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乙男 花×眼鏡

乙男の花×眼鏡です
携帯から&勢いで書いたんで見づらかったらすみません

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

髪に花を飾った、形のいい神経質そうな眉をひそめた男が自分より背のある、前髪でその瞳を隠した男を睨んだ。
「貴様は何なんだ?」
「僕は、綺麗なものを綺麗な花でより美しくしたいだけです」
「俺はものじゃない!」
そう叫んだ男、多武峰は頭の花を掴み、地面に投げつけようとしたが、花に罪は無いと思い直し目の前にいる背の高い男、黒川の手に無理矢理持たせた。
「貴様に用は無いんだ。正宗は何処……だから花を飾るな!!」
懲りずにまた多武峰の頭に花を飾る黒川に、竹刀を振り回すが受け止められてしまった。
「好い加減にしろ!貴様に用は無いと言ってるだろう」
打倒正宗を目標に、今日も正宗に勝負を挑みに来たのに、校門で黒川に捕まってしまい、足止めを食らっていた。
早く撒きたいのに、なかなかしつこく絡んでくる男に多武峰は竹刀に込める力を強めた。
「僕は用があります」
「貴様の用など知るか!」
いつまでも進まないので竹刀を下ろし、無理に黒川の脇を抜けようとしたら手首を思い切り掴まれた。
予想外の力強さに、多武峰は一瞬まごつく。
「は、なせ!」
「嫌です」
「何故だ」
キッと見上げると、さらりと揺れた前髪の隙間から黒川の真剣な眼差しが見えた。
ドキッと鳴った胸に戸惑う。
「愛しい花で、愛しい人を飾りたい。それが究極の美であり最大の求愛なのです」
「貴様っ……」
掴まれた手を振りほどき、頭に花がついていることも忘れ校門を飛び出した。
背中を見せるのは不本意だったが、真顔で歯の浮くような台詞を吐く男相手に、赤らめてしまった顔を見られるよりマシだ。
「くそっ」
うるさい心臓を抑えるため、先程から頭にチラつく黒川の顔を振り切るように多武峰は走り続けた。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!

  • こういうの探していました!!花×眼鏡読めて凄く嬉しかったです!! -- 黒蝶? 2009-09-07 (月) 01:57:20

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