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オリジナル

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ ) ちょっとした思いつき

視力回復手術するつもりなんだけどって言ったら、そりゃいいね、とニコニコ笑顔で返事が来た。
だって、そうしたらコンタクト落としたと言って大騒ぎせずに済むもんな。もう俺は金輪際コンタクト
探しに付き合いたくないよって笑顔のまま付け足されて。
宣伝文句の通りに目がよくなったら、この煩わしいコンタクトから開放されて、目の乾きに悩まされ
ることなしに、もっとお前の顔をはっきり見る事が出来るな。それが楽しみなんだけど、とは口にし
なかった。俺の顔を見るより、もっとちゃんと見るべきものがあるだろって怒られそうだし、思ってい
てもこういう台詞って恥ずかしくて口に出来ない。
目、どれくらい良くなるんかな? もし、1.0以上になっちゃったら、朝起きてすぐにこーんな顔で、俺
の顔を覗いてくることなんてなくなるんだろうな。
そう言って、彼は眉間に皺を寄せ瞳を細めたしかめっ面で俺の顔を覗きこみ、そしてそのまま俺の
上に覆いかぶさって唇を重ねてきた。
ベッドが一瞬大きく揺れる。
瞳を閉じて何も見えなくなっても温もりはしっかり感じる。そして、再び瞼を開ければ、思ったとおり人
懐っこい彼の笑顔がそこにある。
目つき悪くてごめんなと謝って抱き寄せて、そのまま腕を滑らせて肉付きの薄い尻を撫で、そして身
体をさらに開かせようと奥を探る。
俺のこと必死で見てくれているお前の顔が近くにあって嬉しかった、艶っぽく喘ぐ唇からそんな言葉
が漏れるのを俺は確かに聞いた。
乾く瞳を潤ませるに十分な告白に、そんな心配しなくても俺はずっとお前を見てるから、という俺の返
答は果たして彼に届いたのか。もしかしたら、思っただけで言っていないのかもしれない。
ただ確実なのは、明日の朝はまだよく見えない瞳で必死に彼の顔を覗きこんでいるということだ。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ ) おしまい


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