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絶望 命×景

221-227の続きで絶望先生の命景命です。
前回は命視点でしたが今回は景視点でお送りさせていただきます。
それでは、7レスほどお目汚し失礼します。

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

景は、目を閉じて震えている弟を両手で支えながら、ギリ、と歯噛みをした。

縛られて赤く擦りむけた両手首、肌蹴たシャツ、脱がされたスラックス……この命の姿を見れば、
先ほど逃げ出した下衆野郎が命に何を仕掛けようとしていたかは一目瞭然だ。
だとすれば、床に転がる注射器に入っていた薬の内容も凡そ察しがつこうと言うもの。
苦しそうに熱い息を吐く弟の下半身に目をやって、景は困ったように目をそらせた。
景の動揺に気づいたように、命がうっすらと目を開けた。その表情に景は思わず息を飲む。
「景、にい、さん………。」
普段は蒼白いほどの命の頬はピンク色に染まり、瞳は妖しく潤んでいた。唇は血が滲んでいるかのように紅い。
景は、知らず知らずのうちに、自分の呼吸が早くなっているのを感じていた。

―――同性の、しかも血を分けた弟相手に何を動揺している………。
自分に言い聞かせながら命から手を離そうとしたそのとき、命が小さく叫んで体を二つに折った。
「どうした!?…命………みこと!!」
「くる、し……息、が、でき、な………!」
命はゼイゼイと喘ぎながら両腕でわが身を抱きすくめると、すがるような目で景を見た。
「か……から、だ、が………爆発、しそ…だ………っ!!」
景は瞬時に理解した。命に投与された薬はかなり性質の悪い媚薬だったようだ。
―――あの野郎………2、3発殴っておくべきだったか……。
景は思ったが、今はそれどころではない。命は今、自分で持て余す程の衝動に突き上げられて、
いても立ってもいられない状態なのだろう。命の背中に手を置くと、その熱が直に伝わってきた。

このままでは命はおかしくなってしまう――――景は、心を決めた。

景は、震えている命を抱え上げると、診察室のベッドにそっと横たえた。
「………に……さん……?」
命は、熱で潤んだような目で、不思議そうに景を見上げてくる。
景はベッドに上がり、命の両脇に手をつくと、真上から命を見下ろした。
「………命……今から行なうことは、治療だ………。お前の体には今、毒が回っている。
今から、私がその毒を、お前の体から追い出してやる……………分かるか?」
命は、景の言葉に、分かったような分からないような曖昧な表情で頷いた。景はそれを見て
意を決したように太い息を吐くと、存在を主張している命のモノに、下着の上から指を這わせた。

「………ぅ……ぁ!?」
命が体をビクリと震わせ、驚いたように景を見ると、そのまま強張ったように固まった。
景は安心させるように命の髪をなでると、その目を覗き込んだ。
「命………大丈夫だ……これは治療だ……さっきも言っただろう?」
「……っ!」
命の体から力が抜けていくのが分かった。同時に、その顔がくしゃりと歪む。
「す…ませ…ん、にいさ……、ごめ……なさ………!」
「どうした?……泣くな、命……お前が謝ることはないんだぞ………お前は何も悪くない。」
ぽろぽろと泣きだした命に、景は優しく声をかけたが、命はかぶりを振った。
「ちが………、違うん、です…………こん、な……。」
そのまま、震える両手で顔を覆ってしまう。景は途方に暮れた。命の涙の理由が分からない。

しばし悩んだ末、景は命の両手をつかんで顔から引き剥がした。

「……ぁ。」
目に涙をため、頬には涙の跡を残した子供のような顔で、命は景を見上げた。
景は、その命の顔を見た瞬間、胸の中に何とも言い難い感情が溢れ出してくるのを感じ、
気がつくと、命を思い切り抱きしめていた。
「景…にい、さん……?」
命が戸惑ったような声で、景の名を呼ぶ。景自身も、自分の行動に戸惑っていた。
しかし、耳元で聞こえる命の呼吸は今だ苦しげで、景に、自分のなすべきことを思い出させた。

