オリジナル 純朴な田舎者青年×都会の高校生
更新日: 2011-05-04 (水) 11:57:01
なんかふと思いついたオリジナルもの
純朴な田舎者青年×都会の高校生
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
名前忘れたけどとりあえずどっかすげえ田舎の『シヤクショ』で仕事してる5個上の兄貴から、メールがきた。
【俺の友達、今度しばらく俺の部屋に住むから、軽く掃除しといてくれ】
は? なんで? つか何でオメーのツレがウチで暮らすんだよ。マジわけわかんね。
ってことでめんどいからシカトしてたら、電話ってきた。んで、無理矢理ショウタク? ショウダク? させられた。
あークソ、マジうぜえ。昔っからオーボーなんだよクソ兄貴。っあ゙ーめんどくせえ……
けどバックレたら後々もっとうぜーことんなっから、しょうがなく俺は兄貴の部屋を適当に掃除した。
途中で母ちゃんが布団も換えとけとか言ってきて、んなのテメーでやれよババア! っつったら殴られたし。クッソ。
──三日後、しばらくうちで暮らすとかいうその兄貴のツレがやってきた。
「どうも、井中勝平です! お世話になります!」
うーわ、とりあえず超ー声でけぇ。近けえっつの。じゅーぶん聴こえるっつの。
つか、何だそのダッセェ服。ありえなくね。それでここまで来たことが逆にすごくね。
しかも名前がイナカカッペイってダジャレかよ。マンガかっつの。
「あ、君が渋谷くんの弟さんのカイくんだね! 高校三年生だったよね、若いなあ! とにかくよろしく!」
だからマジでけーんだって声が。んで、近っ! ちょ、なに超接近してきてんのこの人。距離感の狂いっぷりありえねーんすけど。
「あー……ども」<BR>
なんかマジめんどくせー通り越してもう関わんの無理な気ぃしてきた。
だから適当に流したのに、イナカッペ野郎いきなり人の手ぇ握ってブンブン振りやがんの。
握手! とか言って。握手じゃねーよ。いてーんだよバカ力。すげぇ笑ってっしよ……
「カイくん、お兄さんとよく似てるね! いやあ、なんか昔っから知ってる気分になるよ!」
なんねーよ。いまだかつてないほど初対面だっつの。
「これから暫く、よろしくね! あ、俺のことは気軽にカッペイって呼んでくれていいから!」
「……」
あー、なんかもうマジ無理。オール無理。
カッペイの奴は家に上がるなり速攻で父ちゃんや母ちゃんと和みだして、
晩飯ん時とかなんかお前マジ初対面でそれありえねーだろってくらい完璧に馴染んでた。
「カッペイくんならこのまま一生うちにいてほしいわ~」とかババア言ってっし。
冗談じゃねーっつの。こんなんずっと家いたら俺が出てくわ。
で、メシ食った後がまた更にうぜえ。
「カイくん、これからしばらく一つ屋根の下に暮らすわけだしさ!
お互いのことよく知るために、今日は色々お喋りしよう!」
とか言っていきなり人の部屋きやがんの。ウ……ッゼェェ! マジかよこいつ!
あーでも兄貴にしつこく言われてっしな……【俺の友達に失礼なことしたら、お前わかってるよな?】って。
あのクソ兄貴は怒らせるとマジでやべえ。だから俺は、正直むかつきまくるけど逆らえねえ。かわいそ過ぎだろ俺。
って気付いたらもう俺の前、座ってっし。カッペイ。超笑顔で。こえーよ。
つか、とりあえずそのジャージがありえねーんだけど。胸んとこ刺繍あんだけど。「3年1組 井中」って。
こいつ兄貴とタメってことは、もう23だろ? なに高校時代のジャージ着用とかしちゃってんの?
「イナカさん、それ……気に入ってんすか? 高校のジャージっすよね?」
「カッペイでいいって、カイくん! あとこのジャージはね、うん、着心地が好きなんだ。中学の頃のだよ!」
中学かよ! そういや小せえっつかビミョーにピチピチんなってっけど、中学のジャージいまだに着てんなよ!
「カイくんは家で着る服もオシャレだね~、まさに東京ボーイって感じだね!」
「……はは、そっすかね……」
東京ボーイってなんだよ……つーか、うーわ。すっげ笑ってっしカッペイ。爆笑してっし。めんどくせえー。
「俺はイマドキな若者ファッションとか疎くてね~、渋谷くんによくアドバイスもらってるけど、からっきし!」
あー、確かに兄貴とは違うよな系統……あいつの着てる服とかカッペイ着たら無理あんだろ多分。
……って、ダッセェ服とダッセェ頭で気付かなかったけどよく見たら顔自体は結構イケてんのな。それはそれでムカツクなオイ。
「とにかくさ、今日は一晩中語り明かそうな! エイエイオー!」
エイエイオーって使いどころ違くね?
「お、お~……」
って俺もつられて言っちゃってっけど。つーか、一晩中このノリと付き合うのか……やべ、地獄じゃんそれ。
______________
そっからマジで色々と話すハメんなって、シラフじゃやってらんねーってんで酒が入ったせいで、
兄貴とカッペイが友達んなったキッカケとかそういう普通の話ばっかだったはずが
「実は俺、この年まで男女交際とかしたことないんだぁ……」なんつーカッペイの衝撃事実まで発覚した。
つーか、え、マジで? 23で彼女いたことねーの? てことは、童貞?
