下町
更新日: 2011-05-04 (水) 12:41:44
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. // 生 || ∧(゚Д゚,,) < 下町 >>249のボケ視点
//_.再 ||__ (´∀`⊂| < ボケ×ツッコミ寄り
i | |/ ||/ | (⊃ ⊂ |ノ~
| | / , | (・∀・; )、 < 普通に小説を書いてからボケの名前→『自分』
.ィ| | ./]. / | ◇と ∪ )! 突っ込みの名前→『相方』
//:| | /彳/ ,! ( ( _ノ..| に変換したんで一部不自然です
. / /_,,| |,/]:./ / し'´し'-'´
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| ̄ ̄ ̄ ̄ |,,./ / /,!\
| | / `ー-‐'´
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|_____レ"
相方のことは何でも知っているけれど、だけど時々もしかして何も分かっていないんじゃないかと思ってしまうことがある。相方は不思議だ。
ただ、ひとつだけ確かなことは、自分の事を世界で一番理解しているのは、相方を置いて存在しない。
だから吉本に行こうと言われたとき即諾した。
相方が面白いというからネタを書いて、相方が突っ込むからボケた。
ぜんぶ相方のために。自分はお笑いの道に生きると決めた。そして、その笑いはすべて相方が笑ってくれるため。だから、自分は相方のために生きている。相方のために存在する。
生まれ育ったこの街を捨てるのだって、相方が行こうと言うからだ。
相方のための自分だ。ならば、ひとつくらい、わがままを言ってもいいじゃないか。
「口で」
してくれるくらい、いいじゃないか。
唇をかんだまま、じっと黙っていれば、相方は体大概の事を聞いてくれる。それは自分が相方の所有物だから。飼い犬に飲み水を与えるように、きっと何でも聞いてくれる。
「アホ言いな」
「アホちゃうわ・・・してくれへんの?まっちゃんしそびれたんやで~」
散歩、予防接種、ドッグフード・・・。一番欲しがっているものを、的確に察知し、満足するように与えるのが飼い主の役目。なら、自分が今必要なものを、相方には差し出す義務がある。
天才的なボケが浮かんだら、いち早く気付いて、適切なネタフリをするように。
「ぶっ・・・なんやねん、お前なんやねん」
相方は笑った。例えば舞台の上で笑うとき、それは脚の笑いを引き出すための突っ込みとしての笑いがほとんどだ。だけど、たまに本当に、どうしようもない笑いが出てしまうときがある。それは、噴出すような、つまり今のような笑いだ。
「お前の相方やろが」
「はっはっは・・・」
これは、仕事の笑い。
「お前が相方にしたんやろ」
「ははっ・・・」
天才的な仕切り男が、この場の空気を変えようと出した笑い。
そんなもの許さない。相方の作り出す空気を裏切り、新しい世界を作るのが自分の役割なのだから。そのためのお前だろう。そんなお前を裏切るためだけに、自分は存在してるのだろう。
笑い声がなくなった部屋、じっと相方を見詰める。
自分にしかありえない、奇妙な間が空いた。
次はなんと言おう。何を出しても相方は処理してくれるのだ。そのための自分なのだから。相方のための自分なのだから。
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. // 止 || ∧(゚Д゚,,) < 「長くコンビやってるとどっちがボケでツッコミかわからなくなる」
//, 停 ||__ (´∀`⊂| < っていってたけど
i | |,! ||/ | (⊃ ⊂ |ノ~
| | / , | (・∀・; )、 < こっちもどっちが受けでどっちが攻めか分かんなくなってます
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