで軟らかい耳の裏から頸筋に痣を散らし肩口に軽く歯形を残す。
傷の残らないこの体の、目立つ場所に一際目立つ痕だ。
鮮やかに色づいた肢体を一瞬だけ照らしてどおんと雷が落ちた。近い。腹の底からじりじり響く。
頭上の空が光るたび目の前の濡れた体から色が飛んで真っ白く、黒い髪はあくまで暗く、
目の眩むような奇妙な視界だ。
ガキみたいな舌っ足らずで名前を呼ばれる。ほくそ笑んでまた吸う。
そのたんびにこいつが感じるのが直に判る。無いに等しい近い距離で、いいな、すげえいい。
またもって行かれそうになる。うわ言みたいにもれていた声がかすれた悲鳴に変わる。
そうだ我慢すんな。薄い耳朶を甘噛みながら二言三言促すと、骨っぽい指でてめえを慰め始める。
請われるまま突いてやる。焦らすのはもっと先だ。
緩んで潤んで、注ぎ込んだものが溢れ出しきわどい場所を伝い落ちる。
きつい腹ん中がぐうっと動いて俺も巻き込まれて押し流されそうになる。
あの声が俺のすぐ下でなんかわけのわかんねえこと言ってる。
あの冷てえ男がぐちゃぐちゃの顔で俺を欲しがってる。幾らでも、意のままになる。
どうかしてる。

____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |      今大雨なんで雨宿りにしてみた
 | |                | |           ∧_∧ 
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |


このページのURL:

ページ新規作成

新しいページはこちらから投稿できます。

TOP