「え、じゃーカッペイさん、セックスとか……」
「セッ……!? いや、その、それは、だってホラ、俺はその……キ、キッスすら……」
「マジすか!?」
うーわ、童貞どころかチューもしたことねーんだと。つか「キッス」って。その小さい「ッ」いらなくね。
カッペイ超赤くなってっし。おいおいおいおい、こいつマジであの兄貴のツレか? キャラ違い過ぎね?
だってあいつ普通にヤリチンだったぞ。今は知んねーけど。でもマジで仲いーらしいしな……謎だ。
「カイくんは、やっぱり経験済みなんだ?」
「まあ一応」
「そっかー……そうだよなあ……イマドキの若者だもんなあ……東京だし」
いや東京だからとかあんま関係ねーと思うけど……つかマジへこんでんよカッペイ。
さっきまでのテンションどうしたよ。酒飲んでからのがテンション下がってんじゃん。
「や、でもカッペイさんよく見たらイケメンじゃないすか、その気んなりゃ彼女ぐらい作れるっしょ」
なんて風に普通に慰めたりとかしてんのは、酔ってるせいか? 俺。
「いやあでも、仮に彼女ができてもさ、未経験だといざって時にダメそうで不安なんだよ……」
「んーなもん、どうにでもなるもんすよ!」
「そうかなあ」
「そっすよ、つか不安だったらアレっすよ、フーゾクとかで練習すりゃいいじゃないすか」
「キッスの練習もできるかな?」
「んなの、キスぐらいなら近く歩ってる奴でも相手にしちゃえばいんすよ」
「えぇっ!? と、東京ってそうなの!?」
「そりゃもう、誰でもブッチューっすよ!」
あ、俺、酔ってるわマジで。なんかもう言ってることワケわかんねーもん。
その辺の奴と適当にチューとかあるわけねえっつの。俺言ってっことテキトー過ぎてウケる。
っかしーな、いつもこんなすぐ酔わねーのに。でもマジで酔ってる。しかもかなり悪酔いくせえ。
「か、カイくんも、誰とでもキッスできちゃうの?」
「えーもう、男でも女でも誰でもカモンすよ」
「……っじゃあ、れ、練習させてくれる?」
「おー、いっすよ! じゃんじゃんしちゃって下さい!」
直後。
「っ、」
思いっきり歯がぶつかって痛くて下っ手くそなキスをカッペイにされた。
そっから、気付くと朝だった。
俺いつ寝たっけ? 確かカッペイの童貞発覚して、俺超酔ってて、んで……
うわ、おい、なんかチューとかしなかったか……? うわ、うーわ。マジかよ俺。
そうだ、なんか変な流れでカッペイとチューしたっつーかされたんだ。
うわキモッ! ありえね、男とチューしちゃってんじゃん俺! つーかすんなよカッペイも。
あんなアホな話なに信じちゃってんだよ! ……あー、まあもういいけどキスだし。
いつもよりしっかり歯ぁ磨いて忘れるとしよう。幸いにも感触とか覚えてねーし。
「ん゙ー……」
とりあえず携帯見たらまだ5時とか表示されてんの。早朝過ぎだろ。二度寝するっつの。
つかカッペイどしたんだ。部屋戻ったか? あっれ、俺マジで記憶飛んでんな……
あー、まあいい。今とりあえず眠みぃ。カッペイとかどーでもいいわ……寝直そ。
……。
…………?
…………なんだこれ。
いや、今ちょっと体動かしただけなんだけど、そしたら瞬間、すっげー痛み走ったんすけど。
しかもなんか、よくわかんねーけどなんか、ありえない感じの痛みだったんすけど。
腰と何か、え、ケツ? ……は? なんで? ケツって寝違えたりすんの?
……え、ちょ? 今気付いたけど俺、なんで裸だ? 寝るとき脱いだか?
あれ、俺って酔うと脱ぐタイプだったのか? 知んなかった。マジかよ。
やべーな、今まで知らなかったトビラ開いちゃった感じ? なんてな。
つか何だよ、ちょっと邪魔なんすけど抱き枕。なんか狭めーっつの。逆に寝づらいっつの。
このクソ抱き枕……抱きまく、ま、…………いやいやいや、抱き枕とか持ってねーし俺。
つーか抱き枕じゃねーしこれ。これ、人じゃん。よく見たらカッペイじゃん。
んだよカッペイかよ。裸のカッペイが俺のベッドで一緒に寝てるだけかよ。
しかも相変わらず距離感おかしーし。何この密着。むしろ俺が抱き枕かっつー勢いじゃん。
まあとにかく裸のカッペイが一緒に寝てるだけってことで、安心して二度寝に……
──……裸の? カッペイが? 一緒に……?──
え、あの、ケツが痛いのって、まさか──
「……っぎゃああああああああああ!!!!!!!」
今まで知らなかったトビラ、マジで開いちゃってたらしい。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
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