「お前が何を気に病んでいるのか知らんが………ここから先は、私個人の判断だ。」
そう言うや、景は命の目尻に残る涙を舌で舐め取った。命の口から、ひゅ、と息がもれる。
その頬に残る涙も全て丹念に舐め取ると、景はニヤリと笑いながら命を見た。
「よし………これで泣き虫の跡は消えたかな。」
「な……。」
既にピンク色に染まっていた命の頬が赤くなる。
「そうそう………そういう顔の命の方が、私は好きだな……。」
耳元で囁くと、景は命の首筋に顔を埋めていった。

「……は……ぁっ、………ふぁ……んっ………!!」
薬のせいで敏感になっている命は、軽い刺激でも激しく感じるらしい。
その肌に軽く唇を触れるだけで、白い頤を見せてのけぞった。
景は、命の余りの反応の良さに、当初の目的を見失いそうになり、慌てて自らを戒めた。

命の反応を見ながら、先ほどのように、下着の上から命のモノをゆっくりとなぞる。
「やぁ……っ、……ぁあ、あっ……!」
今まで以上に命の体が反る。景は空いているもう片方の手で、命の手を強く握った。
そうしておいて、命の下着の下に指をするりと滑り込ませた。
「ひぁ………や…やめ……っ……!」
命の声が裏返る。つないだ手が、景を押し返そうとするように弱々しく動いた。
「だめだ………大人しくしてろ……。」
景は、命の手を握る手に力を込めると、それをシーツに押し付けた。反対側の手は
忙しく命のモノの上を行き来する。景の指が、にじみ出てきた液体で濡れていく。
景は、それを命のモノに擦り付けるようにして、ゆっくり何度か手を上下させた。
「~~~~~っ……!!」
既に限界近かったのだろう、それだけで命は決壊した。下着にじわりと染みが広がった。

「どうだ……楽に、なったか………?」
まだ指は命のモノに添えたまま、景は尋ねた。別に激しい運動をしたわけでもないのに、
自分の息が弾んでいるのを感じていた。他方、命はと言うと、ぐったりと目を閉じて
荒い息をついていて、どうやら答えられる状態ではなさそうだった。

しばらくして、ようやく命は目を開けた。小さく口を動かす命に、景は顔を寄せた。
「……ん…?何だ………?」
「……兄さんが………まだ……。」
命の囁きに、景は体を固くした。―――確かに、今の行為で、景自身も反応していた。
しかし………。

「……いいんだ、私のことは気にするな。」
命の髪をかき混ぜようとして伸ばした手を、命が捉えた。そして懇願するように景を見上げる。
「景、兄さん………私を………私、と………。」
語尾が消えていく……と同時に、命は、景にしがみついた。そして、景の耳に囁きかける。
「に、い、さん………お願い……です!」
その声に込められた熱に、景の奥で何かがドクンと脈打った。知らず、呼吸が早まる。
「まだ……楽にならない、か………?………命………お前、いいのか……?」
問う声は、自分でもおかしくなるくらいに掠れていた。命は、景を熱い目で見上げると頷いた。
その瞳に込められた熱に、景の中の何かが切れた。

景は、先ほどと打って変わった荒々しさで、用をなさなくなった下着を命から取り去った。
そして、再び存在を主張し始めている命のモノから、先ほどの放出の名残を掬い取ると
命の菊門に塗りこめた。命が小さく声を上げて、反応する。
景は、ゆっくりと命の中に指を進めた。初めてなのだろう、その中はひどく狭かった。
「……ぅ……く………っ!?」
命が痛みに顔を引きつらせた。景は思わず手を止めて命を覗き込む。
「…大丈夫か………止めるか……?」
尋ねながら、景は心の中で自分を嗤った。ここで、命が止めたいと言っても、今さら、
止めることなどできないとは分かっているのに、何故こんなことを聞くのだろう。

