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更新日: 2011-01-12 (水) 00:00:59
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| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
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これは恋とは違うものなのかも知れない、と、ふと思う。
べつに、街中を手を繋いで歩きたいとか、他の誰かに触れさせたくないとか、そういう想いとは、少し違う。
女の子と接するような臆病さではなく、友達と接するような気軽さでもなく。
これをなんと呼ぶのか、知らない。知らないまま、もうここしばらく陥ってしまっている。
自分を呼ぶ誰かの声がしたけれど、あの人じゃなかったから気付かないふりをして芝生の上に出てきた。
これだけ呼ばれればもうだいぶ慣れたけれど、ずいぶんと可愛いあだ名が浸透してしまっている。
けれど、この図体にはとてもじゃないけれど可愛らしすぎるそれで、あの人は呼ばない。
似合わないからだろうか、呼ばない。
苗字。
簡単な苗字でいつも呼ぶ。残念ながら、ありふれた苗字だ。
何が悔しいって、あの人が電話でこの苗字を呟くたびにびくりと振り返って見てしまう。
もう一度言おう、ありふれた苗字だ。自分のことではない。誰だか知っている。
知っているけれど、知らない。そいつについて、詳しくは知らない。
そいつがあの人と組んでいた、そのくらいしか知らない。
あの人が語るのなら聞いてもいいと思えるのに、あの人は大学時代の話をするとき、仲間に入れてくれない。
そりゃそうか。
こっちがつまらなくなるだろうと気を使ってくれているのだろうから。
同じ苗字を持つそいつに対する感情は、嫉妬に似ている。
嫉妬をするということは、恋か。でも、やっぱり少しちがう気がする。
あの人の名前を、こっそりと口に出してみる。
発音すると普通の響きだけれど、それは、文字にしてみると実に彼に似合うしなやかさを感じる名前。
いつものように、さん付けで、もう一度口に出す。
「呼んだ?」
背後から突然の気配に飛び上がって驚いた。
ぼんやりと転がしていたバランスボールが、てんてんと跳ねる。
振り向くと。その人はいた。
逆光になって見えづらい表情は、それでも笑っているのがわかった。
「 」
自分を呼ぶためにその口から声が発されるのは、一文字一文字が気持ちが良い。
ありふれた名前であってもそれが自分を示すことは、その目線からわかった。
わかるから、一瞬で、すべて構わない気持ちになった。
どんな名前であっても好きになれそうな気がする。そんな想いは、たしかに、どこか、恋に似てはいる。
見ていたい、触れたい、手を引きたい、名前を呼びたい、
けれど、負けたくはない。
この感情をなんと呼ぶのか、知らない。
知らないから、あなたの名前をそのまま名付けていいですかと尋ねれば、なんのことかと尋ね返された。
答えずに、ただ、笑おう。
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91のふきだしまで空欄になってた。ごめんなさい。
同士いなそうなCPなのでそのまま伏せておきます。
携帯から失礼しました。
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