めちゃ2イケてるッ! 私立めちゃ2イケメンパラダイス学園
更新日: 2011-05-04 (水) 12:13:07
今日見たテレビスレと目茶池に触発されて
衝動のまま書いた 反省はしていない
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
僕のクラスは、はたから見たら引くほど、派手だ。スターぞろいにもほどがある。
僕は地味な方で、他校の女子生徒にはそこそこ騒がれるのに、このクラスでは影が
薄い。
その上副任の左野先生にはなぜか睨まれている。
「GOさん、結局一日休みだったな」
「そうなんだよ。だから俺、授業で当てられたとき相当焦ったよ…教えてくれる人居な
いから」
GOさんと石ガキさんの意外な友好関係に驚きながらふと前の席を見ると、武ださん
がサッカーボールで遊んでいた。
…テスト一日前とは思えないな…。
「今日GOさんのお見舞い行こう!」
スギウラさんがいきなり叫んだので、武ださんのヘディングが途切れた。
方向がそれたサッカーボールが沿道さんに当たって、前方では笑い声が凄い。
…そうか、GOさんのお見舞いなんて恐れ多い気もするけどクラスメイトだもんな。
「じゃあとりあえず、薔薇買ってくるね」
「いやあ…薔薇はGOさんちにあるだろ」
「ちなみに…」
城先さんと吾妻さんの会話の中に、反田くんの薀蓄話が加わって…もうごちゃごち
ゃだこれ。
「おい仲田! 富士森も何帰ろうとしてんだよ」
「明日テストだから…」
「あっちゃんが帰るって言うから…」
「お前冷たい奴だなー! 大体富士森お前もなあ腰ぎん」
あ、まずい。また始まった。
そこそこ優等生の加糖さんは、新学期早々テストで仲田さんに惨敗してから、仲田さ
んによく絡んでいた。
仲田さんは超進学校から来た優等生で、勉強量からいっても仕方ないと思うけど、
加糖さんは納得していないらしい。
僕は結構仲裁に入ることが多い。ということで、今日もご多分にもれず声をかけた。
「ちょっと二人とも落ち着いて」
「そうだそうだ」
富士森さんが適当な支援をしてくれるのもいつものこと。
GOさんが居ないせいか、今日のいざこざは少し長引いた…。
「四人とも遅かったけどどうしたの」
「あ、ちょっと色々」
「ああまた喧嘩?」
吾妻さんの言葉に答えているのは僕だけで、残りの三人は黙り込んでいた。
しかし、GOさんの部屋に入った途端皆騒ぎ出した。
「すげえ!」
「俺らの部屋こんなんじゃない!」
「このベッド凄いですね。柄も派手で格好いい。ちなみに正造さんの枕カバーはいちg」
「え、お前何で知ってんの」
あっ、石ガキさんが反応するのは原則禁止の「ちなみに~」に乗った…。
「いらんこと言うなよお前」
ギャーギャー言っていると「ちょっと着替えてくるよ」と言ってバスルームに行ったGO
さんが戻ってきた。
「すいません気遣わせて」
加糖さんがサラリーマンのように言った。
GOさんはとにかくスターの微笑みで風邪薬を探していた。
「GOさんが風邪薬飲んでる…」
「ほんま…」
「何かすいませんほんとに、僕らそろそろ帰ります」
申し訳ない気がしたので、皆を連れて帰ろうと思って言った。
すると後ろの方から花の香りが近づいてきた。
「GOさん…これGOさんが早く治るのを祈って薔薇を買ってきたんです。薔薇の花言葉は」
何やら城先さんはホストじみたトークをし始めた。
「ほら帰るぞお前ら。渡部が珍しくしゃべったんだから聞け」
「じゃあGOさんお大事に誕生日にはGOさんの好きな花を教えてもらえればそれを」
城先さんはまだ何か口説き文句のようなことを言っていた。
帰り道では、全員何となく幸せな気分に満ちていた。
加糖さんは「何道端で復習してんだ」と仲田さんを小突きながらも笑っている。
少し前で吾妻さんが転んで「HAHAHA」と外国人風に笑っている。
その更に前でスギウラさんが彼女と電話。
沿道さんは珍しく反だくんの「ちなみに~」に興味津々で聞いている。
このクラスにはなじめないと思ってたけど、結構いいクラスだし楽しいかも…。
…と思っていたら武ださんが蹴ったサッカーボールが僕の頭に当たった。
石ガキさんが腹を抱えて笑っている。僕も笑った。
このクラスには不思議な力がある。
例えば僕に、明日は思いきって左野先生に相談でもしてみるかと思わせるような。
…でもやっぱり左野先生に相談はやめとくか。
□STOP ピッ◇⊂(・∀・ ) イジョウ、ジサクジエンデシタ!
失礼しました
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