案の定、命は景の問いに対して首を振った。
景は、自分に対する腹立ちを八つ当たりするように、命を乱暴にひっくり返した。
「!?」
「………後悔するなよ………!」

「ぁぁぁぁぁあああ!!」
命の悲鳴が診察室に響き渡る。景は、必死にシーツをつかんでいる命の両手を、後ろから
包み込むように握り締めた。命の手は震えていて、命が受けている衝撃を伝えていた。
「だい、じょう、ぶだ……少し、だけ、我慢、しろ………!」
景は、自分を締め付けてくる命の感触に、快感に目がくらみそうになりながら言葉を継いだ。

景は、必死に歯を食いしばっている命を見ながら、自分は何て酷い兄だろうと思った。
弟の窮状に付け込んで、こうやって、快感をむさぼって………結局、さっきの男と自分は
どこが違うのだろう。しかし、そう思いながらも、景は自分を止めることができなかった。

命が堪え切れないように、声を上げた。
「や……ぁあっ……、あ、あ……にいさ……景、にいさん………っ!」
「………っ!」
切なげに自分の名を呼ぶその声に、景は一瞬動きを止めた。命が、息を切らしながら、
怪訝そうに景を振り返る。景は、しばらく固まっていたが、体を倒すと、命の耳に囁いた。
「………もう一度……私の名前を呼べ……。」
「………!?」
「……呼んでくれ…!」
そう言うと、景は命の返事を待たずに、狂ったように命に体をぶつけ始めた。

「やぁ………っ!?…あっ…ぁあっ……け、けい、兄さん………景兄さんっ!!」
突然の景の態度に混乱しながらも、必死に自分の名を呼ぶ命を見て、景は自分の中が
激しい歓喜で満たされていくのを感じていた。

………そうだ…私はずっと昔から、こうやって命に名前を呼ばれたかった……。
私は、こいつが欲しかったんだ……それこそ、狂おしいほどに……!

だから、先ほど命にまたがったあの男を見たときに、頭の毛が逆立つ程の怒りを感じた。
薬の効果を中和するためだと自分に言い聞かせて、弱っている命を組み敷いた。
すべては、この恐ろしいほどの命に対する独占欲の裏返し。

そうだ……誰が何と言おうと、こいつは私のものだ………俺だけのものだ………!
「く…ぁ……っ、に、にい、さん……景兄さん……!そん、な……こ、こわれ……!!」
激しさを増した景に、命が悲鳴のような声を上げる。景は、命のモノに手を伸ばした。
「…私の名前を呼べ………!……命!!」
「………っ!!……景、にい、さん………っ!」
自分の名を叫ぶ命の声を聞きながら、景は、命が果てるのと同時に、全てを命の中に解放した。

「ふぅ……。」
充足感に溢れ、息をついて天井を見上げている景の耳に、命の震える吐息が聞こえた。
景は、横を向くと命を見た。命は、上を向いたまま両手を目に押し当てていた。
「何だ……命、また泣くのか?」
「私は、汚らしい人間です………自分の不注意で起きたことなのに……それを…利用して……。」
「………。」
「私は……、……あなたを利用した…!」

景は、まじまじと命を見つめると、今の命の言葉を反芻した。
―――利用した、と言うことは……、………つまり……。
ふいにおかしさがこみ上げてきて、景はくすくすと笑い出した。―――どうやら自分達は、
お互いにとんだ回り道をしていたらしい。景の笑い声に、命が顔から手をどけてこちらを向いた。
「……兄さん……?」
景は笑いながら、命を抱きしめた。
「名前を呼んでくれ、命………利用したのはお互い様だったみたいだな……。」
抱きしめられながら、命は怪訝そうに景を見上げた。
「……?兄さん、それはどう」「……名前を呼んでくれ……、命。」
景は、命の言葉を遮って、額を付き合わせるとその目を覗き込んだ。
「…………!?」
命は、しばらく呆然と景の目を見ていたが、やがて何かを悟ったように、顔を真っ赤にした。
「さぁ、命……頼む。」

命は、赤い顔でしばらく口をパクパクさせていたが、息を吸い込むと、景の耳元に口を寄せた。
「……景、兄さん………。」
そして、小さい声で付け足した。
「……景……あ……愛して、ます…………。」

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
ぎゃお、レス数間違えた……7レスじゃなくて8レスでした……!
……それでは、朝っぱらから失礼しましたー!!


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