四つ葉と!ヤンダ→とーちゃん
更新日: 2011-05-03 (火) 14:24:13
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| 二人の大学時代 捏造です
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| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 初なので見苦しいところあったらスマソ
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| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
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「いい天気だなー…」
昼飯をのんびり食い終わり、なんとなく午後の授業に出るのが億劫になった俺は、活動日以外は部員のたまり場と化しているサークル部屋に足を運んだ。
幸運なことに他の利用者はおらず、少し気だるい午後の一時を満喫できそうだった。
大きく開いた窓からは柔らかな日差しが差し込み、心地よい室温は満腹感とあいまって強烈な眠気を俺にもたらす。
欲望のままに惰眠をむさぼるのもいいが、なんとなくこのまったりした空気を味わっていたい。そう思った俺は眠気覚ましにと、煙草をポケットから出し咥えた。
しかし、なんとなく火をつける気になれず、そのまま座っていた椅子の背もたれに思い切り体を預けるようにして伸びをした。
その時、視界の端を白いものが横切ったかと思うと、何者かが俺の唇からさっと煙草を奪っていった。
「もーらい」
「!…なんだ、小岩井さんすか」
そこには優しく、でも少しいたずらっぽい表情で微笑んだ小岩井さんの姿があった。
突如部屋の中に現れたその姿に、俺は心臓が跳ね上がるほど驚きつつも内心ちょっとした高揚を覚えてしまう。
(授業さぼっといてよかった…!)
もちろんそんな思いはおくびにも出さず、平然を装って話しかける。
「小岩井さんもサボリっすか」
「馬鹿、お前と一緒にすんな。俺はもう単位とりきってるからいいんだよ」
彼はそういうと窓際に歩み寄り、俺から奪った煙草に火をつけた。
(あ、間接キス…)
俺が邪な考えを抱きかけた瞬間、げほっごほっというやや色気にかける咳の音がそれを遮った。
「うわー不味い。ヤンダお前こんな強いの吸ってんのか」
見ると、顔をしかめて涙目で咳き込んでいる。憧れの人のそんな姿に思わず笑みがこぼれる。
「あぁ、小岩井さんのは確か結構軽いやつでしたね。…あれの方が逆に不味くないすか?慣れてきちゃうと」
「お前それ完全に中毒だな。やめるの苦労するぞー」
まだ軽く咳をしながらも、小岩井さんはにやりと笑う。その表情がやたら魅力的で、俺はなんとなく悔しくなって言い返す。
「そんなん、吸ってる時点で俺も小岩井さんも変わらないっすよ」
「俺はいつでもやめられるぞ?吸わないでいようと思えば吸わないでいられるしな」
「そういうこと言っちゃう人の方が案外依存しちゃったりするもんなんですよ」
根拠のない俺の軽口にも、彼は不敵な表情を崩さない。
そしてもう一度、顔をしかめながらも煙を吸い込み、吐き出す。そのまま目線を外に移し、ふと真顔になって呟いた。
「俺は何者にも縛られないんだよ」
いつもとは違うその表情に俺が目を奪われた瞬間、日差しが角度を変え、突如強い光が部屋に差し込んだ。
その白い強烈な光は、一瞬俺の視界から小岩井さんの姿を奪う。
「!」
慌ててぎゅっと目をつぶり、ゆっくりと開いてみる。そこにはついさっきまでと同じ、いたずらっぽい笑みがあった。
「…なんてな」
「…何すかそれ。カッコつけすぎじゃないですか」
動揺を隠しつつ言うと、小岩井さんはまたにやりと笑い、うるせーな、と呟いた。
俺もまた悔しくなって、少しわざとらしく目をそらす。
(ったく、人の気も知らないで…)
何者にも縛られない、だって?そんなの俺が一番よくわかってる。
壁を作り他人を寄せ付けないわけじゃない。むしろ、他者を受け入れ、包み込む度量を持っていると言える。
それはきっと誰にでもできることじゃなくて、だからこそ無自覚ながらもあんたに惹かれてしまう奴らがたくさんいるわけで。
でも、あんた自身は決して何にも執着しない。くだらない嫉妬や独占欲に身を焦がすこともない。ただ笑ってそこにある全てを受け入れるだけだ。
そしてきっと、いつの日かそれらがあんたの元を去っていったとしても、悲しい顔などせず、いつもの優しい笑顔で見送るのだろう。
―――でも、それなら。
これ以上ないほど、あんたに執着してしまった俺は、どうしたらいい?
あんたを望み、あんたに望まれたいと願ってしまう俺は、どうしたらいい?
(―――なんて、いきなり言ってみたらどんなリアクションするのかな)
そんなことを考えていると、自嘲にも似た笑いがこみ上げてきて思わずにやけてしまう。
それを見た小岩井さんは、なんだよ気持ち悪いな、と眉をひそめた。
「――さて、俺はそろそろ行くぞ。お前次の授業はさぼるなよ」
小岩井さんは机の上の灰皿にぎゅっと煙草を押し付け、ドアに手をかけた。
思わず引き止めそうになるが、ぐっとこらえて適当に返事をする。
そんな俺にふっと微笑みかけ、じゃーな、と言って部屋を出て行く。
もちろん振り返ったりはしない。
ドアが音を立てて閉まったのを確認すると、俺は一気に全身の力を抜き更に深く椅子にもたれかかった。
「…あーぁ、たまんねーな」
思わずひとりごちる。そして唇に手を伸ばし、先ほど彼の指が触れた部分をそっと撫でてみる。
(…熱くなってるし)
不自然に熱を帯びたそこの温度は、しばらく下がりそうにもなかった。
これも、恋の病ってやつか。―――重症だな、俺。
そんなことをしみじみ思ってしまう自分がなんだか可笑しくて、周りに人がいないのをいいことに、ついくすくすと小さな声で笑ってしまう。
(―――まぁ、いいさ)
覚悟してろ、小岩井さん。あんたが何者にも縛られないというならば、俺はそれを追いかけ続けるだけだ。
追いかけて追いかけて、否応なしに俺の存在をあんたに刻み込んでやる。
『―――飽きっぽいお前に、いつまでそんなことが続けられるだろうな?』
ふと、いつもと同じ優しげな表情で、さらりとそんなことを言ってのける小岩井さんの姿が目に浮かんだ。
俺はにやりと笑い、その姿に向かって呟く。
「…続けさせてもらいますよ、気の済むまでね」
そう。
未だに消えないこの熱が、俺を縛り続ける限り。
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| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ お粗末様でした
| | | | ピッ (・∀・ )
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