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cute!

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
※ナマ注意!!
ヱフワソ マ/レ─シ/アGP後のウィリ・ヌコ×カジキ。

最悪な週末だった。
こんな時もあるさ、今回の反省点を活かし、次のレ─スに向けての〒ストに集中しよう。
口に出すのは簡単だけど、そう簡単に気持ちは切り替えられない。
前回のあのレ─スで僕らはかなり盛り上ってたから、その落差も半端じゃなかった。
レ─ス後のミーティングを兼ねた食事もなんとなく雰囲気は重い。
努めてポジティブな振りをしていたけど、不完全燃焼なこの気持ちのやり場がどうしてもみつけられなくて、僕は少し早めに席を立った。

「じゃ、僕はこれで。みんなお疲れ様!」
軽く手を上げて挨拶をし、返って来る声に笑顔で答える。扉を後ろ手に閉め、我慢していたため息をつく。
数歩歩き出したところで
「二コ!」
背後から声をかけられて僕は足を止めた。
声をかけてきたのはチ─ムメイトの日本人だった。
「僕も部屋に戻るよ。ご一緒してもかまわないかな?」
こちらの返事も待たず、ずんずん歩いてきて僕の横に立つ。漆黒の瞳が僕を映して人懐こく細められる。
「あー疲れた!あんなハードなレ─スは久しぶりだよ。干からびて死ぬかと思った」
「…お疲れ」
のん気な力ズキの言葉に、どこかそっけない返事を返してしまう。
彼の事がキライなわけじゃないけど、同じテンションで会話をするには、僕は少しナーバスになっていた。
「二コも疲れたでしょ。…今日はもう、部屋で寝ちゃうの?」
「そのつもりだけど…」
力ズキはそう、とだけ言うと後は黙って僕の横を歩いた。

力ズキは僕が知っているどの日本人よりも賢くて優しい。正しい『気の使い方』ってのを知っている。
今みたいに、僕がナーバスになっているのをすぐ気づいてくれるし、わざと明るく話しかけたりジョークを言ったりして元気付けよう、なんてつまらない事もしない。
ただ黙ってそこにいる。僕は純粋に、彼に好意を持った。

僕はレ─サ─の顔から一人の男の顔に戻って、力ズキに言った。
「良かったら僕の部屋で少し飲まない?明日はオフだしさ」
力ズキは驚いたような顔で僕を見た。
「いいの?」
「もちろん」
笑顔で答えると、力ズキはくしゃりと顔を和ませて大きく頷いた。
それを見た僕の心は何故か温かくなって、沈んでいた気持ちもふわりと浮き上がるような感覚を味わった。
ほんの少し年上であるはずの彼の嬉しそうな横顔が可愛く見えた…っていうのは、もちろん誰にも内緒だけど。

彼を部屋へと招きいれ、ハーフサイズのボトルを手渡す。
力ズキはそれを手に戸惑っていたようだけど、僕も同じボトルを開けてそのまま口をつけると力ズキも納得したように口をつけた。
ソファーに向かい合わせで座り、ある人のゴシップネタだとか、レ─スクイ─ンの下着がどうだとか、お互いにアルコールが身体を侵していくのを感じながら他愛もない話をした。
力ズキは見た目どおりというか、あまり酒に強いタチではないらしく、すぐに首まで赤くなって身体をふらつかせながらゲラゲラと笑いっぱなしだった。

そのうち力ズキはコクリコクリとうたた寝を始め、僕は慌てて彼のそばに行って肩を揺すぶった。
「おい、力ズキ!寝るならベットに行ってからにしなよ!それともシャワーを浴びてくるかい?」

──ねむいよぉ…──

「?」
力ズキが何やら呟いたが、それが日本語だったので僕にはよく分からなかった。
でも初めて彼が日本語を話すのを聞いた僕は、その言葉の雰囲気が愛くるしくて、もっと聞いてみたくなって、そっと力ズキの耳元に唇を寄せた。
「力・ズ・キ…」
ビクリと力ズキの肩が揺れる。
ゆっくりと顔を上げた彼の潤んだ瞳が僕を映して、僕はだいぶ昔に覚えたあの日本語を呟いた。

「カ、ワ、イ、イ、ネ」

その言葉の意味は良く知らないけど、女性を喜ばせるという事だけは知っていた。
それを男である力ズキに言ってどうにかしようと思ったわけじゃない。でも何故か、酔っている力ズキを見たらどうしても言ってみたくなったんだ。

──二コだってかわいいよ──
消え入りそうな声で力ズキが答える。急に照れたように顔を伏せて、それから突然、僕の頬にキスをした。
「ッ……!?」
すごく驚いたけど!…驚いたけど、悪い気分じゃなかった。
だから僕は、猛烈な勢いで恥ずかしがっている力ズキを強引に捕まえて、今度は僕から力ズキの頬にキスをした。

ああ、きっと僕らは酷く酔っている。
真っ赤な顔の力ズキと、やっぱり真っ赤になった僕は互いに目を合わせられず、身体の触れ合う箇所が熱を持っているのを感じながら不思議な時間を過ごした。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
スレの空気全然読めてなくてスマソ。
しかも文体が妙な翻訳みたいで更にスマソ。


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